田村裕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
田村裕(たむら ひろし、1979年9月3日 - )は、吉本興業所属のお笑い芸人。麒麟のツッコミ担当。大阪NSC20期生。立ち位置は向かって左。相方は川島明。
目次 |
[編集] 概要
大阪府吹田市出身。大阪府立吹田高等学校卒。身長180cm。血液型O型。
愛称は「タム」、「タムちゃん」(笑い飯の哲夫が呼んでいる)、「タムさん」(主に後輩芸人が呼んでいる)。満面の笑みが特徴。その為番組などのイラストやグッズのイラストの田村は大抵笑っている。
NSC願書の自己PRでは「人は笑っている時が一番幸せだと思います。だから少しでも長く、多くの人が笑えるようにしたいのです」と書いている。
[編集] 性格
正義感がかなり強い。自分より他人を大切にする。純情で騙されやすい。子供に好かれる。(相方の川島曰く「頭の構造が一緒やから」) 本業の漫才や舞台「横丁へよ~こちょ」でセリフをよくトチる(噛む)。滑舌が悪い。
[編集] エピソード
[編集] 極貧時代
- 学生時代は貧乏だった(幼少時代は、そこそこ裕福だったという)。幼少期に母を病気で亡くし、中学生の頃に家が差し押さえられてしまい父親が蒸発、家族が『解散』した。しばらく兄、姉、田村それぞれが一人で生活する日々が続いた。この時期に田村は公園に住んでいたことがある。その後友人の厚意でアパート住まいはできるようになったが、高校卒業まで生活費に苦労する日々が続いた。
- 高校時代は昼の弁当を持って来れなかったため、教室で同級生が昼食を摂っている姿を見るのが辛く、昼食抜きで昼休みは一人で体育館でバスケットボールの練習に励み、レギュラーの座を獲得した。
- 父を除いた家族3人で近所のおばちゃんが借りてくれたアパートに住んでいた頃は家具が無く、粗大ゴミ置き場に家具を拾いに行った。その様子を当時の好きな子に見られてしまい「なにやってたの?」という質問に、「家具がないから家具を拾ってた」といったら、口をきいてくれなくなった。
- 蒸発した父親は、現在も消息不明である。(田村曰く、「テレビを見られる状況に無い可能性がある」という)クイズ!ヘキサゴンIIに出演した際、「お父さんのことは恨んでないから、どうか僕の前に出てきてください」と再会を訴えていた。
- 2007年3月15日に放映された「いきなり!黄金伝説」で、松居一代からの問いに、公園生活は14才の1ヶ月間であったことを打ち明ける。余談だが、他の番組では比較的コミカルに語られていた田村の過去が、この番組ではかなり重い物として扱われた。
[編集] 芸人時代
- 一発ギャグなどでよく滑るが、天然ボケからなるアドリブは得意である。
- タムちゃんダンスと言う変わった踊りのネタがある。
- 漫才中、相方川島のオチで笑ってしまい、お辞儀もせずに舞台袖に帰ったことがある。
- (相方のおばあちゃん曰く)氷川きよしよりかっこいいらしい。
が、おばあちゃんに「歌ってみろ」と言われて歌ったら、即「あかん」と言われた。
[編集] 極貧時代の影響
- 川島と麒麟東京進出を考え、東京に居を移す計画をするもお金が無く(タクシーに乗るのにはまってしまったため)断念したことを新年早々生番組である第40回爆笑ヒットパレード2007とメントレGで話している。また、年明け前にも吉本お笑いオーケストラⅡなどで話していた。
- お金があることが不安になり、使ってしまうことも告白している。
- M-1グランプリ2006の決勝進出者の記者会見で、賞金の使い道を聞かれて「中学のときに家がなくなって一時期公園に住んでいたので、優勝したら相方と2人でその公園を市から買い取りたいです!」と語った。
- 貧乏キャラのため劇団乙女少年団などのコント劇団のキャラでは服が茶色の布に紐でしばったような服やダンボールで作られた服を着せられることが多い。
- 「アメトーーク」では「実家ビンボウ芸人」というカテゴリーで出演。他にメッセンジャー黒田、小沢一敬、中川家、熊谷岳大も出演していたが、エピソードの凄まじさから雨上がり決死隊からは黒田とともに「あの2人だけ別格やわ」と言われた。画面では田村と黒田のところにスポットが当たって「特A」というテロップもつけられていた。
- その壮絶な極貧エピソードの数々は所謂「鉄板」であり、人志松本のすべらない話でも披露され、田村は初出演ながら見事その回のMVP(ゴールド印)を獲得した。
- ある日、草むらで田村が何か探しているようだったので、川島が「なにしてるの?」と尋ねたところ大真面目に「お父さん」と答えた。
[編集] その他
- 兄はフロントストーリーの清水健次とコンビを組んでいたことがある。コンビ名は「マジェスティ」。
- 尊敬する人は「家族」とのこと。
- ファンからの女装の評判がよく、女っぽいしぐさをよくする(自分のことを時々あたしという、など)。
- タム子か裕子と呼んだりスタイルがいいから女の子の役をしてくれと言われたりするなどとのって女性の役をしてくれる。
- 学生のころ家庭の事情により自殺を考えたことがあり、教師に相談したら「田村君の笑顔でクラスが和むんだよ」と言われ思いとどまる。これがきっかけで芸人を目指すことを決意。
- タクシーが大好きでしょっちゅう乗っている(昔は貧乏だったため、乗れなかったものが今は乗れることがうれしいらしい)本人曰くジェットコースターよりおもしろいとのこと。
- しかもタクシー内で川島に話しかけるとき「タクシー! ・・・あ、ちゃうわ。あのさぁ!」というように「タクシー」と「あのさぁ」を言い間違えたらしい。
- 体内時計が正確で二笑流ではたびたび正確な体内時計を見せた。
- バスケットが得意でダンクができる。
- 学生の頃、弁当の時間に自分だけ弁当が無いため運動場で1人でバスケットをしていたため腕が上達した。
- 好きなタイプは、家庭的な人。
- ご飯をずっと噛み続けると甘味が増した後、徐々になくなっていくが、極限まで噛み続けると、ほんの一瞬だけ味が復活する事を発見する。本人はそれを「味の向こう側」と呼んでいる。
- 現在借りている自宅マンションの前の住人は、フットボールアワーの岩尾望。
- 悪口に打たれ弱い。NSC時代、川島がアドリブで漫才をしている時に『いやどうでもいいけどお前口臭いわ』といったらツッコミもなにもなしでそれから一週間会ってくれなかった。一週間後に会ったら口いっぱいにフリスクを頬張っていた。
- ルービックキューブが得意
- 昔ピアスをあけていたらしい
- 相方とは対照的な一面が多いその例に
- 相方が「クールで大人」「かっこいい」といわれるのに対し田村は「元気で子供みたい」「可愛い」という意見が多い
- ジェットコースターが苦手ではない
など
- 相方とは仲良くしたいらしく本人曰く川島が自分に見せたことのない顔があるのが嫌なのだという
- 生まれつきアトピー性皮膚炎である。
- 又毎年相方の誕生日にはプレゼントを渡している。2006年は化粧水と乳液だったという(川島談)
[編集] 顔つきが似ている人
少しタモリ倶楽部の空耳アワーにも出た事もある舞台俳優の岡本純治さんに似ている。 阿藤快にも似ている。「横丁へよ~こちょ!」で共演した際に発覚。 芸人では青空の岡、トータルテンボスの大村、プラスマイナスの兼光にも似ていると言う。