アンダマン・ニコバル諸島
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アンダマン・ニコバル諸島(アンダマン・ニコバルしょとう、ヒンディー語: अंदमान और निकोबार द्वीप、英語: Andaman and Nicobar Islands)は、インド洋のベンガル湾南部に位置しているインドの連邦直轄地域である。アンダマン諸島とニコバル諸島は北緯10度線で分けられ、それより北がアンダマン諸島、南がニコバル諸島である。アンダマン・ニコバル諸島の主都はポートブレアである。また、外国人の立ち入り制限区域である。理由としてインド軍及び中国人民解放軍のレーダー監視基地があり、対マラッカ海峡の防衛戦略要地だからである。また、原住民の保護政策の一環ともいえる。
面積 | 8293平方キロ |
人口 | 277,989人 |
主都 | ポートブレア |
識字率 | 73.74% |
主要言語 | 各部族の母語、ヒンディー語、タミル語及びベンガル語 |
[編集] 語源
アンダマン (Andaman) という名前は、マレー語でヒンドゥー教のハヌマーン神を意味するHandumanを語源としている。 また、ニコバル (Nicobar) という名前は、マレー語で裸の人々の土地という意味である。その名の示す通り、小アンダマン島、大ニコバル島には合わせて5部族の先住民がおり、計800人ほどが石器時代と同様の狩猟採集生活を行っている。
[編集] 歴史
- アンダマン・ニコバル諸島は、17世紀にマラーター同盟によって占領された後、イギリスによって支配された。イギリスはここを流刑地としており、インド及び周辺国で反イギリス的な活動を行った政治犯などを送り込んでいた。このような刑罰はヒンディー語で黒い水を意味するカーラーパーニー (काला पानी, Kalapani) と呼ばれた。ポートブレアの独房監獄は英領インドの「シベリア」と見なされていた。
- 原住民は引き続き狩猟生活などにより自給自足の生活を営んでいたが、イギリスが送り込んだ流刑民及びその子孫は土木工事や木材生産に従事し、代償として配給される食糧等の物資を頼りに生活を送っていた。これは従属性をコントロールする意図もあったと考えられ、農業はココナツの栽培など粗放的な限られたもので、米や麦などの主要穀物が生産されることは無かった。
- 第二次世界大戦に入ると日本軍がポートブレアに上陸(1942年3月23日)。日本はアンダマン・ニコバル諸島をスバス・チャンドラ・ボースによる自由インド仮政府の統治下に置いた。ボースは大戦中にアンダマン・ニコバル諸島を訪れ、アンダマンを殉教者を意味するシャヒード (शहीद, Shaheed) に、そしてニコバルを自治を意味するスワラージ (स्वराज, Swaraj) に改名した。インド国民軍のロガナサン中佐がアンダマン・ニコバル諸島を統治した。一方、イギリスは東南アジア方面への反攻への足がかりとするため諸島の奪還を企画、海上封鎖を行い物資の補給を途絶させた。農業生産が行われていない島内では餓死者を出す事態となり、戦後、数十名の日本軍関係者が責任を負わされ、BC級戦犯としてシンガポールにて処刑されている。
- アンダマン・ニコバル諸島は、1947年のインドの独立によりインド領となった。
- 2004年12月26日、アンダマン・ニコバル諸島沿岸はスマトラ島沖地震による高さ10mに達する津波によって、壊滅的な打撃を受けた。控えめな見積もりでも、この災害でアンダマン・ニコバル諸島では少なくとも7,000人が死亡したとしている。
[編集] 外部リンク
- Andaman & Nicobar Administration Web site(英語)
- The Andaman Association(英語)
- www.andamanindia.com(英語)
- Indian Reef Region - Andaman and Nicobar Islands(英語)
- "Death toll on Andaman and Nicobar rises to more than 3000" - December 27, 2004 article(英語)
- インドの地方行政区画
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カテゴリ: インドの地形 | インドの連邦直轄地域