竹駒神社
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竹駒神社 | |
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所在地 | 宮城県岩沼市稲荷町1-1 |
主祭神 | 倉稲魂神 |
社格等 | 県社・別表神社 |
創建 | 承和9年(842年) |
例祭 | 3月21日 |
竹駒神社(たけこまじんじゃ)は、宮城県岩沼市にある神社である。別名竹駒稲荷、旧称武隈明神(たけくまみょうじん)。旧社格は県社で、戦後は神社本庁の別表神社となった。日本三大稲荷の一つとされることがある。
倉稲魂神(稲荷神)を主祭神とし、相殿に保食神・稚産霊神を祀る。
[編集] 歴史
社伝では、承和9年(842年)、小野篁が陸奥国司として赴任した際、伏見稲荷を勧請して創建したと伝える。後冷泉天皇の時代(1045年 - 1068年)に陸奥国を歴遊中の能因が、竹駒神社の神が竹馬に乗った童の姿で示現したとして、当社に隣接して庵を結び、これが後に別当寺の竹駒寺となった。戦国時代には衰微していた当社に伊達稙宗が社地を寄進するなど、伊達家の崇敬を受け発展した。文化4年(1807年)には正一位の神階を受けた。
明治の神仏分離により、明治2年(1869年)、竹駒寺は少し離れた現在地に移転した。明治7年、竹駒神社は県社に列格した。
かつての社殿は、仙台藩の5代藩主伊達吉村によって造営されたものであったが、平成2年(1990年)に火災で焼失し、平成6年(1994年)に再建された。
竹駒(武隈)という社名は、阿武隈川に由来するものである。