タモリ倶楽部
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タモリ倶楽部 FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE(-くらぶ フォー・ザ・ソフィスティケイティド・ピープル)は、テレビ朝日系にて1982年10月8日から放送中の深夜バラエティ番組である。通称「タモリ倶楽部」。
1981年10月から半年間放送していた『夕刊タモリ!こちらデス』(『日曜夕刊!こちらデスク』のパロディ)が原点となっている。
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[編集] タイトル
サブタイトルの「FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE」は「洗練された人々のための(番組)」という意味である(現在はエンディングにのみ登場)。また、「SOPHISTICATED」は「世間ズレした」という意味もある。現在のタイトルロゴは2代目であるが、初代タイトルロゴはタモリ自身が書いたもので、当時のサブタイトルは「CONVENIENCE CABARET」(「便利なキャバレー」という意味)だった。
90年代に入り、タイトルが現行のものに改めた際小さく「帰ってきた」と記されていたが現在はない。またかつて、オープニングムービーが流れる際サブタイトルの頭文字のアルファベットが大きく登場して始まっていた。初代は赤字にC、のちに赤字にF、さらに青字にFとなり、現在はなし。
[編集] 概説
斬新な切り口で社会現象をとり上げるバラエティ番組で、タモリが司会。低予算でセットが組めない(という触込みの)ため、ほぼ毎回ロケーションで制作される。
女性がお尻を振る映像が流れるオープニングの後、CMをはさみ、本編がスタート。タモリが「毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます。」とハンドマイクを使って挨拶しながらロケ地に登場すると、偶然ゲストと出くわし(という体で)、軽いトークの後企画(後述)が進められる(ハンドマイクはその後の本編では使わず)。
- 毎回あらゆるテーマを扱っており、一見何の番組か分からなくなってしまいそうだが、タモリは「こだわりがないのがこだわり」と言っており、『いいとも!』同様この番組も、タモリの肩の力を抜いたスタンスが受け、長続きしているものと思われる。あまりのやる気の無さ(主にオープニング場面)に時折『やる気を出せ~』と突っ込む進行役の芸人に『俺は名前を貸しているだけだ』と全く悪びれない開き直り?には誰も突っ込まずにスルーする事からも現場の、のんべんだらりの雰囲気が伝わる。一部では「タモリはこの番組の収録を一番楽しんでいるのでは?」と言われている。
- ロケに関して、タモリやスタッフたちはかなり適当な感がある。道路上での撮影時は特に道路は封鎖していないので、撮影中にも関わらずスタッフから「車が通るので横にハケてください」と言われる。また、撮影中に、背後にある線路を電車が通過し騒音が響くこともある(その様子はカットせずそのままオンエアしている)。ある回で、後ろを電車が通過し騒音が響いたとき、伊集院光が「こんな音(が響いてたらオンエアのとき)不安じゃないですか?」とタモリに尋ねたところ、タモリは「音なんて(視聴者には)50%ぐらい伝わればいいんだよ!」と答えたほか、映像も大体伝わっていればいいと発言したこともある。また、真夏日や真冬日の外のロケでは、タモリが「暑いから」「寒いから」と言って収録を切り上げようとする発言も多い(「春と秋しかやらないでおこう」とまで言った事もある)。しかし、この辺りの適当さがまた番組を面白くさせている。
- 逆にタモリ自身が興味を持っている事を取り上げた時の、タモリの入れ込み様は相当な物がある。例えば、京急の車両工場を見学した時は豪雨にも関わらず屋外ロケが続行された(後述)事もある。トレードマークのサングラスを上げて対象物や書類に見入るタモリが見られるのはこの番組くらいであろう。
- 1982年10月4日からスタートされたフジテレビの平日昼(正午)の番組『笑っていいとも!』と同時期に始まり、今現在も継続する長寿番組で、今や「深夜番組の代表」である。深夜の放送にもかかわらず様々な芸能人に知られている。同局の番組「くりぃむナントカ」がテレ朝社員に行ったアンケートでは好きな番組第1位に選ばれた。
- オープニングは、The Royal Teensの『Short Shorts』(ショートショーツ。ビルボードで1958年3位)に合わせ、ショーツのみ着用したお尻を振る女性(初期には男性も)が何人か入れ替わりで登場する映像で始まる。
- お尻を振る女性は「お尻ギャル」と呼ばれ、番組内で不定期に募集されることがある。その際顔や氏名は一切公開されず、尻のみで選定が行われ、タモリが「これは和尻だね!」などと論評する。現在のお尻ギャルには、本物の人間ではなく一部CGのものがある。
- また、キリン・シーグラムが単独スポンサーだった頃、同社のウィスキー「NEWS」のロゴが入ったTシャツを着て踊っていたことがあった。
- 一時期は諸事情により、生身の女性が一切出ないCGによるお尻のみでのオープニングが放送されたこともある。
- またある時、オープニング映像がプールに飛び込む水着女性を後ろから撮影したものに変わり、タイトルロゴ、テーマ音楽(ミュージカル『キャバレー』中の"Willkommen, Bienvenue, Welcome!")なども刷新されたが、程なくして全て元に戻ってしまった。
- また、ノーブラでTシャツを着た女性に水をかけ、乳首を透けさせるというオープニングも一時期存在したが、これも程なく元に戻った。
- 現在、関東地方では、毎週金曜日の24:15~24:45に放送されている(テレビ朝日系列の24局+日テレ系の日本海テレビの計25局でも遅れ放送中)。関東地方での放送以外ではスポンサーのテロップはカットされている。
- 番組の制作は株式会社ハウフルス中心に行なわれているが、ハウフルスが制作した他番組(テレビ東京系『出没!アド街ック天国』など)で取り上げられたロケ地と、タモリ倶楽部のロケ地が数週間前後の放送において一致する事が多々見受けられる。
- 近年のバラエティ番組では出演者の喋り言葉などもテロップにする傾向があるが、この番組では出演者の紹介や状況説明以外ではあまり表示されない。
- 番組のコンセプトから、同番組を純粋に好きな「マニア」の為の番組と言い切り、1年や2年程度の視聴者は「新参者」とバッサリ言い捨てる。特に空耳アワーではこの傾向が顕著で、過去の作品が多く投稿されて来たりすると「1年や2年観たからっていい気になるんじゃないよ!」などとタモリが怒ったりし、空耳アワードでも過去の作品と比較したりするなど「常連の視聴者」を非常に意識し、大事にしている。
[編集] 主なゲスト出演者
出演はいずれも不定期である
- 浅草キッド
- 石田靖
- 伊集院光
- 板尾創路
- 井筒和幸
- 乾貴美子
- 江川達也(漫画家)
- 大槻ケンヂ
- ガダルカナル・タカ
- 瀬尾幸子(料理家。料理系企画では欠かせぬ存在)
- カンニング竹山
- 五月女ケイ子
- なぎら健壱
- 半田健人
- 堀部圭亮
- ほんこん
- マーティ・フリードマン
- 眞鍋かをり
- みうらじゅん
- 南田裕介(ホリプロマネージャー。最近は担当するタレント豊岡真澄と必ず2人で出演)
- やくみつる
- 山崎樹範
- YOU
- 渡辺祐
※金子ゆうや
[編集] 企画
企画としては特にかっちりと定まったものはなく毎回変わっている。また基本的に1回限りとなっている為、これまでに放送された企画は数え切れないほど多い。ごく稀に2週(以上)に渡って放送される企画もあるが、ほとんどの企画は1週、1回限りである。(視聴者の代表のような形で)タモリが興味を持ちそうなことを企画として取り上げる事が多い。
以前は深夜番組であることから風俗関係の企画が多かったが、近年ではそれほど深い時間帯とは言えなくなってきたためか若干減少傾向にあり、その代わりにタモリが鉄道ファンと公言しだしてから、鉄道に関する企画が増えてきた。そしてついには「タモリ電車クラブ」が発足した(2006年2月17日放送内にて)。ゴールド会員として1番・森田一義、2番・原田芳雄、3番・向谷実(カシオペア)、4番・南田裕介(ホリプロマネージャー)、5番・東出有輝(サンズエンタテインメントマネージャー)、11番・岸田繁 (くるり・2007年1月19日放送にて)、シルバー会員として6番・勝田和宏(テレビ朝日アナウンサー)、7番・ほんこん。さらに2006年2月17日放送の「タモリ電車クラブ審査会」で合格した8番・芦沢教授、9番・吉川正洋(ダーリンハニー)、10番・岡安章介(ななめ45°)、2007年1月19日放送にて12番・松尾貴史を加えた計12名が会員に名を連ねる。なお、このゴールド会員特典として「首都圏の鉄道が乗り放題」、「50万円までのキャッシング」があるという(もちろん、タモリのジョーク)。ちなみに、ほんこんと松尾貴史は鉄道企画の際、タモリを含め出演者が番組そっちのけとなってしまう為、勝田アナが不在時の進行役として出演する事から会員になったとも言える。
[編集] 乗り物(特に鉄道)系
- 東京海洋大学の見学(タモリは船好きでもある)。母体となっていた旧2大学が合併して誕生したことから、その記念として。
- 高速道路などのジャンクションの変わったデザインを品評(信号つきのジャンクションである美女木ジャンクションの改良について、延々と議論したこともある)。
- 水上バスならぬ「水上タクシー」("乗り合いではないのでタクシー"というネタ。もちろん本来は無い)に乗船し、江東区内の運河から隅田川まで遊覧。案内役は当地に詳しいなぎら健壱が務めた。
- バス運行会社以外の個人所有バスに私有地内で試乗(タイトルは「マイバス・マイヒーロー」。他局のドラマのタイトルから取った)。ボンネットバスや沖縄の旧型バス、降車ボタン収集家などが登場した。
- 鉄道ネタ
- 地下深くを通る都営地下鉄大江戸線の赤羽橋~国立競技場間で、徒歩と大江戸線で1駅行く早さを争った。結果はすべて徒歩の勝ち。
- タモリと原田芳雄が鉄道ファンとして小湊鉄道の気動車の運転に挑戦し悦に入る。
- 変な踏切の紹介。
- タモリと向谷実が鉄道の魅力について語る。
- 窓から見える鉄道の風景でホテルをランキング
- 貨物時刻表を参考に貨物列車をウォッチング
- タモリと向谷がロケ車に乗って電車と並走。
- 廃線跡を歩きながらスイーツを楽しむ。
- 埼京線(正確には山手貨物線)の線路際で、次にどんな電車が来るかを当てる「埼京線ダービー」。(南田裕介持ち込み企画)
- 各大学の鉄道研究会が撮影した、「電車が『チラリ』と見える映像」を競う「電チラ選手権」。
- 「タモリ電車クラブ」の入会者を決める「タモリ電車クラブ入部審査会」。鉄道好きのお笑い芸人が集まり、鉄道に関連するネタを披露した。審査は向谷がキーボードで判定した。
- 関水金属(鉄道模型の大手メーカー、日本におけるNゲージの元祖)の本社探訪。
- 東急目黒線の工事中の武蔵小山駅~西小山駅間を歩き、西小山駅でタモリが待合室の窓に参加記念として、「MARUKO」「MUSASHIKOSUGI」「MOTOSUMIYOSHI」「HIYOSHI」の文字を貼り付けた。
- 「鉄人予備校」を開設し、北斗星に乗った時の正しい行動の仕方を学ぶ。
- 駅名を麻雀牌に見立て麻雀をする「鉄道マージャン東風線!!」。普通の麻雀と違い、数字の十の牌がある、複数の数字が含まれる駅名の場合はどちらを使っても可、などの独自ルール有。南田裕介持ち込み企画だったが、当の本人が麻雀のルールをよく知らずフリテンするなど大敗。対局途中、豊岡真澄による駅弁販売サービスも。
- 京急全面協力により、品川駅から貸し切り電車に乗って、製造・メンテナンスを行う久里浜工場の見学・体験へ。「タモリ電車倶楽部」の面々も勢揃いし、いつになくテンションの高い収録となった。この時タモリは初めて自分のカメラを持ってきたという程気合が入っていた。また、後半は豪雨となったにもかかわらず外ロケを続行しており、この番組では大変珍しいケースであった。またこの放送後、空耳アワーで安斎肇が「向谷実氏が『なぜ俺を呼ばなかった』と言っていた」というエピソードを語った。
[編集] アダルト系
- エロポン(大人向けのエロいガチャポン)の世界。
- 雑誌から戦後の性風俗の歴史を検証する。テーマは「カーセックス」、「不倫」、「人妻」(毎回イヤらしい話をしているものの、女性ゲストが出演することはなく、男性出演者のみでただしゃべるだけという内容のため、タモリはやや飽きてきている模様)。
- アダルトビデオの研究(ソフト・オン・デマンド本社でロケ)。
- 本物そっくりのラブドールを開発するまでの経緯を紹介する「プロジェクトSEX」(←公共放送のテレビ局にて当時、放映されていた人気番組のパロディ)。
- 熟年のオカマが若いオカマの悩み相談をする、「解ケツ熟カマ!心配ご無用ゴムも不要」(TBSで放送されていた『快傑熟女!心配ご無用』のパロディ)。
- 「下仁田ネギを食べながら下ネタで一杯飲む」(タモリが下仁田ネギで料理を作り、武田広のナレーションによる下ネタ話が入ったテープを聴きながらゲストと一緒に料理を食べ、酒を飲んだ。この日出演のガダルカナル・タカ曰く「企画会議が煮詰まった明け方に誰かが言って、5分ぐらい笑うけど確実にボツになるネタ」。
- 母親になった乾貴美子に代わるエロかしこい(番組が勝手に考えた「エロい」と「賢い」の造語)女性を選ぶ、「エロかし美人MCオーディション」。オフィス北野から江口ともみ、山本モナの2人がエントリー。オーディション内容は、江口と山本とタモリ(何故か参加)にきわどい質問をしたり、昔使われてた隠語を意味を当てたりする。人材不足ということで2人共合格するが、賢さだけで勝負したいという理由で辞退した。
- 「野郎雑誌広告大賞」男性同性愛者向け雑誌『薔薇族』に掲載されている広告を批評し、大賞を選ぶ企画。大賞に選ばれたのは「現役ボディービルダー入店!!」というコピーの三行広告。副賞として番組特製六尺ふんどし5本セットが贈られた。進行に渡辺祐、ゲストに川合俊一、デビット伊東、伊藤文學(『薔薇族』編集長)。
- 数の子天井の秘密に迫る(『特命リサーチ200X』風のパロディ)。
- みうらじゅんエロスクラップ100巻達成記念パーティー。渡辺祐など、数々の文化人がタキシードを着て、金屏風の前でお祝いの挨拶をかけるが、みうらは目もくれず黙々とエロスクラップを作り続ける。
- 「人と人とのつながりを考えよう ~体位~」(さまざまな体位をクイズ形式で紹介していく)
[編集] 食べ物系
- とある店の店頭を借り切り、その店にある物を使ってタモリが料理を作り、ゲストとともに酒盛りをする、「○○屋で呑む」。タモリが料理好きということもあり、司会のタモリが料理を作り、それをゲストと食べながらトークをするという企画はたびたび登場する。過去に八百屋編・ラーメン屋編などがある(参考までに、ラーメン屋編の中では「麺」は1度も登場していない)。料理を作る際、タモリが「いろいろと訳ありの料理人」に扮し、ゲストとやりとりをするのが恒例になっている。
- 美味いロケ弁当を選ぶ、「ロケ弁当オブ・ジ・イヤー」。
- 青汁嫌いのタモリに青汁を製造販売している様々な会社が個々にプレゼンテーションする、「うまい青汁プレゼンテーション」。
- 浅草三社祭ならぬ「浅草チャンジャ祭り」。
- スターが作るおつまみ選手権(途中、なぎらが鶏卵を電子レンジに入れ、見事に爆発させた)。
- ポン菓子製造機を使っていろいろなものを膨らまそう。
- ご当地ソースをつまみにちょっと一杯。
- さかな対抗 旨い皮No.1決定戦(これまでに2回行われ、第1回優勝はマダイ。第2回優勝はカレイ)。
- 漬け物祭・ぬかの中身はなんじゃろな?(ランキング形式、1位はゆで卵。なぎらの持ち込み企画。乾はイチゴやコーンフレークなどを漬けていた。ベスト10まで入れられるボードを用意していたものの、結局合格したのは5つだけという、当番組らしいといえばらしい結果に終わった)。
[編集] 見学・技術系
- Googleの日本本社を訪問し、Google Earthで遊ぶ。実は、Googleの日本本社の社内にメディアの取材が入るのはタモリ倶楽部が初であった。社員が全員「タモリ倶楽部」のファンであることから取材許可がもらえたらしい。
- 左官屋さんを招いて壁塗りに挑戦。このような技術系(作業着系)の企画は「半田付け」、「タイル張り」、「溶接」、「ビルの窓拭き」、「箱馬作り」等、いろいろ行われている。
- タモリとゲストがポンポン船を作り、レースをした。一発勝負のはずが勝村政信が優勝した際に、タモリが駄々をこねて「これは練習」と言い、勝村以外のゲストとスタッフがタモリに賛成したためレースが無効になった。2回目のレースでは2位と大差をつけてタモリが優勝したため、勝村は大変不満そうであった(1回目のレース終了後、ポンポン船の専門家が勝村に「ろうそくを換えなくていい」と言ったら、2回目のレースでは全然速度が上がらなくなったことも原因。おかげで最後、ややギスギスした空気のまま終わることになった)。
- 日本各地の工業地帯の写真を紹介。
- 東京で建設・開発中のビルを巡る、「近未来東京ツアー」。
- 地図会社に行き、古地図や変わった場所の地図などを見る。
- 江戸時代の市中引廻しのルートを辿る。罪人役は江川達也とやくみつる。
- 超高層ビルの建設風景を撮影したものを見ながら、ビルが伸びていく様子を鑑賞。
- 鏡面研磨の町工場に出向き、誰が一番精度の高い鏡面研磨ができるかをゲストと競う(1位はタモリだった)。
- いろいろな職業の作業着のファッションショー。モデルは井筒和幸。その職業の人になりきっていた。
- 番組で使用するオリジナル・ヘルメットの製作(その後、窓拭きの回や、後述の脚立の回などで実際に使われた)。
- LPレコードの製作体験。タモリ倶楽部オリジナルのLPを製作した。
- ほとんどが屋外ロケの当番組で、スタッフのために大型暖房器具や冷房器具を購入しようとメーカーのプレゼンテーションを受ける。結局、予算がないため、器具は購入しないで身近の道具(うちわなど)で乗り切るというオチで終わる。このような工場で使われる機械を見たり、製造工場を見学する企画もよくある。
- 水道橋博士や中川家等とチームを組み公園等のパブリック(公衆)便所を取材して、特徴等を研究、調査する。
- 様々な脚立の紹介。さすがに脚立じゃ視聴率的に苦戦すると判断したのか、途中から眞鍋かをりの脚線美を堪能する内容と化す。
- 台本作り(製本)の現場を見学。最終的に、ハードカバーの重厚な台本が出来上がった。
- 白い巨塔 肛門科編。肛門科医4人が集まり様々な痔の説明や、実際の診察、手術などのデモンストレーションを披露した。
- 「大人の社交場ビー玉BARで遊ぼう」。タモリ、なぎら健壱、松澤一之、ほんこんが酒を飲みつつ、昔なつかしいビー玉ゲームで競った。結果はなぎらの圧勝。
[編集] その他
- 木原実、森田正光、石原良純、依田司といった民放各局のお天気キャスター(気象予報士)を集めて宴会をする「空見会」。
- 作曲家青島広志を招いてジョン・ケージの現代音楽作品の演奏に挑戦。
- 全国の珍しいキャンペーンソングや社歌からNo.1を選ぶ、「日本キャンペーンソング大賞」。大賞は日本ブレイク工業の社歌であった。
- 海外の様々なロックスター達の「ロック」な行動をランク形式で紹介、検証する、「ロック豪快伝説」。
- 映画配給会社の社員を集めてクイズなどを行ない、正解者には自社の映画宣伝を行なわせる。
- 芸能人の顔写真を貼った牌で麻雀する「芸能人麻雀」。清一色、通称チンイツにかけた「男一色」別名チン一なる手が出た。
- 麻雀ルールを知る人、知らない人がペアを組み、麻雀をする「ペア麻雀」。知る人と知らない人が交互に打っていくのだが、知らない人が打つ時は、知る人は一切アドバイスを与えてはいけない。そのため、フリテン、チョンボが続出した。
- 捨て牌にちなんだダジャレを言えないと、相手に勝手に牌を捨てられてしまう「寒中ダジャレ麻雀」。対局者はパンツ1枚の状態から打ち始め、アガると1枚衣服を着られる。かの井出洋介が半裸で麻雀を打つという、シュールな光景が見られた。
- マンホールを見て歩く(ゲストの眞鍋かをりが「興味ない」と言ってキレた)。
- GPS受信機の位置履歴機能を使い、自転車で走り回って地上絵のようなものを描く。最終的に見事、タモリの似顔絵が完成した。
- 通常、空耳アワーのみ登場する安斎肇氏がたまに本編に登場することもあるが、その際の扱われ方は遅刻や〆切りの遅さをいじられるなどぞんざいな場合が多い(三せん運動参照)。一方で安斎が本編に登場した際の空耳アワーは、他の出演者もタモリ・安斎と一緒に作品を鑑賞することが多い。
- 過去には各種ビデオ作品の内容を評価する「ビデオ大賞」が年末恒例企画として行なわれていたが、ここ数年は行なわれていない。
フジテレビの『タモリのボキャブラ天国』が放送されていた頃は、同じハウフルス制作であったことから若手お笑い芸人が頻繁に出演し、番組内でもコント大会が行なわれていた。
2006年6月9日に放送予定だった「かしこく乗りこなせ!首都圏日帰りエレベーターガイド!!」がシンドラーエレベーター事故の影響を受けて「初挑戦火花に魅せられた男達ボケ禁止!究極の溶接技術を習得」に放送差し替えとなった。過去にこの番組の企画が事件・事故などの影響で放送差し替えになったことはほとんど無く、非常に珍しい事態である。
番組の途中には人気のミニコーナー「空耳アワー」が挟まれる(詳しくは後述)。なお番組初期には「廃盤アワー」「懐シネマ」というミニコーナーや、「愛のさざなみ」(共演:中村れい子)というミニドラマ(主題歌はミッシェル・ポルナレフの「哀しみの終るとき(Ca N'arrive Qu'aux Autres)」)。1987年からの2年ほど、東京の奇妙で不思議な場所やものを久住昌之を迎えて辿る「東京トワイライトゾーン」があった。なお、「空耳」の前は「今週の五つ星り」だった。
[編集] 空耳アワー
これについては「空耳アワー」を参照の事。
[編集] 過去に放送されていたミニコーナー
- 廃盤アワー
- 1982年の番組初回時から放送されたコーナー。既に廃盤になってしまったレコードの中から、巷での人気度業界内での値段を総合評価し、佐々木勝俊がベスト5を紹介していた。懐かしものブームの先駆け的存在となった。
- 懐シネマ(なつかしねま)
- 1982年の番組初回時から74回に渡り続いた、昔の映画のベスト5を紹介するコーナー
- 勝ち抜き懐アワー(懐の字は○で囲まれている)
- 1985年4月から放送された懐シネマの後継コーナー。懐かしいものを持ってきた人が赤コーナーと白コーナーに分かれて見せ合い、上げられた旗の数で勝敗を決めた。
- レッツゴー懐アワー(懐の字は○で囲まれている)
- 勝ち抜き懐アワーの後継として、1985年5月から7月まで放送。懐かしいものをベスト5形式で紹介。
- お世話になりましたアワー
- 1985年8月から15回にわたり放送された。男なら誰でもお世話になった女優をベスト5形式で発表。
- なんてったってMIBOUJIN
- 1986年4月に放送された。ゲストは山本晋也。我こそは理想の未亡人である、もしくは未亡人になれるという女性にハガキを出してもらい、タモリさんと電話で会話をするコーナー。たった3回で消え、当時の最短コーナーとなった。
- クイズテイクオフ
- 1987年4月から約20回に渡って放送された、男女のカップル同士の対決型クイズ。アナウンサーが読み上げる問題に対して男性が答える。「早押し」形式だがボタンではなく,男性解答者が手に持っているティッシュ箱から,ティッシュを1枚取り出し高く放り上げ,床に早く落下した方に解答権が与えられる。正解すると,相手チームの女性は着ている服を1枚脱がなければならない(=テイクオフ)。不正解の時は,パートナーの女性が服を脱ぐ。女性がギブアップを宣言した時点で相手チームが勝ちとなりゲーム終了。3週勝ち抜けばハワイ旅行(離陸=テイクオフ)。
- 怖いですねアワー
- 1986年7月から翌年の4月まで34回続いた、ホラー映画の怖いシーンを紹介するコーナー。レギュラー出演者は渡辺祐。
- 東京トワイライトゾーン
- 1988年3月にスタート。東京近郊の不思議なもの・おかしなものを見て回るコーナー。タモリが冒頭に「世の中にある不思議な物、常識では考えられない物、それらを白日のもとにさらし、その原因を追究するこのコーナー」と挨拶するのが恒例。たとえば、階段もないのに2階の壁面に扉がある家。壁にアワビや植木鉢が埋め込まれている家、マンホール銀座、モアイ像のいるマンション、 クイズの家、空き缶のなる木など。レギュラー出演者は久住昌之と滝本淳助。このコーナーの元ネタは、よく宝島社のVOWではないかと思われているが、久住昌之が学生時代に師事していた赤瀬川原平により提唱された超芸術トマソンが元である。
- 関連書籍:『東京トワイライトゾーン』(日之出出版) 久住昌之 滝本淳助 ISBN 4-89198-073-7 (1989年1月)
- 夜の英会話
- 1986年4月スタート。その後1年半71回続いた。「ゲイに誘われたときにやんわりと断る」など、夜に役立つフレーズを学ぶコーナー。レギュラー出演者は窪田ひろ子。
- 愛のさざ波
- 主人公が下心ありありの甘酸っぱい妄想を繰り広げる連続メロドラマ。タモリ演じる義一と、中村れい子演ずる波子が織り成す愛の物語。番組ロケの最中、唐突に義一と波子が出会い、紆余曲折を経てエッチしかけると邪魔が入るというオチで終わる。脚本は景山民夫。
- 今週の五つ星り
- 『おっぱいフェチ』を自称するタモリだが、山田五郎をコメンテーターに迎えて様々な女性のお尻を品評していた。(初回は赤井英和がコメンテーター。)
- 総武トレイン(タイトルは「ソウルトレイン」のパロディ)
- 1982年の番組初回から翌年の9月まで46回続いた、ソウルのステップを勉強するコーナー。
- ○○区横断ウルトラクイズ
- 過去に台東区、新宿区などが舞台になっている。新宿区横断では都電が第一チェックポイントに登場してもいた。基本は読み上げ問題に対し分かったものが手持ちの小旗を上げ、早く揚げたものが解答権をとる「早上げクイズ」であったが、新宿区横断の準決勝は舞台がのぞき部屋(解答者は覗く方で、タモリはのぞき部屋のお姉さんと共に覗かれる方から出題)で、上記「クイズ テイクオフ」の様に早くティッシュを抜いた者に解答権が与えられており、同時に解答権を取った人の部屋に灯りが入り、ステージから(=マジックミラー越しに)顔が見えるようになっていた。余談だが、この時の罰ゲームはお姉さんと一緒にオナニーショー(勿論着衣のまま、カッコだけ。それもお姉さんのフリを真似しただけ)であった。
- 瞑想アワー
- レギュラー出演者は麿赤児。
- ジ・イントロナシニナル
- 前奏に歌詞をつけるというもので、「イントロ無しになる」とかけている。視聴者からイントロに合った歌詞を募集していた。進行は赤坂泰彦。
- ニュージ・ステーション
- タイトルはニュースステーションのパロディか?山田五郎とともに乳児を品評。コーナー終了時には毎回タモリが色紙にコメントを書いていた。女児の性器には必ずモザイクをかけていたが、男児は丸出しだった。出演した男児が放尿や勃起をするなど、ハプニングも続出だった。
- クイズDEATH
- デスメタルバンドに童謡や歌謡曲などを歌わせ原曲を当てる。「学ぶデス」という企画から派生。空耳アワーの後継コーナーとして始まったが人気が無く、結局空耳アワー復活となった(とはいえコーナー最後に毎回必ず「空耳アワーの投稿も募集中DEATH」と締めくくられていたので、当初から「繋ぎコーナー」だったとも言える)。ナレーションには必ず語尾に丁寧語の「です」とかけて「DEATH」が付けられ、アシスタントの女性は「ホスDEATH」(ホステス)と呼ばれていた。演奏は「MEGA DEATH」「ネクロフィリア」による。
- 美しき愛の輪廻
- 渡辺正行原作のミニドラマ。
[編集] BGMの駄洒落について
タモリ倶楽部ではコーナーの趣旨説明や解説の映像のバックに一見、デタラメで適当な選曲に思える音楽や効果音が流れることがある。
この音には曲名や歌詞、歌手名等を使った駄洒落が含まれているとされる。例としては以下の通り。
- 番組コーナー内でタモリを紹介する際、「ヘーイミスタータモリ」と言っているように聴こえる(と思われる)、ザ・バーズの「ミスタータンブリンマン」が必ず流れる。
- 数字が含まれる企画説明には必ず決まった音が流される。
- その数字が「1」の場合は犬の鳴き声「1(ワン)」が流れる。
- 「2」の場合は「2(ツー)」電話の効果音「ツー」の音が流れる。
- 「3」の場合は鈴の音が流れる。「シャーン」→「サーン」→「3」ということらしい。
- 「4」の場合は「ザザー」と波が寄せてくる音が流れる。「波」→「海(Sea)」から「4」である。
- 「5」の場合は鐘を撞く音が流される。「ゴーン」→「5ーん」である。
- 「6」の場合は「ガチャン」と施錠する音が流される。「施錠(Lock)」→「6」である。
- 「7」の場合は「チュッ」とキスする擬音が流される。「Kiss(接吻)」→「7」である。
- この他、8~10についても、大体決まっている音がある。
- 「デザイン」が含まれてる企画説明では中森明菜の『DESIRE(デザイア) -情熱-』が高確率で流れる。また、「バニラ」という単語が含まれてる場合でもかかる。
- ルール説明では由紀さおりの『夜明けのスキャット』が流れる。歌詞が「ルールールルルー」のため。最近では徹子の部屋のテーマ曲も使用されている(「ルールル、ルルルルールル」という歌詞のため)。
- 対決の結果発表ではニワトリの鳴き声とピストル音(「ケコッ」「発砲」)。
- 鎌滝(「かまた」き)さんという電車運転手さんのプロフィール紹介画面で『蒲田(かまた)行進曲』が流れた。
- 「遠藤」という人物が出演すると、高確率でドアーズの「The End」が流れる。(「This is the 遠藤」)
- 何か物を作る企画の場合、完成すると歓声が流れる。「完成」と「歓声」の駄洒落である。
- 空耳アワードを放送する場合、「そーら!」というバレーボールのサーブ時に客席から聞こえる歓声もしくは『うさぎのダンス』(「そそーらそーらそーら…」という歌詞のため)と「ミーミー」という蝉の鳴き声が流れる。さらにBGMが続く場合は水中から発生する泡(あわ)の「ボコボコボコボコ…」という音が流れ、最後に和太鼓の音(「ドーン」)が流される場合もある。
- また、企業訪問企画内でよく放送される主力商品の紹介では中川翔子(愛称・しょこたん)の曲など、結構コアな楽曲がBGMとして流れることもよくある。
あくまで番組中のただのBGMであるため明確な正解を知ることが出来ず、古今東西の洋楽、邦楽、クラシックや演歌などの幅広い音楽知識や含まれる巧妙で難解な駄洒落を見抜くセンスが要求されるため、タモリ倶楽部のコアなファンの間ではBGMの駄洒落を解明することも楽しみの一つとなっている。また、ギャグとしてカラスの鳴き声やくしゃみなどの効果音が入ったりする。なお、同じハウフルス制作のテレビ東京系番組『出没!アド街ック天国』、TBS系『チューボーですよ!』のBGMにも似たような傾向の駄洒落がある。
これは佳夢音というサウンドコーディネートを担当する会社の理念であり、佳夢音が担当する番組ではすべての選曲のベースをなす選曲法となっている。
[編集] スタッフ
- ナレーター:武田広
- 番組テーマ曲:The Royal Teens/『Short Shorts』
- 「空耳アワー」エンドテーマ:Brian Hyland/『Baby Face』
- 構成:海老克哉、高橋洋二、加藤智久、鈴木弘康
- 技術:ティ・ピー・ブレーン
- カメラ:中島せいや
- VE:本田和彦
- 音声:高橋克明
- 照明:平井治雄(プログレッソ)
- 美術:立原英生(ジーケン・アート)
- メイク:アートメイク・トキ
- オープニングCG:池田祥康(ハウミック)
- 編集:よしだ裕二(麻布プラザ)
- MA:黒川亜樹(麻布プラザ)
- 音効:佐藤僖純(佳夢音)
- ディレクター:新川雅史・時崎豊・神山敦(ハウフルス)、菅剛史(ビーワイルド)、山元豊洋
- 演出:菅原正豊、山田謙司(ハウフルス)
- プロデューサー:松尾浩介(田辺エージェンシー)、岩崎晃恵(ハウフルス)、佐藤信也(テレビ朝日)
- 制作協力:ハウフルス
- 制作:テレビ朝日、田辺エージェンシー
[編集] 歴代スタッフ
- 構成:景山民夫(故人)
- プロデューサー・演出:斉藤由雄(テレビ朝日)
- プロデューサー:高浦康江(ハウフルス)
- 制作担当:阿部恒久(禅)
- 企画制作:田辺昭知・前田猛(田辺エージェンシー)、皇達也・三倉文宏(テレビ朝日)
- 制作協力:禅 PLANNING AND PRODUCE
[編集] ネット局と放送時間
放送局名 | 放送日時(JST) | 遅れ期間 | 備考 |
---|---|---|---|
テレビ朝日 | 土曜 0:15~(金曜深夜) | 制作局 | |
岩手朝日テレビ | 同時ネット | ||
山形テレビ | |||
大分朝日放送 | |||
北陸朝日放送 | 金曜 0:45~(木曜深夜) | 6日遅れ | |
広島ホームテレビ | 金曜 1:56~(木曜深夜) | ||
北海道テレビ放送 | 金曜 1:45~(木曜深夜) | ||
山口朝日放送 | 土曜 0:15~(金曜深夜) | 1週間遅れ | 開局後しばらくは同時ネットだった。 時間だけは現在もテレビ朝日と同じ。 |
愛媛朝日テレビ | 土曜 0:16~(金曜深夜) | 時間だけはテレビ朝日とほぼ同時 | |
福島放送 | 日曜 0:30~(土曜深夜) | 8日遅れ | |
長崎文化放送 | |||
琉球朝日放送 | 日曜 1:25~(土曜深夜) | ||
長野朝日放送 | 月曜 0:40~(日曜深夜) | 9日遅れ | |
瀬戸内海放送 | 月曜 0:45~(日曜深夜) | ||
秋田朝日放送 | 月曜 1:10~(日曜深夜) | ||
新潟テレビ21 | 火曜 0:45~(月曜深夜) | 10日遅れ | |
静岡朝日テレビ | 水曜 0:45~(火曜深夜) | 11日遅れ | |
メ~テレ | 水曜 1:18~(火曜深夜) | ||
朝日放送 | 木曜 1:26~(水曜深夜) | 12日遅れ | |
青森朝日放送 | 金曜 0:45~(木曜深夜) | 13日遅れ | |
九州朝日放送 | 土曜 1:39~(金曜深夜) 『朝まで生テレビ!』 放送週は0:44~ |
2週間遅れ | 一時放送されなかった時期がある他、 以前は『朝生』がある週は 放送休止となっていた。 |
熊本朝日放送 | 土曜 1:15~(金曜深夜) | 3週間遅れ | 長い間放送しなかった時期がある。 |
鹿児島放送 | 月曜 0:30~(日曜深夜) | 大幅遅れ | |
日本海テレビ | 火曜 1:31~(月曜深夜) | 17日遅れ | 日テレ系。 長年中断していた時期あり |
テレビ朝日系列局である東日本放送は、金曜 1:46~(木曜深夜)に放送していたが、2007年3月29日放送分(テレビ朝日3月16日放送分)で同番組を打ち切った(後番組はげりらッパ)。同局では以前半年程度放送しなかった期間があり、これは二度目である。
[編集] 外部リンク
- タモリ倶楽部(テレビ朝日公式)
- タモリ倶楽部のへや(ファンサイト)
- 空耳アワー研究所(ファンサイト)
- ホームラン2号(ファンサイト)
- 空耳アワーアップデート(ファンサイト)