志賀高原
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志賀高原(しがこうげん)とは、長野県下高井郡山ノ内町にある上信越高原国立公園の中心部を占める高原のこと。
登山客やスキー客で一年中賑わっており、いくつか温泉も湧出している。全域に渡り標高1000m以上の高地で、夏でも涼しく避暑に訪れる観光客も多い。
また、皇太子夫妻がスキーや静養に訪れる事もある。
なお北志賀高原は、志賀高原に含まれない。
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[編集] 施設
- 大小21のスキー場があり、1998年の冬季長野オリンピックでは焼額山スキー場、東館山スキー場が一部競技に使用された。
- 奥志賀高原には、皇太子ご夫妻が滞在されるホテルがある。
- 志賀高原は温泉も湧き出ていて、熊の湯ホテルなどが人気である。
- 焼額山には西武グループの志賀高原プリンスホテルがある。
[編集] 自然
自然が豊富で、動植物は多岐にわたり生息している。
[編集] 動物
- ホンドオコジョ(絶滅危惧種)
- ニホンカモシカ(特別天然記念物)
- ニホンツキノワグマ(絶滅のおそれのある地域個体群)
- ニホンザル(ホンドザル)
- ホンドギツネ(アカギツネ)
- ホンドタヌキ
- ホンドテン(ニホンテン)
- トウホクノウサギ
- ヤマネ(準絶滅危惧種)
- ホンドリス(ニホンリス)(絶滅のおそれのある地域個体群)
[編集] 昆虫
[編集] 植物
- 志賀高原全体が1000m以上の高地に位置する為、高山植物も生息している。
- ニッコウキスゲ
- ミズバショウ
- キンコウカ
- チングルマ
- マツムシソウ
- シラネアオイ
- キヌガサソウ
- タテヤマリンドウ
- ヒメシャクナゲ
- ダケカンバ
- レンゲツツジ
[編集] 山
- 横手山(標高2305m)
- 山頂の横手山山頂ヒュッテには日本一高い所で営業しているパン屋がある。日本一高い場所のスキー場でもある。(渋峠フォーイースタースキー場)
- 岩菅山(標高2295m)
- 裏岩菅山(標高2341m)
- 焼額山(標高2009m)
- 笠ケ岳(標高2076m)
[編集] 気候
- 標高が高い為、夏でも最高気温が30℃を越える事は極めて稀であり、熱帯夜になる事などはまず無い。
- 例年10月中旬~下旬頃に初雪を観測し、11月に入ると本格的な冬を迎える。日本海側気候であり、平均でも2mを超える積雪がある。標高が高い事もあり、最低気温が氷点下20度を切る事もしばしば見られる。
[編集] 観光
- 志賀高原一帯は山形県の山形蔵王温泉スキー場や新潟県の苗場スキー場と並んで日本屈指の一大スキー場である。また歴史も長い。
- 一般的に「志賀高原」と言うと志賀高原全体の一帯を指す。
- 冬はスキー、夏にはトレッキングに、秋には紅葉にと一年中賑やかである。
- 沼や池も多く、その中には伝説のある所もある。
[編集] スキー場
志賀高原の歴史は古く、戦前からスキー場があり(とは言えごく小規模なものである)、日本で最初にリフトが掛けられた。
- 奥志賀高原スキー場
- 焼額山スキー場
- 東館山スキー場
- 一の瀬ファミリースキー場
- 一の瀬ダイヤモンドスキー場
- 一の瀬山の神スキー場
- タンネの森オコジョスキー場
- 高天ヶ原マンモススキー場
- 西館山スキー場
- 発哺ブナ平スキー場
- ジャイアントスキー場
- 寺子屋スキー場
- 横手山スキー場
- 木戸池スキー場
- 熊の湯スキー場
- 笠岳スキー場
- 渋峠スキー場(長野県、群馬県にまたがる)
- 前山スキー場
- 丸池スキー場
- 蓮池スキー場
- サンバレースキー場
このうち、奥志賀、横手山、熊の湯はスノーボード滑走禁止。
[編集] 温泉
[編集] 交通
- 長野オリンピック開催時に、道路や長野新幹線が整備された為、以前よりアクセスは容易になってるが、冬季は国道292号閉鎖(11月上旬頃から4月下旬頃まで)のため、群馬県側からのアクセスが不可能になる。
- 関東方面からは、直行バス、長野駅からのバスを利用する他、自動車で上信越自動車道信州中野ICを利用することになる。
- スキーシーズン中には志賀高原のスキー場間でシャトルバスが運行され、リフト券で無料乗車ができる。
- 夏季は長野電鉄のバスが志賀高原から湯田中や白根山へ運行している。
[編集] 道路
- 国道292号(志賀草津道路/志賀草津高原道路 もしくは志賀草津ルート、志賀草津高原ルートとも呼ばれる)
- 群馬県境にある渋峠 (2,172m) は国道最高所である。
- 志賀高原、カヤノ平、野沢温泉、栄村とを繋ぐ奥志賀林道があるが、11月上旬~4月下旬まで冬季閉鎖となる。
- ゴールデンウィークなどの連休中は、しばしば渋滞を引き起こす。
[編集] バス
[編集] 外部リンク
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