法華宗陣門流
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基本教義 |
縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
インドの仏教、日本の仏教 |
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経典 |
聖地 |
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法華宗陣門流(ほっけしゅうじんもんりゅう)は、日蓮を宗祖とし、日陣(にちじん)(1339年~1414年)を派祖(門祖)とする、日蓮門下の一派である。本尊は三宝尊である。法華経の題目(南無妙法蓮華経)を唱えること(唱題)を正行(しょうぎょう)とする。
目次 |
[編集] 宗祖
[編集] 派祖
陣門流では門祖(もんそ)と呼ぶ。この門流では、「南無日陣尊聖人(なむにちじんそんしょうにん)」と唱えることがある。
日蓮(宗祖)から日朗(総本山越後国三条長久山本成寺初祖)、日印(同寺開山)、日静(上杉氏<藤原北家系>出身)の法脈である。
[編集] 寺院
[編集] 総本山
[編集] 別院
- 光了山本禅寺(京都府京都市)(山城国)(洛中法華21ヶ寺)
- 常霊山本興寺(静岡県湖西市)(遠江国)
- 徳栄山本妙寺(東京都豊島区)(武蔵国)
- 長松山本法寺(富山県富山市八尾町)(越中国)
- 俎岩山蓮着寺(静岡県伊東市)(伊豆国)※霊跡別院
[編集] 概要
陣門流では、三宝の第一を、仏は久遠実成本仏釈迦牟尼世尊とし、法は正法ととらえている妙法蓮華経(法華経)とし、僧は日蓮大聖人(陣門流の使用する日蓮の呼び方)とする。教義は釈迦本仏論で勝劣派である。
日陣は本圀寺(京都市)日静を師として修学し、日静より遷化に先立ち越後国三条本成寺(新潟県三条市)を与えられ、日陣門流を興す。応永13年(1406年)、日陣は京での布教のため、本禅寺を創建する。
[編集] 沿革
- 1253年(建長5年)に宗祖日蓮により立宗。
- 1297年(永仁5年)に日印は越後国三条本成寺(初祖日朗<六老僧>)(新潟県三条市)を建立する。
- 1318年(文保2年)~1319年(元応元年)に日印は高齢の日朗に代わり、征夷大将軍が宮将軍の守邦親王の世の鎌倉幕府の執権・得宗の北条高時の前で他の諸宗の僧を論破(いわゆる鎌倉殿中問答)(弟子の日静が書き留める。)し、日蓮門下の宗門の危機を救う。
- 1406年(応永13年)に亡き日静の弟子日陣は本禅寺(京都府京都市)を建立する。
- 1872年(明治5年)に一宗一管長制により、日陣門流は日蓮門下の諸門流と連合する。
- 1874年(明治7年)に日陣門流は日蓮宗勝劣派に属する。
- 1876年(明治9年)に管長設置により、日陣門流は本成寺派と公称し、日蓮宗勝劣派は解体する。
- 1898年(明治31年)に本成寺派は法華宗と改称する。
- 1941年(昭和16年)に宗教団体法により、法華宗と本門法華宗と本妙法華宗が合同し、法華宗と公称する。
- 1951年(昭和26年)に法華宗から独立し、法華宗陣門流と公称する。
[編集] 関連項目
- 妙法蓮華経(法華経)
- 法 (仏教)、正法(妙法)
- 題目(南無妙法蓮華経)、正行
- 本仏、釈迦牟尼仏、如来
- 日蓮、僧
- 三宝尊、三宝、本尊、須弥壇、仏壇
- 法華宗各派の一覧、門流
- 本門法華宗
- 法華宗本門流
- 法華宗真門流