氷見線
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氷見線(ひみせん)は、富山県高岡市の高岡駅から富山県氷見市の氷見駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
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[編集] 路線データ
※全区間、西日本旅客鉄道金沢支社の管轄(うち、支社直轄となる高岡駅を除き高岡鉄道部の管轄)である。
[編集] 概要
高岡~能町間では万葉線高岡軌道線と並行している。伏木駅付近は工業地帯となっている。 能町駅からは日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物線である新湊線が分岐しており、高岡~伏木・高岡貨物間には貨物列車も運行されている。
富山湾岸を走る路線だが、途中の雨晴海岸(あまはらしかいがん)は富山湾越しに白銀の立山連峰が見晴らせるポイントとなっている。しかし雨晴駅の駅員によると「私もガイドブックに載っているような晴れ渡った景色は年に何回も見れない」ということなので、よほど運が良くないと綺麗に見えないようである。
[編集] 運行形態
旅客列車は普通列車のみほぼ1時間毎の運転である。他線との直通運転はない。使用車両は高岡鉄道部所属のキハ40形・キハ47形気動車で、ワンマン運転を実施している。
貨物列車は、高岡駅~伏木駅間で運行されている。1日1往復ずつ、コンテナ車で編成された高速貨物列車とタンク車等を連結可能な専用貨物列車がDE10形ディーゼル機関車牽引で運行されている。また、能町駅から新湊線へ直通するものもあり、1日3往復の高速貨物列車が運行されている。
[編集] 歴史
中越鉄道により高岡~城端間に続いて開業した。国有化後は城端~伏木間が中越線を名乗ったが、のちに高岡~氷見間が氷見線となった。氷見から先は改正鉄道敷設法により能登半島を横断して石川県の羽咋駅までの延伸が計画されていたが実現しなかった。
- 1900年(明治33年)12月29日 - 中越鉄道 高岡駅~伏木駅間が開通。能町駅、伏木駅開業。
- 1912年(明治45年)4月4日 - 伏木駅~島尾駅間が開通。雨晴駅、島尾駅開業。
- 1912年(明治45年)9月19日 - 中越鉄道 島尾駅~氷見駅間が開通。これにより高岡駅~氷見駅間が全通。氷見駅開業。
- 1916年(大正5年)4月1日 - 中川停留場開業。
- 1920年(大正9年)9月1日 - 中越鉄道全線が国有化。城端駅~高岡駅~伏木駅間が中越線、伏木駅~氷見駅間が氷見軽便線となる。中川停留場が駅に昇格し越中中川駅に改称。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 軽便線の名称を廃止し、氷見線に改称。
- 1942年(昭和17年)8月1日 - 氷見線を高岡駅~氷見駅間に変更。
- 1953年(昭和28年)7月1日 - 越中国分駅開業。
- 1978年(昭和53年)3月1日 - 伏木駅~氷見駅間の貨物営業を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が高岡駅~伏木駅間の第二種鉄道事業者となる。
- 1992年(平成4年)3月14日 - ワンマン運転開始。
[編集] 駅一覧・接続路線
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
高岡駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:北陸本線・城端線 万葉線:高岡軌道線(高岡駅前駅) |
富山県 | 高岡市 |
越中中川駅 | 1.7 | |||
能町駅 | 4.1 | 日本貨物鉄道:新湊線(貨物線) | ||
伏木駅 | 7.3 | |||
越中国分駅 | 9.0 | |||
雨晴駅 | 10.9 | |||
島尾駅 | 13.5 | 氷見市 | ||
氷見駅 | 16.5 |