馬暁春
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ばぎょうしゅん | |
---|---|
英語表記 | Ma Xiaochun |
簡体字表記 | 马晓春 |
片仮名転写 | マア・シャオチュン |
馬暁春(ば ぎょうしゅん、Ma Xiaochun、マア・シャオチュン 1964年8月26日 - )は、中国の囲碁棋士。浙江省嵊州出身、中国囲棋協会所属、九段。1990年代の中国棋界の覇者。1995年に東洋証券杯と、富士通杯の二つの世界選手権に優勝し、中国棋士で最初の世界戦優勝者となる。軽快でスピードのある棋風。国内での渾名は「妖刀」。聶衛平の「大龍」に対して「中龍」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 経歴
9歳で碁を覚え、12歳で囲棋集中訓練隊に入る。世界アマチュア囲碁選手権戦で1981年に3位、1983年に優勝。1982年に七段を認められ、1983年に18歳で中国4人目の九段、1985年から専業棋士。1982年に全国個人戦で優勝、以後中国国内のタイトル戦では聶衛平を凌ぐ成績を上げ、特に名人戦では1989年から2001年まで13連覇。日中スーパー囲碁では、第10回に日本の主将大竹英雄に勝って中国優勝を決めた。甲級リーグでは、2001-02年浙江(2001年は乙級)、2003年以降は貴州、山東、武漢などに所属。
藤沢秀行は馬が若い頃からその才能に注目し、「1に曺薫鉉、2に馬暁春」と評した。
[編集] 主なタイトル歴
国際棋戦
- 東洋証券杯世界選手権戦 1995年
- 世界囲碁選手権富士通杯 1995年
- 日中名人戦 1992、1994年
- 日中天元戦 1994、1995、1996年
- 他に準優勝として、富士通杯2回、東洋証券杯1回、三星火災杯1回、LG杯1回、春蘭杯1回、テレビ囲碁アジア選手権戦1回
国内棋戦
- 全国個人戦 1982、1984、1986-87、1991年
- 国手戦 1982、1985年
- 新体育杯 1984-85年
- 天元戦 1987、1994-96年
- 名人戦 1989-2001年
- CCTV杯 1988-89、1991、1994-95、2001-02年
- 十強戦 1990、1992年
- 大国手戦 1993、1994年
- 覇王戦 1996年
- 友情杯リーグ戦 1996年
- 棋王戦 1992-95年
- 阿含・桐山杯 1999年
- ペア碁選手権 1997年(徐宝五段とのペア)
[編集] その他の棋歴
- 日中スーパー囲碁
- 真露杯SBS世界囲碁最強戦
- 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦
- 2000年 0-1(×李昌鎬)
- CSK杯囲碁アジア対抗戦
- 2002年 0-2(×林海峰、×依田紀基)
- 中国囲棋甲級リーグ戦
- 2001年(乙級、浙江新湖)
- 2002年(浙江新湖)12-9
- 2003年(貴州衛視)6-8
- 2004年(山東魯抗)13-9
- 2005年(武漢宝安地産)15-6
- 2006年(武漢華夏)
[編集] 著作
- 『囲碁 孫子の兵法—古代中国の格言に学ぶ 』誠文堂新光社 2003年