京急ウィング号
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京急ウィング号(けいきゅう - ごう)とは、京浜急行電鉄が品川駅~三崎口駅間に京急本線・久里浜線経由で平日夕方のラッシュ時間帯に運転される着席制(品川乗車時のみ)有料快速特急の名称である。
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[編集] 運行概要
- 快特より停車駅が少なく、品川~上大岡間はノンストップ、上大岡より先は快特の停車駅に止まる。ただし、ダイヤ上の都合により所要時間は同一時間帯の快特と同等で、先行の急行や普通電車に接近して運転する時間がかなり長い。
- 横浜駅に停車しないのは、京急線横浜以南(横須賀方面)~都心(特に山手線東部など)の通勤経路として、横浜乗り換えではなく品川乗り換えを選択してもらう意図からであるといわれる。ラッシュ時には、複線のみで過密運転を行っている京急よりも、東海道線・京浜東北線で実質的に複々線運転(緩急分離)がなされているJRの方が所要時間が短いため、横浜乗り換えを選択する乗客も多い。当然、品川乗り換えの方が京急の運賃・定期券収入は多くなる。なお、JRの通勤快速や湘南ライナーも同じく横浜駅に停車しない。
- サラリーマンの帰宅時間帯に運行されている。
- 品川駅18:45発の1号から20分間隔で22:05発の11号まで運転される。19:25発の3号までは京急久里浜行で、19:45発の4号からが三崎口行となる。京急久里浜行は終点の京急久里浜で三崎口行の特急に連絡する(ただし各駅停車)。また全列車品川駅3番線発である。横浜方面から回送として運転し、そのまま3番線に入線する。
- 運行開始は1992年4月16日。
- 最高速度は110km/h(120km/h運転は遅延回復時以外は行わない)。
- 方向幕では、本来種別で使う部分を行先(久里浜または三崎口)、本来行先で使う部分を「Wing」と表示している。
- なお、夕方のラッシュ時に事故や災害などで大幅な遅延が発生している場合は、着席整理券不要の臨時快特として運転することがある。
[編集] 着席整理券
- 品川駅から乗車する場合は、乗車券の他に着席整理券200円が必要となる(大人・小児共通)。着席整理券は、当初京急線各駅で1週間前から購入できたが、現在は品川駅のみで、当日分を午前6時から発車5分前まで販売している。
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- 着席整理券には乗車位置として「前4両」もしくは「後4両」が記載され、前者の場合は前から4両目のドアから、後者の場合は一番後ろの車両の最後尾のドアから着席整理券を係員に渡して乗車する。そのため1編成のうちその2つのドアのみ手動(非常コック)で開閉している。なお、4両目と5両目との間は品川駅を発車する直前まで通り抜けができない。
- 着席整理券の自動券売機は、「前4両」が1番線の中央と横浜寄り階段上に、「後4両」が高輪口改札と3番線のホームにあり、基本的には近い位置で乗車するためのものが販売されるが、満席などの場合は異なる場合がある。また、この券売機では現金(紙幣可)のみ対応で、パスネットなどでは購入できない。
- なお、品川駅の発車標の備考欄には、着席整理券について“残りわずか”や“満席”などの表示が出る。
- 上大岡駅以南は乗車券のみで乗車できる。
- 着席整理券は自動券売機だけでなく、着席整理券購入システム「京急ケータイdeクィックサービス」を利用して携帯電話でも購入でき、電話機画面に表示された着席整理券を係員に提示するだけで乗車できるが、このサービスを利用できるのは京急カード会員のみである。
[編集] 車両
運行開始当初は2000形(この頃はクロスシート)が使われていたが、1998年3月28日より2100形車両が使用され、翌1999年より全列車が2100形により運行している。ただし2000年まではダイヤの都合により2000形で運行されることもあった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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