人志松本のすべらない話
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人志松本のすべらない話(ひとしまつもとのすべらないはなし)は、フジテレビ系列の単発深夜バラエティ番組。2004年12月28日放送開始。1クールに1回、改編期に放送される。原則として火曜日深夜の放送。
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[編集] 概要
松本人志(ダウンタウン)および芸人(松本と個人的に親しい芸人が中心)が出演する番組。芸人なら誰しも持っている必ずウケる話をひたすら約1時間にわたって披露していく。カジノを模したセットで、松本人志が出演者の名前が書かれたサイコロを振り、出目に当たった人がすべらない話を披露する。すべらない話が書いてあるカンニングペーパーの持込みも可能。同じ話を何度繰り返してもいいというルールがある。視聴者のみならず業界からも高い評価を得ており、収録時は番組スタッフではない関係者も観覧に訪れるという。
番組の内容は、ある時松本と番組プロデューサーが宮川大輔のすべらない話「食事へ向かう途中」(第1回、第6回に披露)を聞いたときに思いついたものである。「若手が持っている沢山のおもしろい話を腐らせてしまうのはもったいない。しっかりと表に出る場を作ってあげないと。」という松本の考えも番組がはじまる要因となった。また松本は「若手に是非挑戦して欲しい番組。この番組で戦えればどこでもやれる。」とも考えている。
第5弾の放送で番組のDVD化が決定した事を発表。第1・2回のトーク(未放送含む)を収録しR and Cより2006年6月28日に発売され、30万枚を超える大ヒットとなり、それにより番組の認知度が格段に上がった。さらに2006年12月13日にDVD第2弾「人志松本のすべらない話 其之弐」が発売され、お笑いDVDの初動売上枚数記録(10.7万枚、オリコン集計)を記録するヒットとなった。2007年3月現在、2巻で公称70万枚を超えるヒットとなった。
松本が語ったところによると、番組の内容がただ面白い話を披露するという非常にシンプルなもので余計な演出(出演者の発言をテロップに表示する演出や、つっこみテロップ)などは一切ないため、出演する芸人はスベってはいけないというプレッシャーから極度に緊張しており、収録現場は異様な空気に包まれるという。放送されていない場面では出演芸人がかなり咽せているらしい。またホストである松本人志の口癖は、「いや~しかし滑らへんね。」である。
番組収録後は出演者で飲みに行くのが恒例となっており、毎回その回に話したすべらない話のMVPを決めている。
すべらない話認定印を押すキャラクターには名前があり「ハンコウ」という。ハンコウには色があり、通常は黄色であるが他にも、赤、ゴールド、青とある。たまに黄色から赤に変わることもある。ゴールドはその回にMVPに選ばれた話に押される。青は今のところ出現していない。
[編集] 過去の放送
以下、放送日時はJST、関東地区のもの。地域によってはフジテレビ系列局・クロスネット局で遅れ放送されたことがある。
[編集] 第1弾 (2004年12月28日)
25:15-26:15放送。のべ30本以上の話が披露され、一度もすべることはなかった。
- 出演者
[編集] 第2弾 (2005年3月29日)
24:35-25:35放送。好評につき第2弾が放送された。タイトルは「人志松本のすべらない話2」(第3弾以降も同様。但し年末拡大スペシャルを除く)。芸人だけでなく、オーディションで選んだ一般参加者も出演した。
- 出演者
[編集] 第3弾 (2005年9月27日)
深夜24:35-25:35放送。出演者が、従来の6人から8人に増え、サイコロも八面体になった。ギャラクシー賞2005年9月月間賞、第43回ギャラクシー賞上期(2005年4月1日~9月30日)奨励賞を受賞。
- 出演者
[編集] 第4弾 (2005年12月27日)
深夜25:10-26:10放送。吉本芸人以外にも門戸が開放された。当初の出演予定に有田哲平がブッキングされていたが、他番組のスケジュールの都合で土田晃之に変更される。しかし、スタッフの調整の結果、有田のスケジュールに折り合いが付き、出演に至る。そのドタバタぶりを、松本がラジオ・松本人志の放送室でボヤく。
- 出演者
[編集] 第5弾 (2006年3月28日)
深夜24:35-25:35放送。初めて客入れをした回でもある。
- 出演者
[編集] 第6弾 (2006年6月26日)
深夜25:23-26:14放送。従来の6人に戻った。放送の翌々日(厳密には放送日が27日なので"翌日")にDVDが発売された。3億円身代金誘拐事件の緊急報道特番で、当番組の放送が一時中断された。
この回は特別ルールとなり、今までの放送の中で一度話したすべらない話は何度話してもすべらないのか、過去に話した話を披露する「総集編のようで総集編でない」企画。また、途中から松本の提案で違う人が話したすべらない話を披露しても良いというルール(番組内ではカバーと表現した)が追加されたが、違う人の話を話さなければいけないという場の空気と、違う人の話を話しては滑るのではないかという恐怖心から、とてつもない緊張が6人を包んだ。
- 出演者
- 松本人志(ダウンタウン)
- 千原ジュニア(千原兄弟)
- ほっしゃん。
- 宮川大輔
- 河本準一(次長課長)
- ケンドーコバヤシ
[編集] 第7弾 (2006年9月26日)
深夜24:35-25:35に放送。出演者は従来のメンバーから大幅に変更され、初登場の芸人が多く顔を連ねた。
- 出演者
- 松本人志(ダウンタウン)
- 千原ジュニア(千原兄弟)
- 宮川大輔
- 後藤輝基(フットボールアワー)
- トシ(タカアンドトシ)
- 塚地武雅(ドランクドラゴン)
- ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)
- チャド・マレーン(ジパング上陸作戦)
[編集] 年末拡大スペシャル (2006年12月29日)
金曜日の23:00~24:15に放送。表記されていないが、事実上の第8弾である。通常より15分拡大。これまでの放送はローカル枠だったが、今回から全国ネット枠に昇格した。また初のハイビジョン制作。
出演者はレギュラーメンバーに加え、初参戦の4人を迎えての10人で行われた。そのためサイコロが12面体になった。余った2面は★が印字されており、★の目が出た場合は自ら立候補するか、他の者にリクエストができる。また、番組の大ファンという有名人が多数スタジオに赴き、生ですべらない話を観覧した。
視聴率は関東地区では11%、関西地区では17.8%の高視聴率を記録した。(ビデオリサーチ調べ)
- 出演者
- 観覧ゲスト
[編集] 第9弾 (2007年3月27日)
深夜24:35~25:35放送。前回同様ハイビジョン制作。第7弾同様、初登場芸人が多数出演した。★印を2つ含む十面体のサイコロを使用。
- 出演者
[編集] スタッフ
- 企画 : 松本人志
- 構成 : 小杉四駆郎、石舘光太郎、小笠原秀樹
- ナレーター : 若本規夫、レニー・ハート(年末拡大スペシャルのみ)
- ディレクター : 森健宣、熊澤森朗、田中友洋、黒田源治
- AP : 中田美津子
- 演出 : 佐藤正樹
- プロデューサー : 門澤清太、伊藤征章、小仲正重 / 坂本直彦(吉本興業)
- プロデューサー・演出 : 佐々木将
- チーフプロデューサー : 清水宏泰 / 岡本昭彦(吉本興業)
- 技術協力 : ニユーテレス、FLT、IMAGICA、3×7
- スタッフ協力 : THE WORKS、ビジュアルヴォイス
- 制作協力 : 吉本興業
- 制作 : フジテレビバラエティ制作センター
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 関連項目
- この番組が放送される枠の通常番組(フジテレビ、火曜深夜24・25時台)