九八式軽戦車
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画像:98式軽戦車.jpg | |
九八式軽戦車 | |
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性能諸元 | |
全長 | 4.11m |
車体長 | |
全幅 | 2.12 m |
全高 | 1.82 m |
重量 | 7.2 t |
懸架方式 | |
速度 | 50 km/h |
行動距離 | 300 km |
主砲 | 一〇〇式37mm戦車砲×1 |
副武装 | 九七式7.7mm車載重機関銃×1 (主砲同軸) |
装甲 | 6~16 mm |
エンジン | 統制一〇〇型 空冷直列6気筒ディーゼル 130 馬力 / 2100 rpm |
乗員 | 3 名 |
九八式軽戦車(きゅうはちしきけいせんしゃ)は九五式軽戦車の後継車輛である。
九五式軽戦車の後継として1938年から設計が開発されたが、実際の試作車の完成は1939年にずれ込んだ。
車体全高が低く抑えられ、重量も軽減されて速度も向上した。また重量が減ったにもかかわらず最大装甲厚も12mmから16mmへと強化されている。
被弾経始にも考慮され、九七式中戦車のように砲塔や車体上部が斜めの装甲板に囲まれている。
機銃は車体前面ではなく、砲塔に主砲同軸に配置され、敵の歩兵への即応性が大幅に向上した。
主砲の37mm砲と攻撃力が改善されている。
九八式軽戦車は九五式軽戦車より多くの面で改良されたものの、決定的な性能差にはつながらなかった。このことから日本陸軍では既に生産が軌道に乗っていた九五式軽戦車の生産を優先して行った。
そのため九五式軽戦車の生産数2,378輛にたいし、九八式軽戦車の生産数は113輛にとどまっている。
本車の改良型に二式軽戦車 ケトがある。