処格
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処格(しょかく、ラテン語 casus locativus, 英語: locative case)とは、名詞・形容詞の格の一つで、場所を示す。 所格、地格、位格、依格、於格などともいう。
サンスクリットにおいては独立の格形を保っているが、古典ギリシア語では与格に、ラテン語では奪格に吸収された。ただ、ラテン語ではごく一部の名詞に地格が残っている。また、スラヴ語では常に前置詞を伴うため、前置格(露 Предложный падеж)という。
現代日本語では処格を表す格助詞を、存在・移動に関する動詞(ある、いる、住む、座る、行く、着く、置く、移る、移す、など:処格を必須の項として取るものが多い)に対しては「に」、それ以外の動詞に対しては「で」と使い分ける。朝鮮語でも類似の使い分けがある。