ゆうきまさみ
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ゆうき まさみ(本名:佐藤 修司(さとう しゅうじ)、男性、1957年12月19日 - )は、日本の漫画家。北海道虻田郡倶知安町出身。
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[編集] 概要
サラリーマン稼業のかたわら、1980年『月刊OUT』(みのり書房)でデビュー。以後同誌で「アニパロ漫画」、『月刊アニメック』で定期連載の挿絵カットなどを執筆、1980年代半ばまで、みのり書房(『アッセンブル・インサート』など)や、ラポート社(『マジカル☆ルシイ』など)を中心に活躍。
勤めていた会社を退職後『増刊少年サンデー』、『週刊少年サンデー』に進出。『究極超人あ~る』、『機動警察パトレイバー』、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』などで人気を博す。現在『ヤングサンデー』で『鉄腕バーディー』を連載中。
出渕裕、美樹本晴彦、かがみ♪あきら、とり・みきらと親交があり、1980年代中盤、彼らの間で巻き起こった原田知世ブームは夙に名高い。
デビュー以前の会社員時代に新谷かおるのアシスタント経験があり、そのため遅筆な部分の影響を受けていると言われがちである。
第36回(平成2年度)小学館漫画賞受賞(『機動警察パトレイバー』)。
[編集] 作品リスト
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 色々な要因でゆうきのライフワークとも言える状態となっているSF長編コミック。時期をおいて色々な複数の雑誌で連載されている。地球に赴いた連邦捜査官バーディーが捜査上誤って日本人高校生の千川つとむに致命的重症を負わせてしまう。窮余の策として彼女は自らの体につとむの魂を宿し、”二心同体”の状態となる。普段は高校生つとむとして生活するとともに、捜査が進むにつれ宇宙規模の大事件へと発展していく。
- 1985年から1987年にかけて『週刊少年サンデー』誌上に連載したSF学園マンガ。春風高校を舞台に、光画部という一般に言う写真部に属する生徒・OBたちとその周辺で起きるさまざまな日常の出来事を描く。体育系のクラブ活動を描く既存の学園マンガと異なり、それまで日の当たらなかった文科系クラブの、社会的には変人に分類される生徒たちの生態をユーモアをこめて肯定的に描いた。第19回星雲賞受賞。
- 土木工事用人型ロボット「レイバー」が普及した近未来を舞台とするSF作品。本作は、警視庁警備部特殊車両二課パトロールレイバー中隊に、篠原重工製「AV-98イングラム」が新規納入されたところから始まる。作中、「イングラム」に関わる人々の様々なドラマが展開され、少年誌での掲載とは思えぬ社会派的要素の強い作品となった。80年代に想像されていた10~20年後の世界が緻密に設定されているところも特徴的である。また、本作はメディアミックスの手法を取り入れて制作された。各メディアの詳細は『機動警察パトレイバー』参照のこと。第36回(平成2年度)小学館漫画賞受賞。
- 1994年から2000年にかけて『週刊少年サンデー』誌上に連載した作品。北海道・静内を舞台に、ひょんなことから競走馬の生産に携わるようになった少年の成長と、それを取り巻く人々を描く長編マンガ。レースに重点が置かれる通常の競馬まんがとは異なり、コアな競馬ファン以外知られることのない競走馬生産の牧場をメインに描いた点が特色。ストーリーが進むに従って、少年まんがではほぼ前例がないと言ってよい、ヒロインの妊娠・主人公とのできちゃった結婚・出産(一応全て成人してからの出来事)を描いたのも画期的。
- パンゲアの娘 KUNIE
- 2001年から2002年までに『週刊少年サンデー』に連載された作品。いわゆる押し掛け女房モノのまんがで、小学生の主人公の元へ婚約者としてやってきたクニエとそこからはじまる物語。作者自身は長編のつもりで開始したがアンケート結果などや遅筆から打ち切りとなる。
- ゆうきまさみのはてしない物語
- 1985年4月の創刊号から角川書店の『月刊ニュータイプ』に掲載されている長寿漫画コラム。内容は著者の身辺雑記といったところで、時事的な話題も含まれ、今読むと時代を感じさせるコラムが多い。20年以上掲載されているために、月刊誌の1/2ページという掲載量ながらレイアウトや掲載順序を入れ替えた単行本と文庫本が出版されている。2007年現在も連載中。
- 『月刊OUT』および『アニパロコミックス』で連載された作品。記紀のヤマトタケルノミコト説話を基に展開した(基本的に古事記の物語に沿っている。古事記と日本書紀はかなり物語が異なる)。のっけからヲウス(後のヤマトタケル)と妹マユラとの近親相姦が描かれたりと、作者曰く「インモラルなまんが」。所々にパロディ色が強い部分があったりもするが、全体としては説話(原作)の流れに沿った物語。後の『週刊少年サンデー』進出後の活躍を予感させる、隠れた名作。
- 短編集。1994年初版。『週刊少年サンデー』に初掲載された『気まぐれサイキック』や、サンデー初連載(短期集中)作『LOVELY BLOOD』(本来のLOVEはハートマーク)など8作。執筆当時の思い出話を綴ったコラムも興味深い。
- ぱろでぃわぁるど
- 『月刊OUT』および『アニパロコミックス』に掲載されたアニパロ作品をまとめた、初の単行本。曰く付きのデビュー作『ざ・ライバル』(もともと4ページの持ち込み作品が、たまたま『月刊OUT』本誌で2ページの穴が空いた為、間の2ページを抜いて穴埋めで掲載された。細かい点でつじつまは合わないが、何故か話はキレイに繋がり、まとまってしまったから不思議)は4ページの完全版で収められている。
- 1995年から2004年まで断続的に『月刊少年キャプテン』(徳間書店)他に連載されたミステリーギャグ漫画作品。とり・みきと共著。
- あまりに長期間かつ雑誌を跨いだため、ギャグの鮮度と見えない読者との距離とモチベーションの維持に苦労したとのこと。