町田義人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

町田義人（まちだよしと、1946年 9月21日 - ）は、グループ・サウンズ出身の歌手である。

[編集] 来歴

高知県出身。成城大学在学中の1968年に「ズー・ニー・ヴー」を結成、ボーカルを務める。ズー・ニー・ヴーは「白いサンゴ礁」のヒットで注目を集める。その後脱退し、ソロで活動。1978年公開の映画「キタキツネ物語」において、同作品の音楽担当だったタケカワユキヒデに指名される形で、メインテーマ「赤い狩人」を歌う。同年の角川映画「野性の証明」でもメインテーマ「戦士の休息」を歌い、ニット帽にサングラスというスタイル、そしてオリコン最高位6位、29万5千枚のセールスを記録した事でも注目される。その後も地道に歌手活動を続け、変わった所では「オレたちひょうきん族」のタケちゃんマンロボのテーマ「愛より強く」などがある。

高音域に伸びるスケールの大きなヴォーカルが特徴でアニメ「宝島」のオープニング曲で聞かれる歌唱は白眉。アニメや子供番組のテーマソングで著名なヒデ夕樹氏と透明感のある声質が、やや似ている。

現在では歌手活動を休業し、海外に在住しているとの事である。

[編集] ディスコグラフィー

[編集] シングル

「行きどまり」（B面「冬の朝」）1976年7月発売
「裏町マリア」（B面「命をけずる贅沢」）1977年7月21日発売、TBSテレビ系ドラマ「ムー」挿入歌、2003年10月22日発売のオムニバスアルバム「TBS水曜劇場の時間ですよ」にも収録
「サロメ・ファンタジア」（B面「風のように（女奴隷達の歌）」）1978年5月発売、つかこうへい演出ロックオペラ「サロメ」テーマ
「赤い狩人」（B面「雨はナイフのようさ」）1978年7月1日発売、映画「キタキツネ物語」メインテーマ。演奏はゴダイゴ。海外上映版のために英語版も製作され、タケカワユキヒデのボーカルのものも制作されたが未発表である。なお、実際の上演版は英語のネイティブの歌手（詳細不明）によるものが使われた。
「戦士の休息」（B面「銀河を泳げ」）1978年8月10日発売、映画「野性の証明」メインテーマ
「宝島」（B面「まだ見ぬ世界へ」）1978年10月25日発売、テレビアニメ「宝島」オープニングテーマ
「長距離ランナー」（B面「コンサート・ツアー」）1979年3月1日発売
「白いサンゴ礁'79」（B面「星空のバレリーナ」）1979年6月1日発売
「WINTER GLORY」（B面「白いアルカディア」）1979年10月1日発売
「美しい女（ひと）…エメラルダス」（B面「男たちのバラード」）1979年5月10日発売、文化放送「セイ!ヤングスペースファンタジーエメラルダスII」メインテーマ
「愛」（B面「ジ・エンド」）1980年5月1日発売、フジテレビ系ドラマ「87分署シリーズ～裸の街」メインテーマ
「10億光年の愛」（B面「さらばとは言わない（We'll never say good-bye）」）1980年12月1日発売、アニメ映画「サイボーグ009 超銀河伝説」メインテーマ
「枯葉の街」（B面「Gypsy Woman」）1981年12月発売
「男たちの朝」（B面「若い河のように」）1982年1月25日発売、テレビ朝日系スペシャルアニメ「三国志」（1982年1月4日放送）メインテーマ。演奏はTALIZMAN。
オレたちひょうきん族シングル B面「タケちゃんマンロボのテーマ愛より強く」（ナレーション：大平透）1984年5月発売