いすゞ・C系
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いすゞ・C系は、いすゞ自動車が1980~1984年にかけて製造・販売していた大型バスである。型式名の頭文字からC系バスと呼ばれた。
[編集] 概要

1980年、54年排出ガス規制に対応するため、BU系からモデルチェンジされて登場した。3種類のエンジン、5種類のホイールベースの組合せの車型が存在した。型式名は排出ガス規制適合を示すK-以下にシリーズを示す”C”、”エンジン記号(L、J、P、Q)”、”サスペンション記号(M:リーフサス、A:エアサス)”の3文字のアルファベットが続き、ホイールベースを示す3桁の数字が続いた。
- エンジン
- L:DH100H型エンジン(195ps) 旧BU系相当
- J:6QA2型エンジン(220ps) 旧BU-D相当
- P:E120H型エンジン(260ps) 旧BU-K相当、1982年まで
- Q:6RB2型エンジン(275ps) 1982年以降
- ホイールベース
- 470:4.7m 旧BU04系相当
- 500:5.0m 旧BU10系相当
- 520:5.2m 旧BU15系相当
- 550:5.5m 旧BU20系相当
- 600:6.0m 旧BU35系相当
標準車体は川重車体工業製で、車体断面、側面、後面はBU系のボディスタイルを継承しているが、前面は傾斜のついた曲面ガラスとなり、印象の異なる物となった。前面大型方向幕には初期の車体では方向幕部が突出した形状であったが、後期の車体では屋根前端とフロントウインド間に収まるデザインに変更された。標準車体以外の架装例では、富士重工業、西日本車体工業、北村製作所、日野車体工業(国鉄バス向けのみ)が存在した。 モデル末期の1983年には、屋根断面と前面方向幕がLV系と同様のデザインに変更された合いの子ボディが札幌市営バス向けのK-CJM520に架装されている(1996年まで運用)。(本項における「合いの子」の表現に差別的な意図は無い。) 1984年に後継車のLV系へのモデルチェンジに伴い製造を終了した。
富士重工に架装した場合、1982年までが3Eで、それ以降は5Eとなる。西日本車体工業への架装は主に53MCだが、わずかながら58MCに架装した車両もある。
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