エイリアン4
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エイリアン4 Alien: Resurrection |
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監督 | ジャン=ピエール・ジュネ |
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製作 | ゴードン・キャロル デヴィッド・ガイラー ウォルター・ヒル ビル・バダラート |
脚本 | ジョス・ウェドン |
出演者 | シガニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー マイケル・ウィンコット |
音楽 | ジョン・フリッゼル |
撮影 | ダリウス・コンジ |
公開 | 1997年11月26日 1998年4月25日 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $70,000,000 |
前作 | エイリアン3 |
エイリアン4(Alien: Resurrection)は、1997年のアメリカ合衆国の映画。監督はジャン=ピエール・ジュネ。日本での公開は1998年4月25日。
目次 |
[編集] 概要
人気シリーズの4作目。原題のResurrectionは「復活」を意味しており、前作ラストで抹殺されたはずのリプリーとエイリアンの復活、完結したと思われたシリーズの復活の両方を表している。今回は『デリカテッセン』などで知られるフランスの奇才・ジュネを監督に起用。
今回、クローン再生されたリプリーは前作までとは全く異なるキャラクターとして描かれており、シリーズ継続に難色を示していたシガニー・ウィーバーも、この新リプリーを気に入って出演をOKしたという経緯がある。
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
前作で、フューリー宇宙刑務所で、生まれたばかりのエイリアン・クイーンもろとも溶けた鉛に身を投じ、骨も残さず死んだと思われたリプリー。しかしそれから200年後、軍の実験宇宙船「オーリガ」において、フューリーに残されていた彼女の血液からクローンとして再生される。もちろんその目的は、遺伝子汚染によって彼女の体内で復活したエイリアン・クイーンからエイリアンを繁殖させ、軍事兵器として利用する事にあった。
そんな人間たちの意図を嘲笑うかの様に巧妙な手口で逃亡し、研究者や軍人たちを虐殺するエイリアン達。クローン・リプリーは本能的にエイリアンを「敵」と見なし、たまたま寄港して足止めを食っていた宇宙貨物船クルーと共に、オーリガ脱出を試みる。その脱出行のさなか、リプリーが目撃したのは、子宮を得たエイリアン・クイーンから誕生した人間・エイリアンのハイブリット生物「ニュー・ボーン」、そしてハイブリッド生物によるクイーン殺害であった。クローン・リプリーは、この新生エイリアンに戦いを挑む。
[編集] キャスト
- リプリー(シガニー・ウィーバー)
- コール(ウィノナ・ライダー)
- ジョナー(ロン・パールマン)
- ペレス将軍(ダン・ヘダヤ)
- レン博士(J・E・フリーマン)
- ドクター・ジェディマン(ブラッド・ドゥーリフ)
- エルジン(マイケル・ウィンコット)
- ヴリース(ドミニク・ピノン)
- クリスティアン(ゲイリー・ドーダン)
- ディステファノ(レイモンド・クルツ)
- パーヴィス(リーランド・オーサー)
- ヒラード(キム・フラワーズ)
[編集] 寸評
テクノロジー過信の危ない科学者や危険な「玩具」を無神経に扱う軍人がカリカチュア的に登場するが、結局は彼らも自分たちが「玩具」のエイリアンによって殺害されてしまう。この中で、極めて人間的で、人間として生活することに憧れるアンドロイドが登場する。アンドロイドは本来道具扱いなので、非常に強い劣等感をもっており、事あるごとに「人間ではないのに、人間扱いされている」クローン・リプリーに食ってかかる。1・2作で好評を博したアクション性を全面に出しながら、前作の重々しい展開とは一転、軽快なテンポで進む同作品は、スリラー映画的な手法の色濃い他のエイリアンシリーズとは少々趣の異なる作品に仕上がっており、随所に現代社会にも通じる風刺も見て取れる内容となっている。
[編集] 前シリーズとの比較
今作で初めてフルCGのエイリアンが登場している。またエイリアン2では水面でのシーンが登場するが、本作では水中シーンが登場、同シーンはジョーズなどオーソドックスな水中パニック映画に通じる。
[編集] 関連項目
- 「エイリアン」(1979年) リドリー・スコット監督
- 「エイリアン2」(1986年) ジェームズ・キャメロン監督
- 「エイリアン3」(1992年) デイヴィッド・フィンチャー監督
- 「エイリアンVSプレデター」(2004年)