由布院駅
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由布院駅(ゆふいんえき)は、大分県由布市湯布院町川北8番地2にある九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の駅である。
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[編集] 駅構造
単式ホーム・島式ホーム混合2面3線を有する地上駅。単式ホームに接して駅舎が置かれる。
駅舎は1990年竣工で、設計は大分県出身の建築家磯崎新。湯布院町(当時)とJR九州が約2億円の建築費用を半分ずつ負担して完成した。改札を設けない、ロビーが高さ12mの吹き抜けとなっているなど、駅舎の内外を広々とみせるデザインは斬新なものであった。実用的な面としても、冬季の冷え込みが厳しい周辺の環境が考慮されており、風を防ぐ大型で厚いガラス扉や、温泉水を利用した床暖房の設備がある。
待合室は美術館さながらのアートギャラリーとなっており、1ヶ月ごとに展示物を変えるようになっている。
「ゆふいん驛」(驛は駅の旧字体)という表記が多く使われている。(駅発行の時刻表やポスター、駅舎の道路側看板など)
1番線ホーム端には足湯(有料:大人160円,小人80円)があり、観光客に人気である。男女共用の足湯の外、女性専用の足湯もある。入浴するときには、特製のタオルがプレゼントされる。
駅舎構内に由布院温泉観光案内所があり、辻馬車やスカーボロ(観光タクシー)の予約などもここで行う。
直営駅で、みどりの窓口設置駅。自動改札はないが駅舎のデザインに準じた独自の自動券売機が1台設置されている。駅レンタカーや、一般の軽快車と電動アシスト自転車の貸し出しを行うレンタサイクルも営業している。楽チャリ設置駅。
[編集] 駅周辺
由布院駅は、全国屈指の温泉街として栄える由布院の市街地にあり、由布市湯布院庁舎(旧湯布院町役場)や由布院温泉にも近い。また、駅からは由布岳を真正面に臨むことができる。野矢駅方面から線路は北東の方向に進んできたが、当駅の前後から向きを180度変え、今度は南西の方向に進みはじめる。
[編集] 利用状況
1日平均の利用客数は1,768人である(2003年度)
[編集] 歴史
[編集] その他
- 駅名「由布院駅」と合併前の旧町名「湯布院町」とで「ゆ」の字が異なるのは、由布院駅がある旧由布院町が旧湯平村と合併した際に、両方の名を合わせて「湯布院町」という町名にしたためである(湯平+由布院=湯布院)。
- 観光用トロッコ列車「TORO-Q」の多くは当駅と隣の南由布駅の間を走る。1往復のみ、当駅と大分駅間を運行する。
- 利用客の8割を女性が占めるため、当初あった男性トイレは撤去され女子トイレが拡大される工事が行われた。駅舎に隣接して公衆トイレが設置されており、男性はそちらを利用しなければならない。駅舎のトイレ付近にもこのトイレの案内看板がある。