仮面ノリダー
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『仮面ノリダー』(かめんノリダー)は、フジテレビ系列のテレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』の1コーナー。1988年春のスペシャルから1990年春まで放送された。特撮番組『仮面ライダーシリーズ』のパロディドラマである。後に1992年、1993年、1997年にスペシャル版が放映されている。
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[編集] 設定
主人公は「木梨猛」(演:木梨憲武)というパンタロンと自然を愛する青年。彼は悪の秘密組織「ジョッカー」により改造人間「ノリダー」に改造されるも、石橋文字隼人(後に留守番電話男に改造される)の働きで脳改造を前に脱出、正義の味方「仮面ノリダー」として、世界平和のために戦う事を決意した。普段は人間体として、人間社会で生活しているが、ジョッカーの怪人との戦闘時においては、変身ポーズをとることによりベルトの風車に風力を与え、仮面ノリダーへと変身する。
木梨猛は中目黒在住。ジョッカーとの抗争のため定職には就いていないが、おやっさんこと「立花藤兵衛」(演:小林昭二)の経営する「喫茶Amigo」の臨時店員として働いている。また、恋人の「マリナさん」(演:渡辺満里奈)とともに、「チビッコハウス」で子供たち(演:劇団ひまわり)の教鞭をとることもあり、収入の面での心配はないようだ(この設定は、とんねるずの二人がライダー同様に少年時代に観ていた『タイガーマスク』から借りたものだろう)。
なお、おやっさんは木梨猛が改造人間であることを知っているがマリナさんは知らない。そのため、猛は改造人間である自分がマリナさんとは恋人でありながら、結ばれることはないことを苦悩する描写もあった。また、改造人間になったことを苦悩する猛に対しおやっさんが檄を飛ばす描写も存在し、本家以上に熱いセリフも散見する(これらは本家『仮面ライダー』の「人間ではなくなった」悲しみの設定を忠実に再現していると言える)。また、ピンチになるシーンでつかわれてる劇中曲は、キカイダー01の音楽が流用されている。
[編集] 仮面ノリダー
木梨猛が変身ポーズをとることによって、ベルトの風車に風力を与えて変身した正義の戦士。巨大な福耳が特徴。また仮面ライダーのマスクには、複眼の下にスーツアクターの視界確保のため覗き穴が開けられていたのに倣ってか、変身後のノリダーは自分の鼻の穴周辺を黒く塗っている。 いかなる改造手術を施されたのかは不明であるが、番組冒頭では手術台に拘束された猛にジョッカーの科学陣と思しき男が胸部の装甲をノミで刻む手術を施しているシーンが放映されており、機械式の改造に近いものと思われる。 また放映当時、雑誌で解剖図が掲載されたことがあるが、その内容は体の中にトランクスがある、頭脳の解説には「笑いを取ることだけを考えている」と記されているなど、かなり奇天烈なものであった。
最終話で、ノリダーはジョッカー総帥の変身した「キング・ジョッカー男」とともに大気圏外で爆死したかに思われたが、実は存命しており、後に戦線復帰。1997年3月27日にスペシャル編で放映された真の完結編・『最後の決戦』では、亡くなった藤兵衛から「Amigo」のマスターを継いだとも取れる描写も登場している。また、キング・ジョッカー男も存命しており、続編「仮面ノリダーV2」では猩々右近と共に「ゲロ・ジョッカー」を結成している。
[編集] 変身
変身時においては基本的に「♪か~いわれ巻き巻き、ね~ぎトロ巻き巻き、巻いて巻いて、手巻き寿司、とぉー!!」(由来は当時流れていた「ミツカン酢」(ミツカン)のCMのフレーズ)なる唱和を行うが、必ずしもすべて言わなければいけないという訳ではない。また一説にはこの唱和による臨時収入が期待できると言われ(実際、この変身コールがきっかけで後にとんねるずの二人はミツカン酢のCMに出演するようになった)、湖池屋の「スコーン」のCMフレーズを唱和して変身したこともある。一時期、「カルーセル麻紀麻紀、ポール牧牧、巻いて巻いてマキ上田」、他にマイク真木、栗原小巻など、名前に「マキ」とつく有名人の名をパロディで使ったこともあったが、ミツカン酢のCMの依頼が来てからは元に戻したという。
「ユーミン男」からは突然「♪か~いわれ巻き巻き~」ではなく様々な変身コールで変身を行っていった(しかし「バレーボール女」での変身の際は元に変身コールに見える)。その中でも「♪スイスイ、スーダラダッタ、スラスラ、スイスイスイ」というパターンで変身することが多く、最終話「キング・ジョッカー男」での最後の変身のときにこれを「2番」と位置づけていた。「水泳大会男」の時のみ更衣室に置いてあった女性の下着を見て即座に変身したことがある。
変身ポーズも仮面ライダー1号(いわゆる「新1号」)のものをアレンジしているが、一定のものが決まっているわけではないらしく、本家は変身時「お約束」で一部を除き敵が攻撃しない事に対し、こちらは変身途中でも邪魔が入るため、よく途中で打ち切り一瞬で変身していた。また変身のレベルもある程度自分で変えられるようで、弱そうな怪人(ひよこ男等)が相手の時は「半分だけ変身」していた。
[編集] 技
ノリダーはその技の豊富さでも群を抜いており、正確な数は本人ですら把握しきれていない。おそらくその場の思いつきが即、攻撃手段になっているものと推測される。
基本技は「ノリダー・パンチ」、「ノリダー・キック」だが、同等の小打撃を「ノリダー・ハナミズ」でも行うことができる。
また、通称「ジョッカーのみなさん」(演:倉田プロモーション)と呼ばれる戦闘員に対しては、「ノリダー・カーニバル&フェスティバル」で一時的な錯乱状態に陥らせることができ、その直後の「ノリダー・海」や「ノリダー・落ちなさい」といった投下・爆発攻撃で全滅させるのを常とする。「ノリダー・海」は初使用の際、溺れかけた戦闘員が出たため、以後「ノリダー・海」は「ジョッカーのみなさん」に最も恐れられる必殺技となった。
- なお、この「ノリダー・海」初使用の際に戦闘員が溺れかけたのは演出ではなく完全な事故である。2回目は無事成功し、その放映の際には前回の映像と共に木梨が「今回は事故が起きなくて良かった」という旨の発言をしていた。
怪人は、当初は「ノリダージャンプ&○○○」という技で高い所から落下していたが、後半に入ると「ノリダー○○○」と短縮された。最後に(岩場でなくても)岩石が落ちてくるのがパターン。
劇中後半では、「すーパーNORIだー」への二段変身をすることで、さらに強力な攻撃を可能とした。すーパーNORIだーは、体色が黄金色に変化し平常時に比べると西城秀樹風な約1オクターブ半、声が高くなる。「すーパーNORIダー参上、ボンヨヨヨ~ン!」がキメ台詞。
ちなみに、「パワーアップの為の二段変身」は本家にあたる仮面ライダーシリーズにおいては既に『仮面ライダーストロンガー』から導入されていたものの、パワーアップ後の形態で金色が用いられるのは平成仮面ライダーシリーズ以降であるため、ある意味でノリダーは本家すら追い抜いたアイディアを提示し得ていたとも言える。
なお「恐怖北海道男」のロケの際に何らかの事情ですーパーNORIだー用のプロテクターをノリダー用に塗装し直した為、以後登場する事はなくなった(ノリダー秘密基地には飾られていた)。
[編集] チビノリダー
ノリダーは、握り拳大のカプセルに「チビノリダー」(演:伊藤淳史)を収納・携帯しており、自身のピンチのときに呼び出して、ともに戦うこともあった。これはウルトラセブンのカプセル怪獣が原案であると思われる。共に繰り出す必殺技は、単独時の数倍にも達する。なお、子供に関連する行事時における戦闘では、かなりの頻度で呼び出していた。石橋演じる怪人は、チビノリダーに対して、大人気ないかつ卑怯極まりない攻撃をたびたび繰り出していた(伊藤は当時4~6歳という幼い時期の出演だったため、当時のことをよく覚えていないという)。
また、最終回のエピソード(1997年3月)では13歳になったチビノリダーに加え「ノリダーの分身」としてナインティナインの岡村隆史が登場。当番組自体はおろかとんねるずとしても、他のお笑いタレントとの共演がほぼ皆無だった時代でのこの組み合わせは視聴者を大変驚かせ、また注目を浴びた。なお、この際使用された衣装一式は岡村が貰い受け、大事に持ち帰ったそうである。
[編集] ジョッカー
ジョッカーとは、世界征服をもくろむ悪の軍団で世界中に支部をもつ。「ジョッカー総帥/キング・ジョッカー男」(演:石橋貴明)を首領として、日本支部では「ファンファン大佐」(演:岡田眞澄)が指揮をとっている。但し、第一話では「ジョッカー将軍」(演:岡田眞澄)と呼ばれる人物が指揮をとっており、彼が後で設定されたファンファン大佐と同一人物であるかは判明していない。
なお、ファンファン大佐のトレードマークは白い軍服と眼帯の他、武器にもなる「背中に背負ったゴルフクラブ(劇中の台詞だとジョッカー内でのゴルフ大会もあると言われている)」であり、当時ノリダーごっこで遊んでいた子供達は父親のゴルフクラブを背負ってファンファン大佐の真似をしている者も多数いた。 「ジョッカーの皆さん」と呼ばれるジョッカー構成員には戦闘員のほかにも、一般要員・医療要員・科学技術要員・怪人候補生がおり、中には自分の意思でジョッカーに参画している者もいる。要員は男女の区別なく活動しているが、怪人候補生は、ほぼ男性である。
[編集] 活動
基本的には、「恐怖~男」と呼ばれる怪人たちが、地球征服のための作戦を立案・実行しており、ファンファン大佐は、怪人の製造指揮、作戦の成否の監視、殉職した怪人たちの慰霊(ジョッカーの作戦室にはそれまで倒された怪人の遺影が飾られている)を主な職務とする。まれに、ファンファン大佐自身が戦う場合もあり、その際は愛刀の「5番アイアン」を振るう。
なお、ファンファン大佐は洗脳されていただけのゴルフ好きの一般人で、眼帯をしているが隻眼ではなかった(元ネタである「仮面ライダー」のショッカー大幹部・ゾル大佐のように怪人体には変身しなかった)。しかし、真の完結編『最後の決戦』ではなぜかファンファン大佐として登場(基地にはキングジョッカー男の遺影も飾られており、若干パラレルワールド化している)、事実上の首領代理として活動するが、再生ラッコ男がノリダーに倒されると、世界征服作戦を放棄した。
「恐怖蚊取り線香男」で巨人ファンである事が判明。一度将軍昇進の機会が訪れたことがあるが、その回の怪人であるハブ男が倒され作戦が失敗したため昇進できず、そのために新しいゴルフクラブのセットを購入できなかったと嘆いていた。
[編集] 怪人
ジョッカーの怪人は、ノリダーと同じく人間からの改造人間で、脳手術まで完了している。改造にかかる時間は様々だが、最長でも1週間とかからない。なお、改造手術を受けると、血液の色が「緑」に変更される。
なお、怪人のほぼすべては石橋貴明が演じており「日本一のぬいぐるみ師」の称号を自称している。大柄な怪人は転倒すると石橋一人では立ち上がる事ができず、ジョッカーの皆さんやADの助けが入る。作戦室に登場後から作戦開始まではファンファン大佐との間で掛合い話を行うスタイルだが、このスタイルは『仮面ライダー (スカイライダー)』における魔神提督とネオショッカー怪人とのやりとり(第19話以降)に酷似している。
死ぬ時は高いところから落ちて死ぬのがパターンとなっており、週刊少年ジャンプのジャンプ放送局で投稿者にネタにされたこともあった。
[編集] エピソード
[編集] 仮面ノリダー誕生の経緯
とんねるずの二人は『仮面ライダー』本放送時は小学校4年生~6年生で、リアルタイムで番組を視聴した世代であり、藤岡弘(現・藤岡弘、)の演じる本郷猛と、佐々木剛の演じる一文字隼人は、同時期の多くの少年達と同様に彼らにとっても心躍らせるヒーローであった。大人になって芸能界に入った二人が、オールナイトフジで藤岡や宮内洋と共演した際に、憧れのヒーロー達との出会いに狂喜乱舞したのは決して不思議なことではないと思われる。また当時の『とんねるずのみなさんのおかげです』スタッフはとんねるずとほぼ同世代で、彼らにとってもライダーは憧れであった。
[編集] 作風
ギャグパロディではあるが、意外に真面目なパロディである面を持つ。たとえば小林昭二、中江真司といった本家ライダー関係者の起用、また木梨猛のファッションやノリダーのデザインは、かなり極端なデフォルメがされているものの明らかに「旧1号」(第1話~13話の仮面ライダー)の本郷猛とライダーのデザインを基にしており、ノリダーが乗っている50ccのバイクも初期のサイクロン号によく似せてある。毎回終わりにノリダーが「全国のチビっ子諸君」に向けてメッセージを送っていたのも、本家のパロディーであった。また、オープニング映像も本家と同じくノリダーがバイクで疾走するシーンが使われ、オープニング終了後の映像にも木梨猛が改造されるシーンと共に本家と同じようなナレーションが使われていた。 更に完結編『最後の決戦』では、既に物故していたにも関わらず「立花藤兵衛/小林昭二」のクレジットと共に、回想シーンの形で小林昭二を登場させるなどスタッフの本作に対する思い入れの表れと見ることも出来よう。
後述のように東映はこの作品に対し不快感を持っていたようだが、制作サイドに本家『仮面ライダー』に対する愛と尊敬がなければここまで徹底したパロディ作品は作れないと言われている。
[編集] 本家を意識しての1話2週完結・CMを挟んだストーリー作り
スタート当初から1話完結のストーリーを貫いてきたが、本家の重厚なストーリーを意識したからか、1989年夏頃から最終回に掛けてのストーリーは、1話2週完結(3週完結が1度だけあった)になったり、CMを挟んでのストーリーを展開するなど、バラエティ番組の1コーナーにしては異様に手の込んだものであった。特に1話2週完結の手法は、終盤に入った頃の1989年11月放送のボウリング女からで、1話2週の場合は「来週につづく」、CMを挟んでの場合は「CMの後すぐつづく」とテロップに表示した(「CMの後すぐつづく」のフレーズ自体は当時の「~おかげです」ではお馴染みであったが、このコーナーでは本家仮面ライダーばりの専用フォントになっていた)。
その手法は「オレたちひょうきん族」で同時期に放送されていたメロドラマコーナーの手法(オープニング、番組前半、後半、エンディングに放送、8話2週完結)をヒントに得たと思われる。また、それを元に同時期に放送されていた「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」でも一部のコーナーで2週完結を取り入れたと思われる。
また、当時忙しくなっていたとんねるずのスケジュール確保やマンネリ化を防ぐ為や終盤の時点で登場する怪人のネタ切れが生じていた等も理由である。特に1話2週完結の手法は、視聴者からの苦情も多かった様である。
[編集] 作品のソフト化禁止の経緯とソフト化の署名運動
本家「仮面ライダーシリーズ」の原作者である石ノ森章太郎(石森プロ)や制作会社(毎日放送、東映)に許可を取らずに無断でパロディ化した為、作品のソフト化は一切禁じられる事となった(続編の仮面ノリダーV2も同様)。当時放送中の仮面ライダー担当プロデューサーであった東映の吉川進は、小学館の仮面ライダー大百科のコメントで露骨に不快感を示している。当事者のノリ達は、少年時代の「仮面ライダーごっこ」のような感覚だったのかもしれない。しかし、現在においても人気は根強くDVD化の署名運動まで行われている[1]。
[編集] 石ノ森章太郎から容認を示す電話と裏番組の意外な関係
本家の原作者石ノ森章太郎は、1989年に雑誌「TVガイド」の仮面ノリダーの特集が掲載された時にインタビューに応じ「横澤さん(横澤彪)にいつも仮面ノリダーを楽しく見てます。ありがとうございますと先日電話をしました。」と容認を示すコメントをしていた。当時、プロデューサーだった石田弘は、自身の上司(制作局専任局長)の横澤に石ノ森から電話があったとは思っても見なかっただろう。なお、1990年1月より、「みなさんのおかげです」が放送されている木曜夜9時に、仮面ライダーシリーズを放送していた毎日放送と同系列のTBSテレビが、やはりライダーシリーズを制作した東映の制作協力(制作は近藤照男プロダクション)で石ノ森原作のドラマ「HOTEL」を裏番組としてぶつけてきたのは興味深い。
[編集] ノリダー世代の視聴者
実際、リアルタイムに視聴していた当時小学生くらいの年代にとっては
- 「ライダーごっこはしたことがないけどノリダーごっこはしたことがある」
- 「ゾル大佐は知らないけどファンファン大佐は知ってる」
- 「ショッカーは知らないけどジョッカーは知ってる」
- 「『レッツゴー!!ライダーキック』は歌えないけど『仮面ノリダーぶっとばすぞのテーマ』は歌える」
といった事は普通のことだった。これは当時放送されていた『仮面ライダーBLACK RX』が仮面ライダーシリーズとしては異色の作品だったことや『仮面ライダー』第一作のビデオ化があまり進んでおらず、児童層にそれを視聴した者が少なかった(再放送も放送局によってはあまり行われていなかった。)ことも影響していると思われる。(実際、当時の児童では仮面ライダーがバッタモチーフであること及び本来は悪の組織によって産み出された存在であることを知らない者も多数いた)。
また、当時の学年誌や児童誌には他の特撮ヒーローと同列に扱われて記事掲載されていたことも大きいだろう。
平成ライダーシリーズに出演している役者も「ノリダーを見て育った世代」が多数いるため、インタビューで「過去に見た特撮作品」を質問された際に間接的にではあるが『仮面ノリダー』を挙げる者もいる。かつて『仮面ライダー』が「ライダー世代」を作り出したように、この作品が「ノリダー世代」を作り出したといっても過言ではない。シアトル・マリナーズに所属する大リーガー・イチロー選手も、幼い頃は仮面ノリダーの大ファンで、第1回の「ラッコ男」から観ていたと、とんねるずが出演するTV番組「ハンマープライス」の中で石橋貴明に語っていた。
木梨が歌う主題歌(これも「レッツゴー!!ライダーキック」っぽく聴こえるように(木梨が歌い方を「レッツゴー!!ライダーキック」を歌った子門真人に似せている)作られている。但し、似ているのはメロディーのみで本家に歌詞はあまり似ていない。JASRACには登録済である)の入ったカセットテープのプレゼントもあったが、抽選で3名だけと少なく、今現在持っている人がいれば貴重品であるものである。
[編集] 他作品での登場
燃える!お兄さんに国宝憲一が変身したデフォルメノリダーが一コマだけ登場したことがある。 この回では他に、後半、事故によって錯乱した憲一がノリダーもどきのコスチュームを着用してテレビ局を滅茶苦茶に破壊するシーンが登場している。 平成初期の週刊少年ジャンプ作品には、こうした芸能人やTVキャラのパロディキャラクターが登場することが少なからずあった。
[編集] 受け継がれる作風とプロット
仮面ノリダーと仮面ノリダーV2で培った作風とプロットは、後に「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の「タイムパトロール牛若丸子」「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!」の「トラブルコップ」「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!!」の「ナン魔君」等「ダウンタウンのごっつええ感じ」の「結婚前提戦士ラブラブファイヤー」等のヒーロー物のコーナーに受け継がれた。
[編集] 出演者
- 木梨猛/仮面ノリダー(木梨憲武)
- マリナ(渡辺満里奈)
- ジョッカー総帥(キングジョッカー男)&ジョッカー怪人(石橋貴明)
- ファンファン大佐(初期のみジョッカー将軍と呼称)(岡田眞澄)
- ジョッカーのみなさん(倉田プロモーションのみなさん)
- 立花藤兵衛(小林昭二)
- チビノリダー(伊藤淳史)
- ナレーター(中江真司)、(納谷悟朗)
[編集] 主題歌
- 仮面ノリダーぶっとばすぞのテーマ
唄/木梨猛、そこら辺にいた子供合唱団
歌詞の冒頭部分に本家を感じさせる部分がある。コミカルソングとしての色彩が強いものの、子供向けのヒーローソングとしての基本は押さえた内容になっている。
[編集] 怪人一覧
- ラッコ男
- カルガモ男
- コアラ男
- チョコ玉男
- プードル男
- レンタルビデオ男
- うさぎ男
- カンガルー男
- ゾウ男
- 木梨が後にこのゾウ男の「つば」が一番きつかったと語っている(台本には、書いてあった)。
- ウス男
- オランウータン男
- 撮影時は冬であったが、ぬいぐるみそのもののこの怪人の着ぐるみは「俺は暑い」と石橋が劇中で言うほどの防寒効果があった。役立たずのジョッカー戦闘員を自らボコボコにした。ちなみにこの戦闘員はノリダーによって救われる。
- トナカイ男
- カニ男
- 新巻鮭男
- ホルスタイン男
- 大仏男
- ウマ男(ウマ女?)
- 雪だるま男
- 箱根ロケ1週目
- 月の輪熊男
- 箱根ロケ2週目
- おひな様男
- ペンギン男
- 富士急ハイランド編。富士急ハイランド内のシーンは仮面ライダー (スカイライダー)の第14話に酷似している。
- ひよこ男→ニワトリ男
- スッポン男
- 久米明がナレーターとしてゲスト出演。
- ピザ男
- 自殺で死を遂げる。
- 留守番電話男
- スチームアイロン男
- こいのぼり男
- カーネーション男
- ハブ男
- 沖縄編、死を遂げ、ファンファン大佐は将軍昇進の機会を逃す。
- サメ男
- 沖縄編、素体は海洋学者石橋博士。改造時にはかわいいぬいぐるみを作ってくれと希望し、ファンファン大佐がしなを作って美術部にぬいぐるみをリクエスト。希望は叶えられた。最後はノリダーの元に戻りなさーい光線によって元の姿に戻る。
- ハリネズミ男
- ラッコ男の弟。
- カミナリ男
- カメラ男
- おたまじゃくし男→ガマガエル男
- アサガオ男
- 七夕男
- 花火男
- コウノトリ男
- ストーリーはCMを挟んだ。
- 蚊取り線香男
- 力尽きて死を遂げる。
- シャワー男
- 北海道男
- 北海道ロケ1週目
- キタキツネ男
- 北海道ロケ2週目
- トーア・カマタ男
- デューティーフリー男
- プラネタリウム男
- 台風の目男
- 福井敏雄がゲスト出演。
- 帝都大戦男
- ユーミン男
- もとは「ソーダ水男」の名で台本が作られていたが「ユーミン男」に変更された。
- ゴルフ男
- プロ野球男
- ストーリーはCMを挟んだ。
- カップラーメン男
- バレーボール女
- この回に限り、納谷悟朗がナレーションを務めた。
- マラドーナ男
- ストーリーはCMを挟んだ。
- ボウリング女
- 1話2週完結。
- 寒中水泳大会男
- ストーリーはCMを挟んだ。
- ヒゲゴジラ男
- 1話2週完結、サブタイトルは「ヒゲゴジラVS仮面ノリダー」。
- マイケル・チャン男
- 1話2週完結。
- アイスホッケー男
- 1話2週完結。
- 大運動会男
- 唯一の1話3週完結。
- ミッキーキャット男
- 1話2週完結。
- ツバメ男
- 1話2週完結。
- キングジョッカー男
- 1話2週完結、さらに2週目はCMを挟んだ。
- ヤシの実男
- 特別編としてスペシャルで登場、マウイロケ。
- ゴキブリ男
- 特別編としてスペシャルで登場。スタジオのみでの撮影(爆破あり)
- 再生ラッコ男
- 真の完結編『最後の決戦』で登場。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- THE NORIDER 'a branch! 仮面ノリダーのスタントマン多賀谷渉のブログ(「ノリダー・海」の舞台裏など仮面ノリダーの撮影に関する記述も多い)