たけし軍団
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たけし軍団(たけしぐんだん)は、ビートたけしの弟子たちの一群を指す総称。リアクション芸人と思しき芸風を持つタレントの集団である。
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[編集] 概要
基本的には芸人たけしの弟子という位置付けだが、一説にはたけしの用心棒という意味合いもあると言われる。芸人として修行しようという者が大半なはずだが、そういった目的がはっきりしないままメンバーになった者も存在するという見方もある。
1980年代、たけしが司会を務めていたテレビ番組「スーパージョッキー」の企画「ガンバルマンズ」に出演。苦痛を伴うさまざまなゲーム等に身体を張って挑戦し、無様な姿をさらして笑いを呼び人気を得た。必死の体技で笑いを取る路線は、後の「お笑いウルトラクイズ」で頂点に達したと見る向きもある。また今では信じられない事だが彼らのルックスはさほど悪くないので、「スーパージョッキー」では当時の若い女性から「タカくーん!」「松尾くーん!」などと黄色い声援がよく飛んでいた。
かつてのたけしは萩本欽一を評し「萩本さんは素人いじりで笑いをとるが、俺はそういうことはしない」と述べていた。しかし、たけし軍団(当初は素人あがりの芸の未熟な者が多かった)を得たことによって、たけしも萩本と同じく素人いじりで笑いをとるパターンにはまった、と厳しい目で見る向きも多かった。たけしファンとして知られた作家の小林信彦は、エッセーの中で「あのどうしようもない弟子たちとは決別すべき」と苦言を呈したこともある。同様の例はダウンタウンの松本人志にも見られる(かつての松本はたけしを「素人いじり」と批判していたが、近年の松本も後輩芸人などをいじることで笑いを取っているという指摘がある)。一方漫画家の高信太郎は著書の中でたけし軍団を『ビートきよしの代わり』と書いている。(ツービート時代のきよしは便宜上役割はツッコミということになっていたが、ほとんど合いの手を入れる程度だった。)
彼ら軍団員は、たけしのことを「殿」と呼んでいる。これは「風雲たけし城」にてたけしが城主の役をしていたことに由来するが、このこと自体も萩本欽一が「大将」と呼ばれていたのに影響されている可能性が高いと見られる。
上下関係が厳しく、結束力が強く、たけしとともにフライデー襲撃事件にも参加した(井手らっきょ、ラッシャー板前、つまみ枝豆を除く)。また、一時期メンバーの総収入がたけしの収入を越え、たけしは「軍団の軍団」と言われていたこともあったと言われている。
一時期、主要メンバーと若手を区別するために、一世風靡セピアにならって、若手の一団を「たけし軍団セピア」、三軍に当たるものを「浅草キッドブラザース」と呼んでいたこともある。
そのまんま東(現・宮崎県知事の東国原英夫)、大森うたえもん、つまみ枝豆、ガダルカナル・タカの4人で「たけし軍団COUNTDOWN」というグループ内ユニットを組みレコードを出していたこともある。
軍団員で構成する草野球チーム(チーム名も「たけし軍団」)は、アマチュア最強とも噂される強豪で、千葉ロッテマリーンズ、阪神タイガースとの試合に勝利したこともあるが、この時は元プロなどの助っ人でチームが構成され軍団員はほとんどが応援に回っていた。
2004年10月にテレビ朝日系で放送された特番『朝までたけし軍団』にて解散を発表。同時に「たけし後援会」にそのまま移行した。2005年1月には同局系列で『朝まで元たけし軍団』が放送された。2006年1月に放送された「朝まで元たけし軍団ファイナル」においてたけし軍団2代目をガダルカナル・タカが襲名(2006年5月19日のたけしの誰でもピカソでは、たけし自ら「総裁になった」と話した)。
しかし、解散・移行・リーダー変更などが真実なのか番組上の「演出」なのかは定かでない。
タレントなど(特にお笑い系)による不祥事が起きると「"たけし軍団”入りで再出発か」というネタのような話がよく出てくるのも特徴である。こういった話が出るようになったきっかけは、素人時代のなべやかんが明治大学替え玉受験事件で騒がれた後、たけしが半ば引き取る形で軍団に加えたことだと見られる(一説には、やかんの父・なべおさみの依頼と言われる)。前述の体育会系的な上下関係の厳しさなどから、不祥事を起こした者の根性を叩き直すのにもってこい、というイメージも存在すると見られる。田代まさしが不祥事を起こした際も「軍団入り」の噂が出たが「あんな野郎に関わりたくは無い」とたけしが批判し実現してはいない。山本圭一の場合は、東スポにて「みそぎを済ませたらウチへ来い」とたけしが発言。芸名まで提案をしていたが、東スポ誌上でもありリップサービスと見ていい。最近では議員との不倫で騒がれた山本モナが、たけしの事務所であるオフィス北野に所属をしている縁でビートたけしのお笑いウルトラクイズで復帰した例があり、これも「山本モナ、たけし軍団入りか?」などと言われた。
それ以前には水島新太郎(漫画家・水島新司の息子)の軍団入りでも同様の流れが見られた。一説に、学業等を苦手としている息子の将来を心配した水島新司が、知人であるたけしに「息子を弟子入りさせて欲しい」と願い出たと言われる。
スクウェア製作の「日米間プロ野球」では、たけしが監督として登場し、軍団員(井手らっきょ・つまみ枝豆など)も選手として登場する。
[編集] メンバー
- 浅草キッド(水道橋博士・玉袋筋太郎)
- 〆さばアタル
- なべやかん
- ほたるゲンジ(無法松・桐畑トール)
- お宮の松
- ジョーダンズ(山崎まさや・三又忠久)
- 赤P-MAN
- ルビー浅丘モレロ
- アル北郷
- ガンビーノ小林
- マキタスポーツ
- サミーモアモアJr.
- 早川伸吾
[編集] 元メンバー
- すがぬま伸
- 秋山見学者
- 浅草キッドブラザース
- 亀頭白乃介
- かに道楽落ち太
- 佐竹チョイナチョイナ
- 熱海マッサージ
- 亜仁丸レスリー
- 雨ガッパ - もとニセ大周
- 一文字隼人(ペカソチャルマンチャイ)
- 大森うたえもん
- 九州男児
- ショー小菅
- シロマティ
- 新大久保清
- 芹沢名人
- そのまんま東(本名:東国原英夫)※現宮崎県知事
- たけし軍団セピア
- 谷体調
- トカレフ林
- ノーカット星
- バター犬太郎
- 北海ジャンジャン
- こてっちゃん馬場
- 負古太郎
- 元日本兵
- 古田古
- 柳ユーレイ(お笑いから俳優へシフトチェンジにともなう離脱で所属事務所は引き続きオフィス北野)
- 〆さばヒカル
[編集] たけしに関する団体にいた人
[編集] 松田秀士に関する組織にいた人
- だいもん孝之-たけしプロジェクトにいた-放送作家