キツネノマゴ科
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?キツネノマゴ科 | ||||||||||||
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キツネノマゴ科(Acanthaceae)は双子葉植物に属する科で、草または低木からなる。多くは熱帯産で、中南米、東南アジアなどに多い。250属2500種ほどからなる。アジアやヨーロッパなどの温帯にもわずかに分布する。日本にはキツネノマゴ(各地に多く見られる雑草)、ハグロソウ、スズムシソウなど数種の自生種がある。
葉は単葉で対生する。花は葉腋につき、または穂状花序を作って花の付け根に苞葉がある。苞葉が美しく色づくものもある。がくは4-5裂し、花弁は筒状で、先はシソ科に似た唇状、あるいは5裂する。雄蕊は花弁につく。子房は上位で2室からなり、果実はさく果で2つに割れる。
園芸植物も多く、代表的なものとしてアカンサス、コエビソウ、ヤハズカズラ、アミメグサなどがある(栽培には温室が必要なものも多い)。
[編集] 主な属
- Acanthus アカンサス(ハアザミ)属
- Aphelandra キンヨウボク属
- Beloperone コエビソウ属(キツネノマゴ属に入れることもある)
- Codonacanthus アリモリソウ属
- Crossandra ヘリトリオシベ属
- Dicliptera ハグロソウ属
- Eranthemum ルリハナガヤ属
- Fittonia アミメグサ属
- Hemigraphis ヒロハサギゴケ属
- Hygrophila オギノツメ属
- Hypoestes ヒポエステス(シタイショウ属)
- Jacobinia サンゴバナ属
- Justicia キツネノマゴ属:キツネノマゴ
- Lepidagathis ウロコマリ属
- Pachystachys ベニサンゴバナ属
- Peristrophe ハグロソウ属
- Ruellia ルイラソウ属
- Strobilanthes イセハナビ属
- Thunbergia ヤハズカズラ属
APG植物分類体系ではヒルギダマシ属(Avicennia:従来クマツヅラ科とされたマングローブ樹種)やメンドンキア科なども含める。