ガントレット (ゲーム)
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『ガントレット』(gauntlet)とは、アタリが1985年に発表したファンタジーRPG風のシューティングゲーム、ならびに、それを始めとするシューティングゲームのシリーズの総称である。
日本では初代をナムコ(現バンダイナムコゲームス)、レジェンドとダークレガシーをSNKが輸入販売していた。
最大4人まで同時に遊ぶ事の出来る事が、当時は画期的なゲームだった。 時間とダメージによって次々と減ってゆくヘルス(ヒットポイント)を何とか残しながら先に進む。(食べ物と現実のコイン(クレジット)で補給が可能)
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[編集] ガントレット
無限に増殖するモンスターを退治しながら、ジェネレーターと言う発生源を破壊して出口に行くというものである。ヘルスが0になるとゲームオーバー。しかしながら1コインで易々とクリアできるゲームではない。
ここでは主なキャラクターの紹介をする。
ウォリアー(戦士・赤) 斧を投げて攻撃する赤色の戦士。接近戦に強い。投げる斧も、3ダメージ分と強いが、魔法のポーション攻撃が雑魚の体力を1減らすに留まっている。
ヴァルキリー(女戦士・青) 剣を投げて攻撃する青色の女戦士。平均的な力を持っている。剣は2ダメージ分と普通である。魔法のポーション攻撃は雑魚とジェネレーターに通じるがそれでも弱い。防御力がやや高い。
エルフ(妖精・緑) 矢を放って攻撃する緑色の妖精。ウィザードの次に防御力が弱いが、移動速度が速いこととブロックの斜め並びを無視して(繋がっている場合は不可)隙間を通して攻撃が出来る。魔法のポーション攻撃はウィザードの次に強い。ソロプレイでは速射力の高さで人気があった。
席が端なので、プレイヤーを選ぶ。
ウィザード(魔術師・黄) 火炎を放って攻撃する黄色の魔術師。魔法弾はそれなりに強いが、防御力が泣きたくなるほどに弱い。しかし、魔法のポーション攻撃は画面上すべての敵とジェネレーターを一掃するほどに強い。
席が端なので、プレイヤーを選ぶ。
デス(死神・黒) 敵を倒すのにもたもたしていると、どこからとも無く現われ、魔法のポーションを使うか、ヘルスを4000(およそクレジット1つ分)も捧げないと消えてくれない難敵、乱戦中に表れると厄介。通常の攻撃は全く通じない。
シーフ(泥棒) レベルが上がる(ステージが進む)と出現する。プレイヤーに体当たりし、取得したアイテムを盗む。シーフを倒すとアイテムは落として行く。
[編集] ガントレットII
ガントレットのマイナーチェンジ版で難易度が上がっている。日本では殆ど見かけなかった。
[編集] ガントレット(メガドライブ版)
1993年に発売されたテンゲンによる移植版。家庭用オリジナルの「クエストモード」が追加されている。
忠実な移植と追加要素もさることながら、崎元仁と岩田匡治による新たに作曲された音楽が好評だった。
[編集] ガントレット・レジェンド
1998年に登場したシリーズである。マップがやや立体的になった。また席と色による役割の縛りもなくなったため、青色のウィザード、緑色のヴァルキリーなど任意の席と役割を選べるようになった。
ハードディスクを筐体に内蔵している為、自分のイニシャルとパスワードを記録しておけば経験値として保存出来たが、ハードディスクの為、特定の店舗でしか記録できないと言う欠点もあった。
また、スタート時にある条件をかなえるとウォリアーがライオン頭になったり、ウィザードがアヌビス神になったり、伝説の存在に変身できる裏技があった。このキャラクターは普通のキャラクターより強力な攻撃力を持っている。
[編集] ガントレット・ダークレガシー
1999年に登場したアーケード最新のシリーズ。ミッドウェイ・ゲームズから発売された。
火を噴くアイテムなどが追加された。鶏に変身する呪いのアイテムも存在する。