アプリリア・RS
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RS(アールエス)とは、アプリリアが製造販売しているレーサーレプリカタイプのオートバイである。水冷2ストロークエンジンを搭載しており、シリーズ車種として排気量別に数車種が生産されている。
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[編集] RS50
RS50はもともと125ccのエンジンを搭載していた車体に50ccのエンジンを載せたため、日本の原付規格車両と比べると大柄な車体をしている。
ミナレリヤマハ製の単気筒エンジンを搭載しており、出力 8.8ps/9750rpm・トルク 0.77kgm/8500rpm(1998年時のメーカー公称値)を発生する。近年の車両は出力が発表されていないが、EUの騒音規制・排ガス規制により出力が低下している模様。 2006年にRS125同様にフルモデルチェンジが発表された。
[編集] RS125
RS125は単気筒の125ccエンジンを搭載しており、最高出力は40psを発生する。
そのエンジンはカートに使われているものを流用しており、いかにも2ストロークといった感じで、じゃじゃ馬の呼び声が高い。近年のモデルは排ガス規制などでパワーが抑制されているため、マフラーやキャブレターの交換などでパワーアップさせるのが定番となっており、交換することにより40ps近くの発生も可能とされている。
2006年にフルモデルチェンジを行い、フロントフェイスが同社のフラグシップスポーツであるRSV1000Rに似たものとなった。新車価格は約50万円
[編集] RS250
RS250はスズキ・RGV-ΓをベースとするV型2気筒の250ccエンジンを搭載し、最高馬力は85psの発生も可能とされていた。
日本メーカーが2ストロークレプリカバイクの生産を終了してからも、アプリリアはRS250を生産しつづけていたが、環境規制により2003年に生産終了となり、このオートバイが世界で最後に生産された250cc2ストロークレプリカバイクとなってしまった。