アランフエス協奏曲
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アランフエス協奏曲(Concierto de Aranjuez)は、スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴの作曲したクラシック・ギター協奏曲であり、同時に彼を代表する作品となっている。1939年に作曲され、1940年12月11日にレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサのギター、アタウルフォ・アルヘンタの指揮、マドリード室内管弦楽団によりマドリードで初演された。
曲は3楽章からなり、特に2楽章は、その哀愁をたたえた美しい旋律から広く知られている。
ロドリーゴはスペインの古都アランフエス(マドリード県南部にある都市で、宮殿が有名)が作曲当時のスペイン内戦で被害を被ったことから、スペインとアランフエスの平和への想いを込めて作曲したと言われているが、2楽章については、病によって重体となった妻や、失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。
なお、クラシック・ギターの音量が小さいことから、オーケストラが音のバランスに苦労する(オケの音量を下げたり、ギターにマイクを置くこともある)ことでも知られる。
2楽章はポピュラー・クラシックとして編曲されるなど大衆にも知られており、ギル・エヴァンスの編曲を得て1962年に演奏されたトランペッター・マイルス・デイヴィスのバージョンは有名。ムード音楽の分野では「恋のアランフエス」「我が心のアランフエス」などの通俗名が付けられていることもある。