機動戦士Vガンダムの登場人物
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機動戦士Vガンダムの登場人物(きどうせんしヴイガンダムのとうじょうじんぶつ)は、テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する、架空の人物を列挙する。
また、特に説明が必要な人物は各人の項目を参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] リガ・ミリティア
ここには、リガ・ミリティアに所属する人物を挙げる。
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] ウォレン・トレイス
ウォレン・トレイス (Warren Trace) (声:松本梨香)
ラゲーンの戦災孤児の一人。オデロの弟分的存在。緊張すると発熱するという特技を持つ。
ラゲーンで焼け出された後にリガ・ミリティアに協力して主に後方支援を担当していた。ハイランドで出会ったエリシャの妹、マルチナに一目ぼれするが、エリシャといい感じになれた兄貴分のオデロとは違い、終始相手にはされてなかった。最終決戦まで生き残り、戦後はウッソらと共にカサレリアで暮らす。
[編集] エステル・チャバリ
エステル・チャバリ (Ester Chavarri) (声:達依久子)
カミオン隊メンバーの一人。気のいい老婆。リーンホースの甲板に複葉機で単身乗り付けるほどの、豪胆さを持っている。
[編集] エリシャ・クランスキー
エリシャ・クランスキー (Elischa Kranskie) (声:柳沢三千代)
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちの一人で、マルチナの姉。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに協力するようになる。劇中ではアイネイアース、魚の骨、ホワイトアークに搭乗して主に武器管制や索敵を担当していた。落ち着きがあり気丈がしっかりとしているが、時に大胆な行動力も見せる。そのため同年代のオデロらよりも大人びて見えていた。ハイランドで出会ったオデロに一目惚れされ、最初は本気にせず体よくあしらっていたが、最終的に両思いになる。エンジェル・ハイロゥ攻防戦で、オデロの死を感じた。戦後、オデロの墓にクジラのペンダントを飾っていた。
宇宙生まれなので、初めて地球に来た時は、地球の空気に違和感を感じていた。
[編集] オイ・ニュング
オイ・ニュング (Oy Nyng) (声:掛川裕彦)
カミオン隊のリーダー。リガ・ミリティアの中心人物の一人であり、仲間からは「伯爵」と呼ばれている。設定では、元は地球連邦政府直轄の地球不法居住者摘発組織マハの要職についており、多数の地球不法滞在者を弾圧してきたが、やがてマハの正当性に疑問を抱き退職し地球へ移民。その後、リガ・ミリティアの結成に参加したという。
クロノクルがリガ・ミリティアの基地に乗り込んできた際、カテジナとともに人質に捕らえられ、拷問された挙句ギロチンにより公開処刑となった。これがウッソにとってトラウマとなり、ウッソはリガ・ミリティアからの脱退も考えた。しかし、彼の死はリガ・ミリティアメンバーの結束を強めた。
[編集] オーティス・アーキンズ
オーティス・アーキンズ (Otis Arkins)(声:坂東尚樹)
眼鏡をかけた初老のカミオン隊メカニック。核融合エンジンのスペシャリストらしく、また牧師も代行できる。落ち着いた言動をする温和な性格でロメロを補佐していた。ガウンランドの遠隔操作作戦の際、操艦を一手に引き受けた。最終決戦で若い乗組員をリーンホースJrから脱出させた後、ゴメス艦長と共にズガン艦隊の中心に特攻をかけ壮絶な戦死を遂げた。
[編集] オデロ・ヘンリーク
オデロ・ヘンリーク (Odelo Henrik) (声:中田雅之)
ラグーンの戦災孤児の一人で、子供達のリーダー格。ウォレン・トレイスとスージィ・リレーンと共に行動。リガ・ミリティアに参加し、銃器などを使って、ザンスカール帝国のモビルスーツと戦った。
ハイランドで出会ったエリシャ・クランスキーに一目惚れし、最初は振り向いてもらえなかったが、38話以後、両思いになり、その時にクジラのペンダントを渡す。オリファー・イノエの指導を受け、トマーシュ・マサリクと共にモビルスーツパイロットになり、ウッソ・エヴィンの乗るV2ガンダムをサポートする。
最終決戦のエンジェル・ハイロゥ攻防戦で、ウッソを助けようと、カテジナ・ルースの乗るゴトラタンと戦うが、エンジェル・ハイロゥの効果で戦意が低下した不意を突かれてビームトンファーの攻撃を受け、蹴り飛ばされてガンブラスターが爆発(その寸前に死んだ両親と会話して)、戦死する。享年15。
- 漫画版では、エンジェル・ハイロゥに侵入したウッソを救うために単身エンジェル・ハイロゥに突入、内部の戦闘で愛機ガンブラスター共々ボロボロになりつつもウッソの元へ駆けつけ、居合わせたフォンセ・カガチとマリア・ピァ・アーモニアを巻き込んで爆死した。死の間際、ウッソの事を本当の弟のように思っていたと語る場面は迷場面が多かった漫画版の中では屈指の名場面であった。その後、エンジェル・ハイロゥの残骸と共に浮遊していた彼の機体のビームサーベルはクロノクル・アシャーに追い詰められたウッソのV2ガンダムが使用し、逆転のきっかけとなった。
主な搭乗機はガンブラスター。
[編集] オリファー・イノエ
オリファー・イノエ (Oliver Inoe) (声:園部啓一)
リガ・ミリティアのモビルスーツパイロット。
パイロットとして活動するだけでなく指揮官としての能力もあり、シュラク隊を編成したりオデロやトマーシュをパイロットとして育て上げるなど、パイロットの育成にも尽力した。シュラク隊の初代指揮官であったがメンバーの全員が女性であるために、マーベットからは顰蹙を買ったようだ。
マーベットとは以前から恋人関係であり、マケドニアコロニーでリガ・ミリティアが捕まった際に看守の目を逸らすために挙式する。
しかし31話にて月から発進するモトラッド艦隊の動きを止めるため、V2コアファイターで旗艦アドラステアへ特攻を仕掛け戦死している。自分の命を犠牲にして発進を阻止できたのならまだ彼の死も報われたであろうが、艦隊は特攻のダメージをものともせず前輪をパージしてそのまま悠々と地球へ飛び去って行ったのだから全くの犬死にである。
この特攻シーンは作戦的にも状況的にも誰かの絶体絶命の危機という訳でも無く、またこの時、妻マーべットのお腹には子供が宿っていたことをオリファー当人が知っているという点を踏まえるとますます特攻作戦の必要性が不明瞭である。この直前にオリファーはV2ガンダムで通常戦闘を行っていたのだが、V2パーツをウッソに託した途端に何故コアファイターで突然特攻する流れになってしまうのか、映像からは読み取り難くファンの間で物議を醸した。
[編集] カシム
カシム
リーンホースJr.クルーの一人。
[編集] カルルマン・ドゥカートゥス
カルルマン・ドゥカートゥス (Karlmann Dukartuse) (声:こおろぎさとみ)
ウーイッグがベスパに襲撃された際に、クリス・ロイドのゾロから機銃掃射を受けて母親を失い、ウッソに拾われた赤ん坊。通称「カルル」。リガ・ミリティアと行動を共にするも、シャクティらと共にザンスカール内部へ連れて行かれる。シャクティ庇護の下で大切に扱われ、マルチナをザンスカール内の病院にウッソらが引き渡しに来た際、スージィとともにウッソらと再会を果たす。ニュータイプと思われる能力の片鱗が作中でいくつも見られ、その後はエンジェルハイロゥ戦の際、シャクティとの共鳴でエンジェルハイロゥの位置を特定するためにも利用された。戦後はウッソやシャクティに引き取られカサレリアで暮らす。ほとんど言葉は喋れなかったが、最終話ではカテジナに自己紹介できるまでになっていた。
[編集] カレル・マサリク
カレル・マサリク (Karrel Massarik) (声:小林優子)
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちの一人で、トマーシュの弟。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに協力するようになる。劇中では魚の骨、ホワイトアークに搭乗し主に操舵と火器管制を担当していた。最終決戦まで生き残り、戦後は家族とともにカサレリアで暮らす。
[編集] クッフ・サロモン
クッフ・サロモン (Kuffu Salomon) (声:森川智之)
リガ・ミリティアのメカニック。カウボーイハットがトレードマーク。リーンホースJrが特攻する際、避難勧告を無視して整備をしていてロメロに怒られるなど、メカニックとして仕事はしっかりする性格のようである。ネス、ストライカーとは仲が良い。最終決戦では老人たちにより艦から脱出させられ生き延びた。
[編集] ジン・ジャハナム
ジン・ジャハナム (Gin Gehennam) (声:松尾銀三)
リガ・ミリティアのリーダーであるジン・ジャハナムの影武者の一人。「物置のタヌキ」とオデロに揶揄されるほどの無能さだった。が、リーンホースJrの特攻の際にはゴメス艦長や老人たちと運命を共にする決意を固め、リーダーに相応しい態度で壮絶に戦死した。
[編集] スージィ・リレーン
スージィ・リレーン (Suzy Relane) (声:こおろぎさとみ)
ラゲーンの戦災孤児の一人で9歳の少女、オデロらとともによく行動し、活発な行動もとる。戦災時のトラウマがあり、ビームローターの音を聞くと身動きが取れなくなる。面倒見も良いらしく、カルルのお守りも良くしていた。オデロらが宇宙にあがった後にはシャクティと共に行動し、宇宙遭難やザンスカール本国への潜入を経験している。ザンスカール本国でシャクティと共にウッソらと合流、その後リガ・ミリティアへ合流してからホワイトアークに搭乗してサポートをしていた。ファラに良く似た姉がいた模様。戦後はウッソらと共にカサレリアで暮らす。
[編集] ストライカー・イーグル
ストライカー・イーグル (Striker Eagle) (声:藤原啓治)
リガ・ミリティアのメカニック。ごつい外見で無口。伯爵とカテジナがクロノクルに拉致された際に妨害しようとして負傷したこともある。最終決戦で老人たちに促されリーンホースから脱出した。
[編集] ソフィア・イエリネス
ソフィア・イエリネス (Sophia Jellines) (声:吉田古奈美(現:吉田小南美))
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちの一人で、ブラスタの姉。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに同道するようになる。地球浄化作戦までリガ・ミリティアに同道していたが、停戦協定が結ばれるとカサレリアに残りそのまま終戦を迎えている。
[編集] トマーシュ・マサリク
トマーシュ・マサリク (Tomache Massarik) (声:関智一)
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちのリーダー格で浅黒い肌の少年。冷静な性格で機械にも詳しいらしく、ウッソのハロを宇宙用に改良、ハンドメイドの宇宙船を作ることも出来たようだ。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに協力するようになる。当初は後方支援を担当することが多かったが、後にオリファーの指導の下でモビルスーツに搭乗するようになり、ウッソ、オデロらと共に活躍する。次々と仲間が戦死していく中、最終決戦を最後まで戦い抜いた。戦後はカサレリアでウッソらと暮らしている。
名前は同名のチェコスロヴァキア初代大統領に由来するものと思われる。
主な搭乗機はガンブラスター(一度だけホワイトアットにも搭乗)、魚の骨など。
[編集] ネス・ハッシャー
ネス・ハッシャー (Ness Husher) (声:折笠愛)
リガ・ミリティアのメカニック。リーンホースが宇宙へ出てからは主にオペレーターを担当。赤いベレー帽をかぶっている。最終決戦では艦に残留を希望するも、レオニードら老人に諭されクッフたちと共に脱出。
[編集] ハリー・モスト
ハリー・モスト (Harry Most)(声:渡辺哲也)
メキシコ湾から上陸し、タンピコ市街を蹂躙するモトラッド艦隊に抵抗していたリガ・ミリティアのレジスタンス。ミズホと共にメカニック担当の整備士をしていたと思われる。ジャベリンで出撃しようとするミズホを制止しようとしたが、彼女は強引に飛び出してしまう。その後、敢え無く戦死した彼女の姿に激怒して艦隊へ地上砲火を浴びせるが、イクが乗るリシテア級エムの艦砲射撃を食らい戦死。
[編集] ハンゲルグ・エヴィン
ハンゲルグ・エヴィン (Hangerg Ewin)(声:堀内賢雄)
リガ・ミリティアの創設者ジン・ジャハナムの一人。また、ミューラ・ミゲルとは夫婦であり、主人公ウッソ・エヴィンの実の父である。
性格は厳格で現実主義者、しかしそれは不器用さの裏返しのようにも思える、また息子がエースパイロットとなってしまったことに些か戸惑っていたため、少しぶっきらぼうに接してしまっていた。しかし、ウッソがニュータイプとして生まれてくると言う事は信じていたらしい。そのためかウッソを幼少の頃より徹底的に鍛え上げてきた。
なお、ザンスカール帝国との戦いの後には、次なる標的と目される木星開発公団と戦うために、ラー・カイラム級戦艦ジャンヌ・ダルクから逃げ出して行方をくらましたと言われているが定かではない。逃げてしまったハンゲルクをムバラクは「はしっこい男」と評した。ちなみに、ハロを拾って改造したのは彼。
- 漫画版ではかなり性格が異なり(デザインも変わっている)、ウッソに父親として接したいと思いながらも、戦いが終わるまではジン・ジャナハムとして行動しなければならないというジレンマに悩む人物として描かれている(不器用という意味ではテレビ版と同じと言える)。そのため、久々に再会して自分を呼びかけるウッソに言葉もかけないという行動を取ってしまっていた。しかし、ウッソがファラ・グリフォンとの戦闘で危機に陥った際は思わずジャンヌ・ダルクをV2ガンダムの盾にすると言う行動を取り、結果的にウッソと親子の絆を取り戻す事が出来た。しかし、最後はクロノクル・アシャーの猛攻に危機に陥ったウッソを再びジャンヌ・ダルクで庇い、ウッソにアサルトパーツを射出。そして、沈もうとしているジャンヌ・ダルクから艦長のムバラクと共に脱出しようとした所を邪魔された事に激怒したクロノクルによってウッソの目の前でジャンヌ・ダルクごと一刀両断にされてしまった。
[編集] ビゴー
ビゴー
リーンホースJr.クルーの一人。
[編集] ブラスタ・イエリネス
ブラスタ・イエリネス (Brasta Jellines) (声:柳沢三千代)
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちの一人で、ソフィアの弟。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに同道するようになる。地球浄化作戦までリガ・ミリティアに同道していたが、停戦協定が結ばれるとカサレリアに残りそのまま終戦を迎えている。
[編集] フランダース
フランダース (Frandars)
ウッソの愛犬で、マスコット的存在。彼らと行動を共にする。シャクティになついており、同じ雰囲気を持つクロノクルに対しても警戒することなくなついていた。ウッソが宇宙に上がった後にはシャクティと共に行動し、宇宙遭難やザンスカール潜入を経験している。主にホワイトアークに搭乗(便乗?)していた。最終決戦まで生き残り、戦後はカサレリアで暮らしている。
[編集] マーベット・フィンガーハット
マーベット・フィンガーハット (Marvet Fingerhat) (声:白石文子)
浅黒い肌をしたリガ・ミリティアの女性モビルスーツパイロット。レギュラー陣の中で最も長身(クロノクルやタシロよりも高い)。Vガンダムのテストパイロットだったが、戦闘中に脚を負傷する。その後、マーベットの乗っていたVガンダムは、ウッソ・エヴィンが乗ることになる。
リガ・ミリティアではお姉さん的な存在で、落ち込むウッソを慰めたりもした。オリファー・イノエとは、恋人関係にあって、その後マケドニアコロニーで(偽装だが)結婚する。だがオリファーがモトラッド艦隊に特攻して戦死したため、その悲しみのあまり気が動揺しそれが戦闘中にもあらわれていた。だが、その悲しみを乗り越え戦うことを決意する。
戦乱の後半に、自分の中にもう一つの命、すなわちオリファーとの子が宿っていることを感じ、ファラ・グリフォンとの戦いでファラは、マーベットの中にもう一つの鼓動を感じ、一瞬油断をしてしまったのである。
多くのリガ・ミリティアのメンバーが激戦で死んでゆく中を最後まで生き残り、戦後はウッソ、シャクティらと共にオリファーの眠るカサレリアに住む。
主な搭乗機はVガンダム、Vガンダムヘキサ、ゾロアット(ホワイトアット)。また、ホワイトアークの事実上の艇長。
- 余談だが、ことぶきつかさのパロディ漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』では堂々と表紙カバーを飾るなど作者お気に入りのキャラとして作中でメインヒロイン扱いされている。
[編集] マルチナ・クランスキー
マルチナ・クランスキー (Martina Kranskie) (声:吉田古奈美(現:吉田小南美))
太陽発電衛星ハイランドに住む子供たちの一人で、エリシャの妹。ザンスカールに占領されたハイランドを開放されたことがきっかけでリガ・ミリティアに協力するようになる。性格はやや気が強く、ウォーレンの思い人であったがオデロを受け入れた姉とは違い彼を終始相手にしていなかった。地球に初めて来た際には空気に強烈な違和感を感じていた。劇中では主に魚の骨、ホワイトアークに搭乗して索敵を担当していた。戦後は家族らと共にカサレリアで暮らす。
[編集] ミズホ・ミネガン
ミズホ・ミネガン (Mizuho Minegan) (声:吉田古奈美(現:吉田小南美))
リガ・ミリティア地上部隊の眼鏡をかけた女性メカニック。リーンホースの支援でメキシコ(タンピコ)に展開していた部隊の一員。「地球浄化作戦」においてメキシコ湾で侵攻を受けた際、正規のパイロットが不在の中でアドラステアの侵攻を止めるためにハリーの制止を振り切りジャベリンで出撃したが、ショットランサーによる攻撃が殆ど通用せず対空砲火に呆気なく撃墜され地上に倒れた機体ごと驀進して来たアドラステアのタイヤで押し潰され戦死。
[編集] ミューラ・ミゲル
ミューラ・ミゲル (Myra Miggell) (声:兵藤まこ)
元サナリィの研究者でリガ・ミリティアの主要人物のうちの一人。ウッソの母親である。
初期のリガ・ミリティアのモビルスーツ設計で重要な役割を果たしていた。当初はハンゲルグ・エヴィンと共にカサレリアで暮らしていたが、リガ・ミリティアの作戦が本格化すると幼いウッソを残して宇宙へ行った。
ウッソに対しては出産前に見た夢(本人は啓示として受け取っていたようである)により特別な存在と感じ取っており、幼いころからサバイバルや高等教育などを施しニュータイプとしての素養を作り上げていた。
月面のセント・ジョセフにてウッソと再会、しばらく行動を共にする。しかしシャクティの先行した行動をカバーするためにシャクティの代わりにザンスカール帝国に囚われの身となってしまう。
地球浄化作戦の折、アルベオ・ピピニーデンにV2ガンダムのパイロットの母親であることを悟られると人質として利用され、ウッソと戦う際にモビルスーツの手に握られ盾にされる。ウッソはモビルスーツを行動不能にして救出を試みたが、地面の凹凸によって跳ね上がった戦艦リシテアの車輪に敵モビルスーツもろとも巻き込まれ首を飛ばされるという壮絶な死に方をした。
なお「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人」にもサナリィのスタッフとして登場するが、本人かどうかはまだ推測の域でしかない。(もしそうならその時の年齢が20代前半とかなり若い。)
[編集] レオニード・アルモドバル
レオニード・アルモドバル (Leonid Almodovar) (声:中田譲治)
カミオン隊メンバーの一人。医術の心得があるらしく、聴診器を首から提げている姿がよく見られた。エンジェル・ハイロゥ攻防戦にて若いクルーを脱出させた後、ロメロと共におんぼろのガンイージに搭乗。リーンホースの甲板上に座り込んで援護射撃を行うもアインラッド付きゾリディア隊の猛攻の前に対処できず、至近距離からコクピットに直撃を受けて壮絶な戦死を遂げた。
[編集] ロベルト・ゴメス
ロベルト・ゴメス (Robert Gomez) (声:加藤治)
地球連邦軍の大尉。旧ベチエンの飛行場からカミオン隊の輸送を請け負い、そのままリガ・ミリティアと行動を共にする。連邦軍の中でも「給料泥棒」と揶揄されていたほどの軍人の一人で、当初はまったくやる気の無いダメ親父だった。後にウッソに感化され真面目な大人に。やや口調は厳しいが、指揮官としての才能はなかなかのもので、リーンホース(Jr)の艦長として活躍。幾多の苦境を切り抜けてきたが、最後の戦いで老人クルーらと共にビームラムでズガン艦隊の中心にいたアドラステアへ特攻、艦隊を巻き込んで壮絶な戦死を遂げた。尚、V-MSVによると以前はアフリカ戦線のAAAA隊に所属し、ジェムズガンを駆っていたといわれている。
[編集] ロメロ・マラバル
ロメロ・マラバル (Romero Marvall) (声:茶風林)
カミオン隊のメカニック。カミオン隊最年長の85才で、元はサナリィにいたらしい。エンジェル・ハイロゥ攻防戦にてリーンホースがズガン艦隊の中心へ特攻をかける際に昔取った杵柄を見せてやるとレオニードと共に中破したポンコツのガンイージに搭乗し、甲板上に座り込んで砲台代わりにアインラッド付きゾリディア隊を迎撃するも、敵の数と速さに対処できぬまま至近距離からコクピットにビームの直撃を受け壮絶な戦死を遂げた。
[編集] ワーグマン
ワーグマン(声:藤原啓治)
リーンホースJr.クルーの一人。
[編集] リガ・ミリティア(シュラク隊)
ここには、リガ・ミリティアメンバーのうち、シュラク隊に所属する人物を挙げる。
[編集] ケイト・ブッシュ
ケイト・ブッシュ (Kite Bush) (声:安達忍)
シュラク隊メンバーの一人。サイド2アメリアの出身で、ザンスカール帝国のやり方に危機感を憶えてリガ・ミリティアに参加する。過去に家族全てを事故でなくしており、マヘリアが戦死した際にはウッソとシャクティの関係を死ぬときも一緒だろうからうらやましいと語っていた。ジブラルタルでのベスパとの交戦中、メッメドーザの誤爆によって崩れかけたマスドライバーを支えている間にクワン・リーのメッメドーザからコクピットごとビームサーベルで貫かれ、壮絶な戦死を遂げる。彼女のガンイージは立ち往生の形で死してなおマスドライバーを支え続けた。
名前の元ネタは歌手、作詞・作曲家のケイト・ブッシュ。
[編集] コニー・フランシス
コニー・フランシス (Cony Francis) (声:こおろぎさとみ)
シュラク隊メンバーの一人。激戦の中初期のメンバー6人の中で唯一生き残り、月面の戦闘でオリファー・イノエが戦死した後にはユカ・マイラスに諭され実質的な隊のリーダーとなる。その後は反地球浄化作戦より部隊の最前線に立ち、陣頭指揮を執ることが多かった。ウッソ・エヴィンに対しては他のシュラク隊の隊員が接していたのと同じようにその能力を認め、また子供を守るのは大人の仕事とばかりに彼を含むホワイトアーク隊のサポートに回ることもしばしばあった。
最終決戦のエンジェルハイロウ攻防戦では仲間が全滅した後もシュラク隊最後の一人になってウッソを手助けしようとリグ・コンティオとの戦闘に割って入るが、クロノクルとウッソの決闘の邪魔立てをしたとカテジナの怒りに触れ、ゴトラタンに乗機のVガンダムを片脚・片腕・頭部・コクピットを次々に撃ち抜かれるという嬲り殺しに近い形で撃破され、壮絶に命を散らす。彼女の死をもってシュラク隊は全滅。
名前の元ネタは歌手のコニー・フランシス。
[編集] ジュンコ・ジェンコ
ジュンコ・ジェンコ (Junko Jenko) (声:小林優子)
シュラク隊のリーダー。リガ・ミリティアでは古参のメンバーで、ガンイージ開発時にはテストパイロットを務めていた。初期のメンバー6人中、「姉さん」と慕われている通り隊の中ではリーダー格であり、面倒見が良い。隊長のオリファーを慕っており、そのためオリファーと恋愛関係にあったマーベットと確執があった。
ヘレン、マヘリア、ケイトと3人の仲間が立て続けに戦死し、ジブラルタルから宇宙に上がってからは、どこか死に急ぐような戦闘を行い、ウッソやオリファーらに心配をかけていた。21話のカイラス・ギリー攻防戦で、それまで確執のあったマーベットと和解。22話では痴話喧嘩をしながらも、見事な連携でウッソをザンスカールへと向かわせた。
ザンスカール本国に潜入したウッソの脱出を助けるためにガンブラスターで出撃、カテジナ・ルースのリグ・シャッコーの攻撃からウッソを庇って負傷した。その直後のビッグキャノン攻防戦中に負傷した体をおしクロノクルが仕掛けた時限爆弾の解除に向かうが解除に失敗、ウッソの目の前で命を落とす。
[編集] フランチェスカ・オハラ
フランチェスカ・オハラ (Franchesca Ohara) (声:石川寛美)
シュラク隊の補充メンバーの一人。フラニーという愛称がある。搭乗機はVガンダムヘキサ。
月面で補充メンバーとしてリーンホースに合流し、地球浄化作戦ではコニーらと共に戦った。初登場は31話だがしゃべりだすのは41話であった。宇宙に上がった後、新兵器として完成したばかりのメガビームシールドをVダッシュヘキサで使用するが、機体が耐えられず暴走・大破、その際に遭難しかける(この時はオデロらに救われている)。この時に機体が制御できなかったことに自身の能力の限界を感じ、逆にウッソに対してはスペシャルであることを実感していた。その後はウッソらホワイトアーク隊の面々を積極的にサポートすることに徹する。
ウッソを同僚のミリエラ・カタンとよくからかいあっていたが、他の隊員の中でも特にその様子を気にかけていたようであり、後にミリエラにそのことをからかわれている(これに対してフラニーはあくまでパイロット同士の仁義だと言い張っていた)。
最終決戦まで生き残るが、50話で錯乱状態となってエンジェル・ハイロゥを攻撃し始めたカテジナ・ルースの乗るゴトラタンを見て、造反したものとして協力してくれると思い不用意に近づいたところをメガ・ビームキャノンで薙ぎ払われて撃墜され、命を落とす。
余談ではあるが36話でウッソの母ミューラが死亡した際、ウッソが渡したミューラの首をマーベットから受け取っていたようである。
[編集] ペギー・リー
ペギー・リー (Pegie Lee) (声:渡辺久美子(14、20話)、荒木香恵(25、26話))
シュラク隊メンバーの一人。シュラク隊のメンバーの中では、ジュンコに次ぐNo.2の腕前と称される。クールで、ブロンドの金髪美女。当初はウッソに距離を置いていたが、徐々にその距離を縮める。25話にてウッソをサポートするためにガンイージで単身出撃し、コンティオ戦隊と交戦、機体は中破・自身も負傷する。26話で、ウッソ、マーベットを庇う為に左腕部・両脚部を失ったガンイージで怪我を負った体をおしてクロノクルの乗るコンティオに組み付くが、ビームサーベルの直撃を受け、戦死。
登場は10話であるが、正確にしゃべりだすのは14話。その際の声優はカテジナ役の渡辺久美子が兼任。ペギーの出番が多くなった25話、26話で荒木香恵が登板した。
名前の元ネタは歌手のペギー・リー。
[編集] ヘレン・ジャクソン
ヘレン・ジャクソン (Helen Jackson) (声:深見梨加)
シュラク隊メンバーの一人。11話のベチエン飛行場での戦いで敵機(ピピニーデン隊のトムリアット)撃破の直後、僅かに見せた隙を敵に突かれてコクピットを潰されて相討ちとなり、シュラク隊最初の犠牲者となる。
この時ジュンコはヘレンを鳥の百舌そのものだったと言っており、彼女はシュラク隊のメンバー内でも人望は高かったと思われる。また、マヘリアとは仲が良く、ジブラルタルの戦闘の際にマヘリアはヘレンからもらったリップスティックで頬に化粧を施し、ヘレンの弔い合戦と言っている。
名前の由来はアメリカの女性ジャズ歌手ヘレン・メリルと、女性ゴスペル歌手マヘリア・ジャクソンの姓と名を入れ替えたもの。
[編集] マヘリア・メリル
マヘリア・メリル (Maheria Meril) (声:まるたまり)
シュラク隊メンバーの一人。シュラク隊一のグラマラスな女性で、情熱的である。ウッソに死んだ弟の面影を重ね、「親孝行しなよ」と優しく声をかけた。13話「ジブラルタル空域」にて頬に口紅で戦化粧を施してヘレンの復讐を誓う。ジュンコから自重するよう釘を刺されていたにもかかわらず、ファラに入れ知恵されたクワン・リーの挑発を受けて思わずビームライフルを構え、ベスパに戦端を開く口実を与えてしまった。その後、危機に陥ったウッソを守るためにトムリアットと交戦、撃破するも同時にビームローターでガンイージのコクピットを潰されて相討ちとなり戦死。皮肉にも弔い合戦を誓った相手・ヘレンと同じような最期を遂げる。
名前の由来はヘレン・ジャクソンの項を参照。
- ちなみに小説版では、シュラク隊が結成されるよりも前にジュンコと共に登場し、その直後の戦闘でクロノクルに機体(Vガンダム)を撃墜されて死亡している。また、この際の機体の爆発に晒された事が原因で、カテジナはザンスカールに保護されている。
[編集] ミリエラ・カタン
ミリエラ・カタン (Miliera Katan) (声:日高奈留美)
シュラク隊の補充メンバーの一人。反地球浄化作戦時には登場せず、リーンホースが再び宇宙に上がった後に合流したと思われる。フラニーことフランチェスカ・オハラとは親友で、コンビを組んで出撃することが多かった。エンジェル・ハイロゥ攻防戦で彼女の仇であるカテジナに復讐を果たすべく、ゴトラタンに挑むも返り討ちに遭い戦死。
名前の元ネタは恐らく女優のミリエラ(ミュリエル)・カタラと思われる。
[編集] ユカ・マイラス
ユカ・マイラス (Juca Meilasch, Juka Meilasch) (声:田中敦子)
シュラク隊の補充メンバーの一人。元は地球連邦軍のバグレ隊に所属していたが、部隊が全滅したためリガ・ミリティアに合流した。これまで彼女が関わった部隊は全て全滅していることから「死神」の異称まで持つ(彼女自身はその二つ名を嫌っている)。当時の連邦軍人としては珍しく生粋の叩き上げで、リガ・ミリティア合流後には実力を買われシュラク隊に編入される。反地球浄化作戦においてはホワイトアーク隊の指揮を取ったこともあった。最終決戦まで生き残るが、ウッソのV2ガンダムの道を切り開くべく彼の先駆けを務めている最中、カテジナのゴトラタンから放たれたビームがヘキサのコクピットをを直撃し命を落とす。
[編集] メルクリン
メルクリン
第2シュラク隊のメンバー。声や顔どころか性別すら不明。34話でモトラッド艦隊の足を止めるべく、敵MSが撃破された爆発の中へ特攻して機体の核融合炉を誘爆させた。マーベットの台詞がなければ視聴者の誰にも気付かれることはなかったであろう。
主な搭乗機はガンブラスター(一瞬だけ画面に映る)。
名前の元ネタはドイツの有名な鉄道模型会社メルクリンと思われる。
[編集] 地球連邦軍
ここには、地球連邦軍に所属する人物を挙げる。ただし、リガ・ミリティアに所属する人物は除く。
[編集] ムバラク・スターン
ムバラク・スターン (Mubarac Starn) (声:藤城裕士)
リガ・ミリティアに協力する地球連邦軍の提督。階級は大将。 指揮能力も弱体化した当時の連邦軍の中では有能な人物で、ラー・カイラム級戦艦ジャンヌ・ダルクを指揮していた。リグ・コンティオにブリッジを破壊された際、直撃を喰らい、死亡するが未来を作る若者に託し死力を出しスクィードに特攻した。
[編集] ザンスカール帝国(イエロージャケット・ベスパ含む)
ここには、ザンスカール帝国に所属する人物を挙げる。
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] アーネスト・リゲル
アーネスト・リゲル
シノーペ321の副長。
[編集] アジス・バギ
アジス・バギ (Azis Baggi) (声:山崎たくみ)
ルペ・シノ隊のモビルスーツパイロット。マケドニアで捕虜となったウッソにルペ・シノの恐ろしさを説いていた。ゲドラフで迎撃に出るがウッソのV2ガンダムにV1のコアファイターを使った戦術で撃墜されている。
[編集] アラルカンド
アラルカンド
パトロール隊隊長。
[編集] アルベオ・ピピニーデン
アルベオ・ピピニーデン (Arbeo Pippiniden) (声:北島淳司)
ベスパ(ザンスカール帝国軍)の士官で、階級は大尉。叩き上げで、パイロットとしても中々の実力も持ってはいたが、結果として「椅子を尻で磨く」(ピピニーデン本人の言葉による)だけで終わった男。
登場初期はモビルスーツ・トムリアットで編成されたピピニーデン隊を率いて、その見事なフォーメーションでウッソ・エヴィンらリガ・ミリティアを苦しめる。
後の地球浄化作戦の際にはクロノクル・アシャーの副官として参戦。配下のゴズ・バールを使い、直前に捕虜としていたウッソの母ミューラ・ミゲルを人質として盾にする作戦を指示し、その卑劣な一面から後輩のクロノクルにすら愛想を尽かされてしまう。
最終戦のエンジェル・ハイロゥ攻防戦においてラステオ艦隊の司令として前衛を任される。第42話においてモビルアーマー・ビルケナウでノーヘルのまま男気溢れる出撃をしようとしたまではいいが、出撃する寸前にウッソに撃破されて漂ってきたルペ・シノのブルッケングがビルケナウの機体をがっちり抱え込み、道連れにされる形でもろともに爆死、ラステオ艦隊も壊滅した。エンジェル・ハイロゥを奪いザンスカール帝国を我が物にするという野心があるも、結局ルペにも「つまらない男」と言われるなど、その情けない死に様と併せて小物ぶりが目立った。
主な搭乗機は、ZM-S09G トムリアット、ZMT-A30S ビルケナウ
[編集] カービン・リチャーズ
カービン・リチャーズ
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。
[編集] カズー・ミウラ
カズー・ミウラ(声:柴本浩行)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。カサレリアでクロノクルに同道し、ウッソをVガンダムごと捕らえる。その後シャクティの家へ連行し、横柄な態度をとっていたがオデロらに反撃され、逆に捕らえられてしまう。乗ってきたゾロはウッソに奪われ、クロノクルのVガンダムを迎撃するのに使われた。後にカテジナに助けられ、ゾロで帰投している。名前の由来はサッカーの三浦知良かもしれない。
[編集] ガリー・タン
ガリー・タン (Garry Tunn) (声:山崎たくみ)
イエロージャケット所属で、階級は少尉。同じイエロージャケットのライオール・サバトとは親友で、クロノクル・アシャーの乗るモビルスーツ・シャッコーのテスト飛行の護衛に当たっていた。その際の搭乗機はモビルスーツ・ゾロ。結果的にシャッコーはパラグライダー飛行をしていたウッソ・エヴィンに奪取され親友のサバトは殺されたとウッソを目の仇にするようになる。
後にモビルスーツ・ゴッゾーラでウッソの乗るVガンダムに挑むも、合体前のVガンダムを3体の戦闘機だと勘違いし、翻弄されて返り討ちにあう。
捕虜となった際にベッドに縛られながらも罵声を浴びせたがその後は行方不明。戦績の割りに変に記憶に残るキャラクターである。
主な搭乗機は、ZM-S08G ゾロ、ZMT-S13G ゴッゾーラ。
[編集] カリンガ・ウォーゲル
カリンガ・ウォーゲル (Kalinga Wogel) (声:冬馬由美)
近衛師団のモビルスーツパイロット。近衛師団の隊員としてキスハールと共にホワイトアークの臨検を行う。その際にキスハールからプロポーズを受け、戸惑いつつもその後の言動から承諾するつもりだったようである。だがその直後の戦闘でキスハールが死亡したと思い込み、絶望する。
ファラ・グリフォンにそそのかされホワイトアーク隊に復讐するために近衛師団を率いて戦闘を仕掛ける。その戦闘でキスハールのリグ・シャッコーを確認するがファラの計略により奪われた機体と判断し、キスハールと気付かずに一騎打ちを仕掛ける。戦闘中にお互いにビームサーベルを突き立て相討ちになるが、直前に相手がキスハールと気付きコックピットへの直撃を外すが自身は重傷を負う。その後コックピットからキスハールに救出されるが、直後に自機の爆発に巻き込まれてキスハールと共に死亡した。
[編集] キーラ
キーラ(声:富田晃介)
ピピニーデン隊のモビルスーツパイロット。トムリアットでウッソのVガンダムに襲い掛かるが、カウンターで蹴り倒される。直後にウッソがビームライフルで倒壊させた廃ビルの下敷きとなってしまった。寸前に脱出したようだが生死は不明。
[編集] キスハール・バグワット
キスハール・バグワット (Kishowl Bagwatt) (声:梅津秀行)
近衛師団の部隊長。エンジェル・ハイロゥに侵入を試みた偽装したホワイトアークに対して近衛師団として臨検を行う。その際に自分の同僚だったカリンガにプロポーズし、ホワイトアークの子供たちを驚かせた。侵入後にホワイトアーク隊の素姓がばれて戦闘となり、ホワイトアーク隊に機体ごと確保されるが、クロノクルの元に行こうと考えていたシャクティの手引きによりシャクティと共に脱出する。
その後部隊に合流を試みるがファラ・グリフォンの計略により近衛師団との同士討ちをさせられる。何とかカリンガに自分の戦闘スタイルを見せて気付かせようとするが叶わず、同乗していたシャクティを直前に解放し、カリンガのリグ・シャッコーと相討ちになる。カリンガをコックピットから救出した後にリグ・シャッコーの爆発に巻き込まれ死亡した。
[編集] キッサロリア
キッサロリア
ピピニーデン隊のモビルスーツパイロット。地上のガッダール隊と連携してリガ・ミリティアのカミオンを襲撃したが、ウッソのVガンダムに狙撃され機体(トムリアット)が中破して撤退を余儀無くされた。
[編集] キル・タンドン
キル・タンドン (Kyl Tundon) (声:森川智之)
シュバッテン所属の若手パイロット。ファラ・グリフォンに素質を買われてザンネックのテストを任される。その後リガ・ミリティアのホワイトアーク隊と戦闘になった際にたいした戦果を挙げずに撤収することになり、見込み違いだったことに落胆したファラにメッチェの代わりならないと射殺されている。
[編集] クリス・ロイド
クリス・ロイド(声:関智一)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。ゾロ(トップターミナル)で市民に向かって機銃掃射を行ない、カルルマンの母親を殺害した外道なベスパ兵。民間人を平気で殺す非道さに激怒したウッソが操縦するシャッコーのビームサーベルを受け、もつれ合って墜落。コクピットから脱出したところを潜んでいたリガ・ミリティアのレジスタンスに射殺された。彼の死によってサバトらはレジスタンスの潜伏地点を割り出し、ウーイッグ市街に猛攻を加えて火の海にした。
[編集] クワン・リー
クワン・リー (Kwan Lee) (声:小杉十郎太)
ピピニーデン隊のモビルスーツパイロット。アーティ・ジブラルタルの攻防戦においてマスドライバーの支柱を破壊し(戦闘中の事故と思われる)それを支えた、ケイト・ブッシュが搭乗するガンイージのコックピットをビームサーベルで貫き、意図的に機体のみを残して戦死させた。
その直後にケイトの戦死を悟ったウッソのVガンダムによってコクピットを殴打され、戦死している。主な搭乗機はトムリアット、メッメドーザ。
[編集] ゲトル・デプレ
ゲトル・デプレ (Gettle Dupre) (声:石野竜三)
ラゲーン基地副司令。当初はファラの腰巾着的な存在で、クロノクルら部隊外部の人間に対しては見下した態度をとっていた。ラゲーン基地の実権を狙っていたが、伯爵をギロチンにかけたことにより上司ファラが失脚。自身の地位にも危機感を感じ、派遣されてきたピピニーデン隊より先に手柄を立てようと直接ゾロに搭乗し部隊を率いて出撃する。その際シャクティを連れたウッソのボトムファイターを発見、捕獲しようとするが合流したシュラク隊により部隊は大半が殲滅され、自身もジュンコ・ジェンコのガンイージによるビームの直撃を受けて戦死する。
狡猾な性格であったが、ボトムファイターに乗るウッソ(とシャクティ)の姿を確認した際には自分の子供より年少な少年が操縦していることに驚愕し、部下に撃墜を中止して捕獲するように命令を下すなど人格者でもあった。趣味はカラオケ(キャラオケ)。
[編集] ゴズ・バール
ゴズ・バール (Goz Barl) (声:堀之紀)
ルペ・シノ隊のモビルスーツパイロット。地球浄化作戦でモトラッド艦隊の行動を偵察していたオデロのガンブラスターを発見、部隊に合流する前に戦果を手土産にしようと単機で仕掛けるが、実力を過信しオデロらに囚われて捕虜となってしまう。その後モトラッド艦隊の位置を特定させるためにリガ・ミリティアにわざと脱出させられ、アドラステアに帰還する。
散々な失態を繰り返したためこのままではギロチンにかけられると焦り、ピピニーデンの立案した非人道的な作戦を承諾、その実行役となる。捕虜となっていたミューラ・ミゲルをリガ・ミリティアに寝返ると偽って独房から連れ出し、ゾリディアの手に握り出撃してきたウッソのV2ガンダムを撃破しようとする。戦況は混戦となり、味方であるはずのカテジナにも妨害され、さらに母親を救出しようとするウッソとマーベットに機体を中破させられ行動不能となる。その際アドラステアの砲塔に挟まれ、事故でバウンドしてきたリシテア艦のタイヤに機体ごと潰されてしまうという惨めな最後であった。
[編集] ゴッドワルド・ハイン
ゴッドワルド・ハイン (Godwald Hein) (声:中田譲治)
「人喰い虎」の異名をもつ凄腕のモビルスーツパイロット。宇宙に上がったウッソが初めて遭遇した敵兵である。15話でモビルスーツ・アビゴルの運用試験中に事故で部隊が遭難してしまい、酸欠状態に陥ってたところをウッソに助けられる。教わったウッソの故郷の挨拶を敢えて用いて「カサレリア」と手を振り別れた。
その後カイラスギリー艦隊に合流していたが敗走。生存兵回収のため部下のトランス、バンドを率いて出撃中に、哨戒に当たっていたウッソらと遭遇しこれを襲撃、以前に助けられた少年と知り一旦は解放する。しかし、二度目の遭遇ではもはや容赦しないとアビゴルを駆って猛攻を仕掛け、ウッソに戦術の何たるか、戦士の誇りというものを実戦を以て教える。激戦の末に機体を撃墜され、ノーマルスーツでVダッシュに張り付きコクピットハッチを開放しようと試みるが、ウッソにワイヤーロープで反撃され、乗り捨てた機体の爆発に巻き込まれ死亡する。死の間際に「やったな、小僧!」と叫ぶが、ウッソはこの言葉をポジティブに「戦士としての僕の成長を褒めてくれた」と解釈していた(単なる罵倒のようにも聞こえるが)。
[編集] シシリー・フィツィーネ
シシリー・フィツィーネ(声:まるたまり)
リシテア級エムの女性メカニック。ドムットリアに搭乗してレンダと共に出撃し、ツインラッドを巧妙に利用した戦法でホワイトアークへ猛攻をかける。が、援軍のロンドンデリー部隊にツインラッドを破壊されてしまう。エムに接近戦を挑もうとするウッソを海中から奇襲しショックバイトで狙ったが、かわすと同時に突き立てたV2のビームサーベルでコクピットを直撃され戦死。
[編集] ジム・スティフ
ジム・スティフ(声:飛鳥井豊)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。カミオンから射出されたトップリムのビームライフルに狙撃され、ビームローターを破壊され墜落。
[編集] ジル
ジル
ピピニーデン隊のモビルスーツパイロット。
[編集] ズブロフ・シモネフ
ズブロフ・シモネフ(声:中博史)
サンドージュを開発したモビルワーカー製造会社「サンドージュ社」の社長。ザンスカール本国のアメリア外壁でテストを行っていた際に、首都防衛に当たっていたノマイズ、パトリック、ニコライを回収し、リガ・ミリティアが接近していることを知ると、サンドージュをべスパに売り込もうと画策し単機でウッソのVガンダムに仕掛ける。機体のトリッキーな特性を生かして追い詰めるがパトリックの行動が元で機体は全ての足を切断されて撃破される。短期間で機体を修復してビームストリングスなどを使って再度ウッソのVガンダムに挑むがまたも撃墜され、その目論みはあっさり潰えてしまった。その後の行方は不明。劇中ノマイズは彼を「ズグロク」と呼んでいるが、本項ではエンドクレジット表記に準拠する。
[編集] タシロ・ヴァゴ
タシロ・ヴァゴ (Tassilo Wago) (声:中村秀利)
ザンスカール帝国将校。カガチの腹心。
独断でギロチンを使い失態を犯したファラを宇宙漂流の刑に処す、クロノクルの昇進を伝えるなど帝国軍の中ではNo3の実権者であった。カイラスギリーを強奪させられた責任を押し付けられ、彼自身ギロチンにかかる(これはカガチ曰く「国民へのカモフラージュ」であったとされるが、タシロはこれは本気だったのではと考えており、真相は不明)。混乱の際に辛うじて刑を免れたが、カガチに対して疑心が芽生えた。ファラを助けて自身の艦に配属させた(これは宇宙漂流刑自体が偽装であったとされる)。しかし、それは自分が真の実権を握るための準備に過ぎなかった。
終盤で反乱を起こし、女王マリアを盾に自分の旗艦・シュバッテンに戻る。ウッソのV2ガンダムがシュバッテンのブリッジに最接近した際マリアを盾にするも、マリアはウッソに自分ごとタシロを討てと諭す。それに逆上しマリアを銃殺するが、マリアを殺された事に逆上したウッソによって、ビームサーベルでブリッジごと潰されてしまう。一説によると、ファラにV2ガンダムのデータを基に開発した機体ザンスパインを与え、軍の実権を握り世界統一を企んでいた。
- なお、小説版ではタシロのギロチン処刑が執行される際、タシロと執行人が打ち合わせをしているなど、これが演技である描写がなされている。実際に自分の首が切られるわけではないが、タシロはこれに恐怖を覚えている。また、最期もズガンの仕込み杖から発射された銃弾で射殺される、というものだった。
[編集] ディ・トランプ
ディ・トランプ(声:藤原啓治)
ワタリー・ギラの部下。モビルスーツゾロのパイロット。vガンダムとの戦闘中に背後を取るが、首を180度回転させてのバルカンとビームライフルでダメージを受け撤収。合流地点でクロノクルが誘拐してきた人質のカテジナに不埒な狼藉を働こうとし、止めに入ったクロノクルにも暴言を吐いて格闘の末に銃を突きつけるなど目に余る所業を重ねたために隊長のワタリーによって容赦なく射殺される。ここにワタリー隊は隊長自ら部下全員の粛清という形で幕を閉じた。
[編集] ドゥカー・イク
ドゥカー・イク (Duker Iq) (声:中田和宏)
ガッダール隊隊長。主な搭乗機はガリクソン、ガルグイユ、ジャバコ、リシテア級戦艦「M」。地上をバイク乗りの楽園にするという夢を持っており、ガリクソンやアドラステアなどのバイク型兵器の開発を考案、自身でその評価試験を買って出ている。パイロットとしての能力も高く、癖のある機体でシュラク隊とも互角以上に渡りあっていた。同じ部隊の隊員であるレンダ・デ・パロマに対しては上司と部下を超えた関係であり、戦後には結婚の約束をしていた。
地球浄化作戦の折にモトラッド艦隊のリシテア級エムの艦長を任される。その後連邦軍と停戦協定が結ばれた際、相手が正規軍でないことを理由に停戦協定を無視してリガ・ミリティアに攻撃を仕掛ける。その際に先行して出撃したレンダが被弾して帰還、リシテアのブリッジに戻ったところで気をとられ、艦の後退中に休戦協定を破ったことに激怒したオデロのガンブラスターから放たれたビームライフルにブリッジを直撃され戦死した。直後にオデロはバイクで走り去るイクとレンダの幻を見ながら自らの行為を悔やんだ。
[編集] トッリ・アーエス
トッリ・アーエス (Torri Ares) (声:山形ユキオ)
エンジェル・ハイロゥ護衛部隊の隊長。サイコミュ搭載のゾロアットを駆り、エンジェル・ハイロゥの環境調査を行っていた際にウッソらと遭遇、エンジェル・ハイロゥの起動テストの影響で幻覚症状を起こしたウッソのV2に襲いかかる。が、オデロとトマーシュの援護で正気に返ったウッソが展開した光の翼に機体をズタズタに引き裂かれて爆死。作中で「惨めな生活がまっている」というセリフがあり、元々は下級市民からパイロットへの叩き上げの人物と想像させられる。
[編集] トランス
トランス(声:真殿光昭)
カイラスギリー攻防戦の生存兵回収に当たっていたゴッドワルドの部下。ゾロアットに搭乗し、ゴッドワルドの指揮下でバンドと共にウッソを追い詰める。ウッソに正面を取られた絶体絶命のゴッドワルドを援護しようとビームサーベルで突っ込むが、カウンターで放ったVダッシュのオーバーハングキャノンが直撃し戦死。
[編集] ニコライ・ハンス
ニコライ・ハンス (Nicholai) (声:太田真一郎)
ザンスカール本国の防衛にあたっていた学徒兵。首都付近でシャイターンで迎撃に出るがパトリックを人質に取られやむなく機体を放棄する。その後ズグロクに拾われ、サンドージュに搭乗、Vダッシュを捕縛するがパトリックの独断行動がきっかけでサンドージュを撃破されている。
[編集] ネネカ・ニブロー
ネネカ・ニブロー (Neneka Nibrou) (声:横山智佐)
49話に登場したエンジェル・ハイロゥ護衛隊の隊長。アインラッド付きゾロアットに搭乗していたが、部下が全員女性だということでこれなら絶対にガンダムに勝てるとカテジナに唆され、部下と共に非常にきわどいハイレグ水着コスチューム姿(寺沢武一のデザインに近いもの)の色仕掛けでウッソを撹乱しバズーカで攻撃した。彼女ら”裸のお姉さん”をエンジェル・ハイロゥの影響による卑猥な妄想の生んだ幻覚と思い込み、現実との狭間で逆上したウッソのV2に頭突きや体当たりを食らって部下は全滅(悲鳴と打撃効果音が異様に生々しい)。一人残ったネネカは尚も果敢に攻撃を仕掛け、肩のアサルトパーツを破壊するが、無造作に振り払われたビームサーベルが全身を直撃。絶叫と共に水着コスチュームのまま死亡(焼失)した。
[編集] ノマイズ・ゼータ
ノマイズ・ゼータ(声:梁田清之)
パトロール隊隊長。ザンスカール首都付近でシノーペを使い学徒兵のニコライ、パトリックに指示を出していた。その際にパトリックが捕らえられたためやむなく艦を放棄、その後ズグロクに拾われ、サンドージュのパイロットを務める。Vダッシュを捕獲に追い込むがパトリックの独断行動が元で機体を撃破されてしまった。
[編集] バクー・チー
バクー・チー
ワタリーの部下でモビルスーツゾロを操縦するヒゲ面のパイロット。ブーツをドッキング前に破壊され上半身だけのVガンダムで応戦するウッソに撃破されそうになり、恐怖に怯えて味方機(トランプ機)にワイヤーを飛ばしてまとわりつくという醜態をさらしたため、その姿に失望したワタリーにワイヤーを切断される。更にビームサーベルで機体を串刺しにされ死亡。
[編集] ハズ・カイフ
ハズ・カイフ(声:掛川裕彦)
シノーペ321の艦長。ハイランド付近を哨戒していた際にウッソらに遭遇、彼らを捕虜とする。ウッソに宇宙に上がってきた理由を尋ね、その目的が両親探しであることを知ると励ましている。その後ウッソやハイランドの子供たちの反撃を受けて艦内は混乱、出撃したヘンリーを人質に取られ、やむ無く艦を明け渡し、ミサキ機に引き連れられ撤収している。
[編集] パトリック・ブーン
パトリック・ブーン (Patrick) (声:高戸靖広)
ザンスカール本国の防衛にあたっていた学徒兵。首都付近でシャイターンで迎撃に出るがウッソの前に技量の差に圧倒され機体を捕獲され、放棄して脱出する。その後ニコライらとともにズグロクに拾われ、サンドージュに搭乗、ウッソのVダッシュを捕縛に追い込むが、自身が捕獲されたことを恨んで独断で機体を破壊しようとし、その隙をつかれサンドージュを撃破されている。
[編集] バンド
バンド(声:太田真一郎)
カイラスギリー攻防戦の生存兵回収に当たっていたゴッドワルドの部下。ゾロアットに搭乗し、ゴッドワルドの指揮下でトランスと共にウッソを追い詰める。先回りしてVダッシュの前に立ちふさがるが、ウッソが素早く回避したアビゴルのビームサイスに機体を直撃されて戦死。
[編集] ファラ・グリフォン
ファラ・グリフォン (Fuala Glifon) (声:折笠愛)
ラゲーン基地の司令官。ギロチン執行人の家系出身で、自らもギロチンによる処刑を行っていた。しかし、オイ・ニュングに対して無断でギロチンを使用したことから宇宙漂流刑にかけられ、タシロに救出されたものの極度の情緒不安定状態に陥った。この情緒不安定は漂流によるものよりも強化人間にされた為という意見があり、実際ザンネック以降の搭乗モビルスーツにはサイコミュ搭載機と思われる描写が多い。復帰後はタシロ直属の部下となり、全身にギロチンの家系である事を示す鈴を付るようになった。エンジェル・ハイロゥ戦ではウッソと戦闘を行っていたが、援護に来たマーベットのお腹にオリファーの子供がいることに動揺したところをウッソに撃墜されてしまう。
スージィの死亡した姉は彼女に似ていたらしく、たまたま街で姉と間違えて寄ってきたスージィにパフェを買い与える優しい一面を見せている。
- ゲームによってはタシロの愛人となっているが、実際どうなのかは不明。小説版ではベッドシーンが登場し、愛人関係にある事は明白になっている。また、ザンネックにキル・タンドンを同乗させてウッソを撃墜しようとするもキルが役に立たないと分かると彼を銃殺、お前はメッチェの代わりにもならないと発言したり、ファラが撃墜された際、メッチェに今行くと心の中でつぶやき、これに対してマリアは女になったと発言している事から、彼女がメッチェに対して信頼以上の感情を持っていたことは明白と言える。
[編集] フォンセ・カガチ
フォンセ・カガチ (Fonse Kagatie) (声:大矢兼臣)
リガ・ミリティアに敵対する、ザンスカール帝国の宰相にしてガチ党の党首。女王マリア・ピァ・アーモニアよりも下の立場にいるが、軍務組織ベスパの指揮や、ギロチン制裁などを行うなど、実質的には帝国のトップに君臨し、マリアに彼が接触したのも、彼女の力を利用して権力を得るためであった。
元々木星帰りであるらしく、その伝手を利用し木星でエンジェル・ハイロゥのパーツを建造、密かに地球圏に運び込んだ。何が彼にそのような決意をさせたかは不明だが、人類に深い絶望感、嫌悪感を抱いているらしく、エンジェル・ハイロゥを用いて地球の人類を抹殺する計画を立案、実行しようとした。片眼は義眼となっている。
ジャンヌダルクの特攻を受けるダルマシアンから間一髪で脱出した後、爆風の中エンジェル・ハイロゥ内部のマリアの玉座へと辿り着く。玉座に浮かぶマリアの幻影に向かい発砲するなど錯乱状態に陥り、最期はエンジェル・ハイロゥの崩壊に巻き込まれて吹き飛ばされ死亡。
終盤、エンジェル・ハイロゥ内でウッソ・エヴィンとそれぞれの信念をぶつけ合う場面は、本作のクライマックスである。
[編集] ブロッホ
ブロッホ (Brogh) (声:小杉十郎太)
ピピニーデンの配下でモビルアーマー・ドッゴーラのパイロット。宇宙世紀のモヒカン刈りというビジュアルが強烈。女子供が戦場に上がってくることに対して嫌悪を感じており、また男に敵う訳がないとして見下していた。しかし皮肉にも自身はウッソやシュラク隊といった女子供だけにドッゴーラを撃破され戦死している。
[編集] ヘンリー・ダグラス
ヘンリー・ダグラス
シノーペ321に乗っていたモビルスーツパイロット。ハイランド付近を哨戒していた際にウッソらに遭遇、彼らを捕虜とする。その後ウッソらの反撃を受けるが、ミサキと異なり彼は攻撃を回避している。直後にゾロアットで出撃するが、ウッソに機体を捕獲され、やむなく投降。機体と艦を明け渡し、ミサキ機に引き連れられ撤収している。
皮肉にも彼の使っていたゾロアットは、その後リガ・ミリティアによって数々の戦果を挙げられることとなる。
[編集] ボーディナム
ボーディナム
リシテア級の艦長。アドラステアを援護していたが、オデロらの集中攻撃を食らった際に生じた地面の凹凸で大きくバウンドし、背後のアドラステアに激突。砲塔に引っ掛かっていたゴズのゾリディアごと潰してウッソの母ミューラの首を飛ばした。艦は大破して横転したが、生死は不明。
[編集] マチス・ワーカー
マチス・ワーカー (Mazis Warker) (声:飛田展男)
39話に登場したラゲーン基地所属のモビルスーツパイロットの残党で、ゾロの頭部センサーを改造したゾロ改を操る。戦闘技能・指揮能力共に優れ、同時に家族を愛する良き父親でもあった。
カサレリアの自然を気に入り、この地に妻子を呼んで第2の故郷にしたいと考え、またそれを守りたい一心から、旧型となったゾロのみという戦力で、ウッソの駆るV2ガンダムに戦いを挑む。ゾロのブーツを一挙に多数発射して、玉砕も辞さない体当たり特攻をかけるといった戦術でウッソを追い詰めるが、光の翼で撃破されてしまう。一人残った彼はゾロ改の下半身を失いつつも、上半身のみのままビームサーベルで襲いかかるが、逆にV2のビームサーベルを食らう。ウッソはコクピットを開放しマチスを機体から引きずり出して救おうとするも、既に瀕死の重傷を負っていた彼は少年のウッソに驚きつつ妻子の写真へ手を伸ばして絶命。彼の遺体は母ミューラやオリファーらと並んでカサレリアの丘に埋葬された。彼の存在はウッソに大きな影響を与えたようで、後に43話で彼の戦術を真似してザンネックを撃破したりもしている。
[編集] マリア・ピァ・アーモニア
マリア・ピァ・アーモニア (Maria Pure Armonia) (声:篠原恵美)
ザンスカール帝国の女王。両親とは早くに死別しており、幼い頃は弟のクロノクルと共に極貧の生活を経験している。
その後特殊なヒーリング能力に目覚め、小さな診療所を開きささやかだが安定した生活を送っていた。しかしその能力の評判が広まるにつれ人気が出てくると、本人の意思とは裏腹にその能力を神聖なものとして祭り上げられるようになってゆき、また自身の経験から男系社会に対しての危機感を持っていたこともあってその思想と共にマリア主義として確立されるに至る。その頃その評判をかぎつけたカガチに拾われ、アメリア政庁の女王として迎えられる。地球に実の娘であるシャクティを置いてきてしまった事を気に病んでいたが、女王となってしまった後では身動きがとれず、またその存在をカガチらに利用されないようにするためにあえて未婚を装っていた。
当初は自らの強い意志を持ってカガチらを正しい方向へ持っていこうとしていたが、実際には傀儡の女王であった。ザンスカール帝国の地球侵攻に対する様々な事実を知らされておらずその事に落胆し、さらに終盤では造反したタシロに囚われてしまう。囚われの身となった際に強い思念でタシロ艦隊へウッソを呼び寄せ、タシロと引き合わせる。ウッソらに自らの過ちを繰り返してはならないとカガチやタシロの野望を挫く様に伝えるが、その事に逆上したタシロによって射殺されてしまった。
[編集] ミサキ・アイザワ
ミサキ・アイザワ (Misaki Aizawa)
シノーペ321に乗っていたモビルスーツパイロット。ハイランド付近を哨戒していた際にウッソらに遭遇、彼らを捕虜とする。その後ウッソやハイランドの子供たちに反撃を受け、ウッソにトリモチガンを食らってシノーペのデッキに貼り付けられてしまい、出撃が遅れる。やっとの思いで出撃したものの、先行していたヘンリーが人質に取られ、やむなく艦をマーベットらに明け渡し、彼のゾロアットは同僚を率いて撤収している。
[編集] ムッターマ・ズガン
ムッターマ・ズガン (Mutterma Sugan) (声:中博史)
木星帰りのザンスカール帝国の第一艦隊を率いる将校。ザンスカール帝国の実質のNo2で、カガチとは木星船団以来の盟友でもある。
開戦当初から新型機を擁する艦隊で周囲のコロニーを次々と制圧し、またサイド2連合艦隊を破るなど敗走が殆どなかった事からその指揮能力を恐れられ、連邦軍やリガ・ミリティアに「無敵のズガン艦隊」とまで言わしめるほどであった。しかし本国付近でリガ・ミリティアに奪われたビッグ・キャノンの直撃を受け艦隊の再編を余儀なくされる。地球浄化作戦には参加せず、その裏でカガチの意向の元で秘密裏に木星圏よりエンジェル・ハイロゥを運ぶ任に当たっていた。
エンジェル・ハイロゥ攻防戦の際にはスクイード級旗艦ダルマシアンにて最後方でエンジェル・ハイロゥの護衛に就いていた。エンジェル・ハイロゥが崩壊を始めた混乱の隙を突かれてジャンヌダルクの接近を許し、自爆特攻を受けて避けきれずそのまま艦と運命を共にして爆死した。
小説版では乗艦が分解したエンジェル・ハイロゥに取り込まれ、エンジェル・ハイロゥごと地球から離れてしまう。おそらく気温が下がった艦内にて凍死したと思われる。
[編集] メッチェ・ルーベンス
メッチェ・ルーベンス (Metchet Rubence) (声:森川智之)
モビルアーマー・リカールのパイロット。ブロンドの美形。ファラの腹心で愛人でもあった。彼の心意はともかくファラは彼に信頼以上の感情を持っていた。14話でアーティ・ジブラルタルを巡る攻防の中、マーベットのコアファイターからメインエンジンに攻撃を受けてリカールが撃墜され海上に不時着。同乗していたファラをポッドで脱出させてクロノクルのトムリアットに託し、自身はリカールと運命を共にして爆死した。
[編集] ライオール・サバト
ライオール・サバト (Liole Sabat) (声:子安武人)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。典型的な評判通りのイエロージャケットの隊員で、一般市民をゲリラ狩りと称して殺戮して回る非道な性格であった。ガリー・タンとは親友であり、ガリーがウッソに撃墜され怪我を負った際にはそれに激昂し、奪われたシャッコーに乗っていたクロノクルを責めている。その後ガリーの敵討ちとしてシャッコーを炙りだすためにカサレリアを襲撃するが、ウッソの搭乗するシャッコーによってゾロのコクピットにビームサーベルを突き立てられ戦死。その断末魔はウッソに戦争という現実を実感させ、激しい動揺を与えた。
[編集] リー・ロン
リー・ロン(声:緑川光)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。ゾロを駆りウーイッグを空爆した後、サバトと共にカサレリアへ行きシャクティとオデロを襲う。その後ウッソのシャッコーと戦闘になり、背後からシャッコーを羽交い絞めにしてサバトを援護するが、カミオンに積んだビームライフルの地上砲火に動揺した隙を突かれてコクピットにビームローターを食らう(恐らくこの時に戦死)。更に機体に地上砲火が直撃して墜落していった。ウッソが仕留めた初の敵パイロットと思われる。
[編集] ルペ・シノ
ルペ・シノ (Repet Cineau) (声:伊藤美紀)
ピピニーデン隊の副官。登場当初から聡明な判断を見せており、リガ・ミリティアのベチエン集結を見破ったり、幾度か乗機を撃墜されても直前に脱出し、いずれも生還している。
その後転籍となり、クロノクルの配下となりカテジナのパイロット教育などを担当していた。だがクロノクルやカテジナのことは余り快くは思っていなかったようである。
マケドニアでウッソを捕虜にし尋問して以来因縁ができ、執拗に彼を狙う。ニュータイプであるウッソに自身の理想を重ね、彼の母親になろうというある種の歪んだ欲望があったらしく、そのために捉えたウッソと2人でお風呂に入る等奇行とも言える行動をとることがあった。地球浄化作戦ではモビルアーマー・ドッゴーラに搭乗し、海底都市アンダーフックを壊滅に追い込んでいる。地球浄化作戦の後に再びピピニーデンの配下となるが、この頃には上官であるピピニーデンをも手玉に取るほどであり(出撃に躊躇していた彼をドレスを纏った姿で誘惑して後押しした)、また彼のその不甲斐なさを裏でなじっていた。
ラステオ艦隊がリガ・ミリティア連合艦隊と交戦に入った際、モビルスーツ・ブルッケングで出撃しウッソとの最後の一騎打ちを挑み敗れ去る。その後、ウッソにつまらない男を相手にする事はないと言い残し、発進しようとするピピニーデンのモビルアーマー・ビルケナウを道連れに彼女のモビルスーツは爆散した。
[編集] レイ・ブラッド
レイ・ブラッド(声:飛鳥井豊)
イエロージャケットのモビルスーツパイロット。カサレリアでクロノクルに同道し、ウッソをVガンダムごと捕らえる。その後シャクティの家へ連行し、横柄な態度をとっていたがオデロらに反撃され、捕らえられてしまう。後にカテジナに助けられ、ゾロで帰投している。
[編集] レンダ・デ・パロマ
レンダ・デ・パロマ (Renda De Paroma) (声:松本梨香)
ドゥカー・イクの副官。部隊編成当初からイクに従事しており、イクとは懇意の中であった。イクの理想であるバイク乗りの楽園という夢を実現するために尽力している。しかし北海にてホワイトアーク隊と交戦した際にV2に機体(ドムットリア)を中破させられリシテアに帰還し、ブリッジに上がったところをオデロのガンブラスターが放ったビームライフルにブリッジを直撃されイクと共に戦死している。
[編集] ワタリー・ギラ
ワタリー・ギラ (Wattary Gilla) (声:立木文彦)
ラゲーン基地所属の士官。スキンヘッド。「騎士道」精神で知られていた。Vガンダムとの戦いの際、見苦しい行動を取った部下のモビルスーツを自らの手で撃墜し、その後クロノクル、カテジナに対して非道な行為を働こうとしたもう一人の部下も射殺してしまう。これが「騎士道」かと問うクロノクルに、騎士道など所詮は理想と平然と答えていたものの、内心では自らの手で大事な部下を殺してしまった事に後悔し、そのきっかけを作ったVガンダムに対して憎悪を燃やす。
後にウッソに敗れるが、自分の戦った相手がまだ少年であった事に驚愕し、滂沱の涙を流しつつ嗚咽を洩らす。遊び盛りの子供がこんなことをしてはいけないとモビルスーツを降りるようウッソに説教した後、現実の残酷さを嘆きつつ手榴弾で脱出コクピットと共に自爆して死亡。
[編集] 民間人・その他
[編集] エレナ
エレナ (Elena) (声:冬馬由美)
33話に登場した海底都市アンダーフックのマリア主義者の女性。アンダーフックに流れ着いたザンスカールの兵士であるカテジナに協力し、シャクティを誘拐した。その後アンダーフック崩壊時に、マリア主義者以外は生き残る価値はないとして残った市民を見捨て、ビスタンら主義者と共にシャクティ、カルルマンを人質にして潜水艇で脱出した。
[編集] カテジナ・ルース
カテジナ・ルース (Katejina Loose) (声:渡辺久美子)
ウーイッグ特別居住区に住む令嬢。17歳。ベスパの空襲に巻き込まれて家を失い、しばらくの間リガ・ミリティアと行動を共にする。 その後オイ・ニュング伯爵と共にクロノクルにさらわれ、ザンスカールの理念に傾倒。ウッソ達と敵対する。 最終話でウッソに敗れる。
「トチ狂ってお友達になりにでもきたのかい?」は名言。色々と話題にされる事の多い人物。
[編集] ジニス・キッキ
ジニス・キッキ(声:拡森信吾)
宇宙引越公社のスペースシャトルパイロット。リガ・ミリティア寄りで、公社のシャトルがハイジャックされたことになってはいたもののウッソやマーベットに快く協力していた。
[編集] テングラシー・ルース
テングラシー・ルース (Tengracee Loos) (声:有本欽隆)
ウーイッグの大商人でカテジナの父。日和見的な性格で、連邦軍が不利と見るとベスパに商品を納入してパイプを作り、保身を考えていた。また愛人も作っており、その姿を見てカテジナは軽蔑していた。ウーイッグ空襲の際に行方不明となっている。
[編集] バーツラフ・マサリク
バーツラフ・マサリク (声:藤原啓治)
トマーシュやカレルの父。浅黒い肌とヒゲを特徴とする中年男性で、ハイランドの管理者を務める。モトラッド艦隊の地球クリーン作戦が展開する中で、民間人でありながらウッソたちに度々協力した。リガ・ミリティアのメンバーではない。地球浄化作戦までリガ・ミリティアに同道し、ホワイトアークの操舵を担当したこともあったが、停戦協定が結ばれると家族と共にカサレリアに残りそのまま終戦を迎えている。
[編集] ビスタン
ビスタン (声:有本欽隆)
33話に登場した海底都市アンダーフックのマリア主義者で、ヒゲを生やした中年男性。アンダーフックに流れ着いたザンスカールの兵士であるカテジナに協力し、シャクティを誘拐した。その後アンダーフック崩壊時に、マリア主義者以外は生き残る価値はないとして残った市民を見捨て、エレナら主義者と共にシャクティ、カルルマンを人質にして潜水艇で脱出した。リガ・ミリティアを装って内部からリーンホースを撹乱しようと企んでいたが、それは果たせずに終わる。
[編集] マンデラ・スーン
マンデラ・スーン (Mandella Soone) (声:中田譲治)
アーティ・ジブラルタルの宇宙引越公社ヨーロッパ総局局長。ハンゲルグ・エヴィンとはかつて同僚であり、その息子のウッソに対しては中立という難しい立場の中でいろいろと世話を焼いていた。
[編集] レーナ・ワーカー
レーナ・ワーカー (Lena Warker) (声:松井菜桜子)
マチス・ワーカーの妻。マチスが戦死した後、ラゲーン居住区で親子共々ザンネックの超高空からのビーム攻撃にさらされていたが、ウッソに救出され、そのままマチスの墓に案内される。ウッソに父さんを殺したと非難する子供達を叱り付ける等、それまで気丈に振舞っていたものの、添えられていた家族の写真を見て堪え切れず夫の墓前で号泣する。
その後、V2を駆るウッソの姿を見て夫の戦死した事情を看破するが、宇宙へ発つウッソに対し敢えて「ご武運を」とだけ伝え、一切の恨み言を発しなかった。最終話でマーベットの口からその後も毎日カサレリアへ夫の墓参に訪れていることが語られている。
[編集] ロブ・オレスケス
ロブ・オレスケス (Lob Olesches) (声:岸野一彦)
12話に登場したバルセロナの漁師。通称”ロブ爺さん”。ウッソを戦争で死んだ自分の息子(ニコル)と見間違える。広場にギロチンを設置するベスパ兵と民衆の間で騒乱となった際に、ベスパ兵に立ち向かい売り物の魚を投げつけて妨害していたところを一旦はウッソのワッパに救われる。しかし、追っ手が迫ってきたため、ウッソを庇ってワッパから飛び降りてしまう。直後、ベスパ兵へ投石しようとしてたちまち射殺された。
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