湘南電車
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湘南電車(しょうなんでんしゃ)
- 東海道本線の東京駅~熱海・沼津駅間の電車列車の通称。但し国鉄分割民営化以降の主たる運転系統の変化のため、本項では JR東日本が管轄する東京駅~熱海駅間の運行形態について主に記述する。
- 1950年から運行された国鉄80系電車の愛称。または、80系に起源を持つオレンジと緑色のツートーンカラーで車体を塗装された電車の総称。「湘南色」の通称がある。当該項目と本項下記記述を参照。
- 京浜急行電鉄の前身である私鉄「湘南電気鉄道」の列車の通称。第二次世界大戦後は呼び方としては廃れた。
湘南電車(しょうなんでんしゃ)とは、東海道本線の内東京駅~熱海駅間を運行する電車列車を指す通称である。なおこの列車が運行する区間はJR東日本が定めた東京近郊区間と同一であるが、東海道本線の運行系統を表す際には、東京駅発着のグリーン車連結普通列車が直通する区間である、東海旅客鉄道(JR東海)路線の熱海駅~沼津駅間も一部として含める事がある。
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[編集] 「湘南電車」の名称
名称は、東海道本線沿線の湘南地域を走る事に由来する。
歴史的な経緯としては、1934年に丹那トンネルが開通し、同時に東京駅~沼津駅間が連続して電化されたことで、沼津駅が東海道線東京近郊の普通列車運行の分界点となった事に端を発する。また、それ以前にも機関車の付け替えをする関係で国府津駅を分界点とする系統もあり、これらが湘南列車と通称された。
電化当時は電気機関車牽引の客車列車であったが、1950年にこの区間を運行する普通列車を電車へ移行した後もこの系統分けは踏襲された。このため、1950年に登場した80系電車の事を指すようになる。80系電車は機関車牽引の客車列車を加減速・高速性能に優れた電車に置き換える目的で開発された、当時としては東海道・山陽本線内の京阪神間運転電車よりも長距離であり、かつ従前の中距離列車を電車化する画期的な車両であった。
最初に投入された区間が東京駅~沼津駅・伊東線伊東駅間であった事から、国鉄はこの電車を湘南伊豆電車と称したが、その後は従前の慣習などからより短い呼び方の「湘南電車」が国鉄・利用者の双方に慣例的に定着した。ちなみに、投入当初は初期故障を連発させた事から新聞紙面で「遭難電車」と揶揄された。
「湘南電車」の呼称は長らく用いられたが、1980年代以降、旅客案内上は路線名である東海道線が使用されるようになっている。21世紀初頭の現在、JRにおいて路線(もしくは区間)の愛称として「湘南電車」が使用される事は基本的にないが、大船駅東海道線ホームのグリーン車停車位置案内板には「グリーン車(湘南電車)はこの付近に止まります」という表示が現存している。また鉄道関係者・愛好者の間では慣用句として廃れずに用いられており、書籍などで表題に使われる場合もある。当初より使用された電車の車体色であるオレンジと緑のツートーンカラーを指す「湘南色」という呼び方は、広く通用している。
さらに、2004年に国鉄時代から使用している車両である113系を本区間より運用撤退させる旨の発表がJR側からなされると、一部のマスコミが「湘南電車の引退」と報じた。2006年3月17日の営業運行終了に際して、JR東日本側でも「さよなら湘南電車」として沿線観光パンフレットを製作、最後まで運用した編成の先頭車前面に「ありがとう113系電車」と表記した4種類のステッカーを貼付、さらには藤沢駅のキヨスクを80系に擬装するなど、単なる「車両の引退」という枠を超えたPRも行っていた。これは近年の一般社会で用いられた珍しい例といえる。
[編集] 沿線概況
最高運転速度は大船駅~小田原駅が 120 km/h、それ以外の区間は 110 km/h である。東京駅~品川駅は東京の古くからの中心部を抜け、横浜駅~大船駅は丘陵越え、小田原駅~熱海駅は海岸沿いのトンネルが連続する区間を走り、敷設条件から線形はよくない。また東海道本線の中でも最初期に建設された区間を含み、平地を走る幹線としては曲線半径が小さく速度制限を強いられる箇所が幾つかある。
[編集] 開かずの踏み切り問題
東海道本線の項目にもあるとおり、本区間は沿線の多くで他系統の路線と並行するが、「他路線も含めて列車の本数が多い」・「高架化されていない」・「他路線と踏切が一体である」などの理由から開かずの踏切が問題となっている。特に鶴見駅の横浜寄りでは1つの踏切に線路が10本以上(6複線)あるなど、横断距離が長いことが特徴である。
しかし、戸塚駅に隣接する東海道踏切(通称:戸塚大踏切)では、線路の真下を通過するバイパス道路の建設が決定しているなど解消の方向へ向かうような施策も行われている。
[編集] 運行形態
東京駅~熱海駅間においては、普通列車の他、湘南新宿ライン、快速「アクティー」、通勤快速、ホームライナーとして「湘南ライナー」、さらに特急「踊り子」、「スーパービュー踊り子」が運転されている。なお、この区間を越えて運行されることが主眼となる長距離列車については東海道本線優等列車沿革等を参照されたい。
また、この区間を走るほぼすべての普通列車と、快速「アクティー」・通勤快速・湘南新宿ラインの全列車に4号車・5号車と2階建てグリーン車が2両連結されている。
[編集] 普通
各駅に停車する。ただし、東京駅~横浜駅と(東京駅~)横浜駅~大船駅ではそれぞれ京浜東北線と横須賀線が並行するため、それらに対して停車駅を限定し、快速線としての役割を果たしている。
普通列車は主に東京駅~平塚駅・小田原駅・熱海駅の運行が基本だが、沼津駅・国府津駅や伊東線伊東駅・御殿場線山北駅発着の列車も運転されている。かつては熱海駅以西(沼津駅・静岡駅など)への直通も多かったが、2004年10月16日以降は大部分の列車がJR東日本管内で完結する。
使用車両は211系、E217系、E231系が中心である。他に、一部特急用車両である185系及び373系を用いた普通列車が下り3本、上り1本存在する。なお、長らく運行された113系は2006年3月18日のダイヤ改正に伴い撤退した。
[編集] 湘南新宿ライン
湘南新宿ラインには高崎線直通の快速と特別快速の2つの種別がある。いずれの種別も使用車両はすべてE231系で、グリーン車が2両連結されている。211系・215系・E217系と共に使われていた2004年10月15日以前と比べ、所要時間の短縮が図られている。大船駅以東の品鶴線区間の一部でも(線形はあまりよくないものの)120km/h運転を実施している。
[編集] 快速
「快速」は横須賀線列車と同じ線路上を走行する大船~大崎における横須賀線普通列車あるいは湘南新宿ライン普通列車に対する「快速」であり、横浜以西では東海道線普通列車と同じ駅に停車する。日中の列車はほとんどが平塚駅で折り返し、特別快速の設定が無いラッシュ時と夜間は国府津駅や小田原駅まで運行される。
[編集] 特別快速
- 停車駅 : 横浜駅 - 戸塚駅 - 大船駅 - 藤沢駅 - 茅ヶ崎駅 - 平塚駅 - 国府津駅 - 小田原駅
特別快速は2004年10月16日のダイヤ改正で新たに設定された。本線停車駅は下記も参照の事。午前中の上り平塚始発1本を除き、全列車が小田原駅を始発・終着とする。全列車平塚駅で普通列車に連絡する。多客時には熱海駅まで延長運転される日がある。
[編集] 快速「アクティー」
- 停車駅 : 東京駅~藤沢駅の各駅 - 茅ヶ崎駅 - 平塚駅 - 国府津駅 - 小田原駅~熱海駅の各駅。
1985年3月14日のダイヤ改正から東京駅~熱海駅で運転を開始した急行形車両による無名の快速列車が直接のルーツである。1989年3月11日のダイヤ改正で平日のみ藤沢・茅ヶ崎・平塚の各駅に停車していたエル特急「踊り子」の停車駅を削減し、通過駅を快速が代替する形で「アクティー」の名称が与えられ、現在の運行体系となった。基本的に下りは平塚駅、上りは国府津駅、小田原駅で普通列車に連絡する。一部土休日夜間の下りが大船駅で、上りが平塚駅で連絡するものもある。
当初は京阪神地区の新快速に準ずる種別としての位置づけであったが、1997年10月以降一部の列車が早川駅、根府川駅に停車するようになり、2004年10月16日以降は全列車が小田原~熱海で各駅に停車する様になった。2007年3月のダイヤ改正で全列車戸塚駅停車となり特別快速と停車駅が統一されたが、東京~藤沢も全駅停車となり、東京駅~熱海駅の距離104.6km に対し通過駅は4駅(辻堂・大磯・二宮・鴨宮)のみと首都圏中距離放射路線の快速としては少ない。同区間における所要時間は、普通が約105分~110分、「アクティー」は約95分~100分である。
湘南新宿ライン運転以前は「湘南ライナー」でも運用されている215系も充当したが、現在では普通列車と車両運用は変わらない。2006年3月のダイヤ改正以降、一部を除いて全区間で15両編成での運転となっている。
運転時間帯は、下りが平日は東京発8時台~16時台、土休日は東京発8時台~16時台と19時台~21時台、上りは平日が東京着11時台~23時台、土休日は東京着10時台~22時台となっている。運転区間は基本的に東京~熱海だが、朝や夜間の列車は主に小田原発着となる。
[編集] 通勤快速
平日夜間下り4本のみの運転で、1989年3月より運転を開始した。元々夜間の遠距離速達を目的に快速「アクティー」として登場したものの混雑が激しく、本来の利用目的に合わないため通勤快速として再編された。遠距離通勤者の便宜を図る目的から川崎駅と横浜駅も通過するのが特徴である。全列車大船駅で普通列車に連絡する。
[編集] ホームライナー
- 湘南ライナー
- おはようライナー新宿・ホームライナー小田原
- 共に「湘南ライナー」を参照。
[編集] 昼行特急列車
昼行特急列車としては、「踊り子」・「スーパービュー踊り子」・「リゾート踊り子」が運行されている。なお詳細な運行状況については、列車項目である踊り子 (列車)を参照されたい。また、多客時には「成田エクスプレス」が臨時延長して乗り入れる。
[編集] 停車駅
駅名 | 営業 キロ |
快速アクティ丨 | 通勤快速 | 湘南ライナ丨 | 湘南新宿 ライン |
接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
快速 | 特別快速 | ||||||||
東京駅 | 0.0 | ● | ● | ● | 湘南新宿 ライン 高崎線 直通 |
東日本旅客鉄道:東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、長野新幹線、中央線(快速)、山手線、京浜東北線、総武線(快速)、横須賀線、京葉線 東海旅客鉄道:東海道新幹線 東京地下鉄:○丸ノ内線(M-17)、○東西線(大手町駅:T-09) |
東京都 | 千代田区 | |
新橋駅 | 1.9 | ● | ● | ▲ | 東日本旅客鉄道:山手線、京浜東北線、横須賀線 東京地下鉄:○銀座線(G-08) 都営地下鉄:○浅草線(A-10) ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線(U-01) |
港区 | |||
品川駅 | 6.8 | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道:山手線、京浜東北線、横須賀線 東海旅客鉄道:東海道新幹線 京浜急行電鉄:本線 |
||||
川崎駅 | 18.2 | ● | | | ∥ | 東日本旅客鉄道:京浜東北線、南武線 京浜急行電鉄:本線、大師線(京急川崎駅) |
神奈川県 | 川崎市川崎区 | ||
横浜駅 | 28.8 | ● | | | ∥ | ◆ | ◆ | 東日本旅客鉄道:京浜東北線、根岸線、横須賀線 東京急行電鉄:東横線 京浜急行電鉄:本線 相模鉄道:本線 横浜市営地下鉄:ブルーライン(3号線) 横浜高速鉄道:みなとみらい線 |
横浜市西区 | |
戸塚駅 | 40.9 | ● | | | | | ◆ | ◆ | 東日本旅客鉄道:横須賀線 横浜市営地下鉄:ブルーライン(1号線) |
横浜市戸塚区 | |
大船駅 | 46.5 | ● | ● | ▲ | ● | ● | 東日本旅客鉄道:根岸線、横須賀線 湘南モノレール:江の島線 |
鎌倉市[1] | |
藤沢駅 | 51.1 | ● | ● | ● | ● | ● | 小田急電鉄:江ノ島線 江ノ島電鉄:江ノ島電鉄線 |
藤沢市 | |
辻堂駅 | 54.8 | | | | | ▲ | ● | | | |||
茅ヶ崎駅 | 58.6 | ● | ● | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道:相模線 | 茅ヶ崎市 | |
平塚駅 | 63.8 | ● | ● | ▲ | ● | ● | 平塚市 | ||
大磯駅 | 67.8 | | | | | | | ● | | | 中郡大磯町 | ||
二宮駅 | 73.1 | | | | | ▲ | ● | | | 中郡二宮町 | ||
国府津駅 | 77.7 | ● | ● | ▲ | ● | ● | 東海旅客鉄道:御殿場線 | 小田原市 | |
鴨宮駅 | 80.8 | | | | | | | ● | | | |||
小田原駅 | 83.9 | ● | ● | ● | ● | ● | 東海旅客鉄道:東海道新幹線 小田急電鉄:小田原線 箱根登山鉄道:箱根登山鉄道線 伊豆箱根鉄道:大雄山線 |
||
早川駅 | 86.0 | ● | |||||||
根府川駅 | 90.4 | ● | |||||||
真鶴駅 | 95.8 | ● | 足柄下郡真鶴町 | ||||||
湯河原駅 | 99.1 | ● | 足柄下郡湯河原町 | ||||||
熱海駅 | 104.6 | ● | 東日本旅客鉄道:伊東線 東海旅客鉄道:東海道新幹線、東海道本線(沼津・静岡方面) |
静岡県熱海市 |
- 凡例
- ●・◆:すべての列車が停車(◆は横須賀線ホーム発着) ▲:一部の列車が停車 |:通過 ∥:通過、但し一部の列車は東海道貨物線経由のため経由せず
- 普通列車は全区間各駅に停車
[編集] 車両の色
この区間を走るほとんどの旅客車両の帯色はオレンジ色と緑色のツートーンカラーである。このツートーンカラーは「湘南色」と呼ばれている。
湘南色の始まりは、かつてこの区間を走っていた80系まで遡る。80系は1950年に当初からオレンジ色と緑色の塗り分けで運行開始されたが、それ以前の国鉄車両の塗装が「ぶどう色」と称される焦げ茶色1色で精彩に乏しかった中で、80系の派手な塗装は当時の人々に驚きを与えた。
この湘南色の由来としては、「アメリカのグレート・ノーザン鉄道の車両塗装にヒントを得て、これに近い色合いを採用したものである」と80系電車の開発に携わった国鉄技術者の黒岩保美が証言している。これは現在でも交通博物館のホームページ内にある「よくある質問」→「湘南電車は"みかん"色?」で解説されている。また、同じく国鉄技術者だった星晃も自著の中で「明るいイメージの色として採用した」と証言している。
しかし、これは一般には馴染まなかったため、現在では「神奈川県西部や静岡県地方特産のミカンとお茶にちなんだもの」、あるいは当時の国鉄が後付で考えた「ミカンの実の色と葉の色にちなんでいる」等のものが理由付けが定着しており、時にはJRが発行したガイドや塗装の解説にも、「東海道線の電車はみかんやお茶など、沿線の特産品を表現した塗装になっています」などの表記がされている場合があるほどである。ただし、2006年春にJR東日本横浜支社が発行した「小さな旅'06春号 ありがとう113系湘南電車物語」には湘南色の由来は一切触れられていない。
いずれにしてもその後も国鉄は、直流電化区間の近郊形・急行形電車において車両制式色とした関係で地域に関係なく湘南色を多く用いた。背景の一つには、全国相互で車両の広域転配属を考慮して国鉄が徹底した標準化を図っていたことが挙げられる。
しかし、1980年代の国鉄末期に至ってイメージチェンジを目論んで各地域毎に独自の塗装変更が行われる様になり、JR化後にはその傾向が加速した。1990年代以降は、新車への置き換えや大規模リニューアル時の塗装色変更などで、全体を「湘南色」塗装した鋼鉄製車体の車両は著しく減少している。
[編集] 塗り分けのパターン
80系では当初、車両前面の塗装塗り分けパターンに試行錯誤も見られたが、最終的には窓上と窓下に円弧を描いた緑塗装とし、中央を菱形状にオレンジ塗装とするパターンとなった。
80系以後に湘南色に塗装された電車としては、近郊形111・113系・115系、急行形では153系・165系の各系列が該当する。これらは前面に貫通路を備えるほぼ共通したデザインモチーフの車両であるが、車両系列毎に車両前面の塗り分けパターンが異なり、このパターンだけで系列を識別できた。111・113系は貫通路脇に向かって斜めの直線塗り分け、115系は貫通扉脇に小さなRを付けた直角塗り分けで、これらの近郊形3系列はいずれも前面屋根部分についても緑色塗装となっている。153系は前面がオレンジ色1色で緑色は側面のみ、165系は前面の下半分全体を貫通扉まで含めて緑色としている。
JR東日本とJR東海の両社が保有する211系と、JR東日本のE217系・E231系はいずれもステンレス車両のため、湘南色の伝統を踏まえつつも、車体の全体塗装ではなく窓下などに湘南色をイメージしたテープの貼付を行う事で代替としている。基本的にこの色分けを踏襲した帯を使用しているが、国鉄時代に導入された211系とJR化後に導入されたE217系・E231系とでは色分けなどが異なる。後者はJR東日本のコーポレートカラーとされる緑色の割合が多く、また全体的に明るめの配色になっている。
80系以前の戦前製国鉄旧型電車(52系など)も、1960年代にイメージアップのために一時湘南色に塗装されて飯田線などの運行に充当された例があったが、戦前形車両ではこの塗装は結局定着せず、比較的短期間でより地味な色合いの塗色に再変更された。蛇足ながら飯田線に転属した旧型国電は末期はスカ色に塗られていた。
なお、鉄道ファンの俗称として、80系電車の塗装の形状は鉄道愛好者には「金太郎の腹掛け」と俗称された。また、JR化後に「直流電化区間車両の塗色」≒「湘南色」=「黄かん色に緑」の塗色ではなくなった2000年代に入り、この色の野菜に例えて「かぼちゃ」・「パンプキン」という俗称までもついている。