宇佐駅
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宇佐駅(うさえき)は、大分県宇佐市大字岩崎1218番地の6に所在する九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。
宇佐駅から西屋敷駅にかけて豊前国と豊後国の境界点に当たり小倉方面からの主要普通列車の折返し駅で811系や813系などの電車は当駅までの運転である。特急列車は半数強の停車だが、中津駅と別府駅の間にある特急一部停車駅(柳ヶ浦駅・宇佐駅・杵築駅・亀川駅)の中で唯一、寝台特急「富士」が停車する。
ローマ字表記が「USA」なので「日本国内の米国駅」等と珍駅名として紹介される事がある。
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[編集] 駅構造
下り側に向かって右手に駅舎があり、2面3線のホームの設備を有する地上駅。1番線が上り本線、2番線が待避線、3番線が下り本線である。
鉄筋コンクリートの駅本屋で、九州交通企画が駅業務を遂行する業務委託駅であり、みどりの窓口が設置されている。
[編集] 駅周辺
駅周辺は宇佐町(市制施行前)時代からの商業地域だが、宇佐市の外れに位置し、現在の宇佐市の中心商業地域である四日市地区へは若干遠い。ただし駅前は国道10号線に面するため、交通量は多い。
西に約4km離れた場所に宇佐神宮が存在し、北に約4kmの位置に「昭和レトロの町」として脚光を浴びる豊後高田市の中心市街地がある。以前は当駅を挟んで、神宮と豊後高田の間を宇佐参宮鉄道が走っていた(現在は廃線され、使用されていたSLが宇佐神宮に保存されている)。現在は参宮タクシーや大交北部バスの路線バスが代わりを務めている。
[編集] 利用状況
1日平均の利用客数は998人である(2003年度)
宇佐市のシンボル的存在である宇佐神宮の最寄駅だけに、宇佐市の代表駅として位置づけられているが、実際は中心市街地域(四日市・長洲地区)や官公庁地域(駅川地区)など、宇佐市の中心的な機能を有する地区の多くが、柳ヶ浦駅を最寄の特急停車駅としている。
このため宇佐市の中心駅としての機能は柳ヶ浦駅の方が高めつつあり、当駅は宇佐神宮の最寄駅、「昭和レトロの町」の豊後高田市の玄関駅として、観光拠点基地の色彩が濃い。よって地元用務客の他、観光客の利用も目立つ。
[編集] 歴史
- 1909年(明治42年)12月21日- 鉄道院が開設
- 宇佐駅開設前は現在の柳ヶ浦駅が宇佐駅を称した。
- 1916年(大正5年)3月1日- 宇佐参宮鉄道全線開業
- 1945年(昭和20年)4月20日- 宇佐参宮鉄道が大同合併し大分交通宇佐参宮線が継承
- 1965年(昭和40年)8月21日- 大分交通宇佐線全線廃止
- 1966年(昭和41年)7月20日- 宇佐~西屋敷駅間複線化
- 1967年(昭和42年)10月1日- 新田原~幸崎駅間電化
- 1969年(昭和44年)9月13日- 豊前長洲~宇佐駅間複線化
- 1987年(昭和62年)4月1日- 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承