キャバクラ
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キャバクラは、キャバ嬢あるいはキャバクラ嬢とも呼ばれる女性スタッフが客の席に付いて接待を行う店のことである。後述のとおり業態については多少の差異があるが、料金が時間制の店を一般的にキャバクラと言う。ショータイムがある店もある。
目次 |
[編集] 概要
語源は、「キャバレー」と「クラブ」を合成した造語である[1]。キャバレーのような大衆の娯楽で、かつクラブの高級感を合わせて持っているという意図している。価格帯としてはスナックと高級クラブの中間に位置する。
1980年代半ばに現れた業態で、歌舞伎町の「CATS」(1984年開店)、「ミントハウス」(閉店)などが知られ、風俗営業法改正後の新たな業態として注目された。「3回通うと店外デートができる」というのがセールスポイントだった。その後、内容も多少変わっているが、店外デートを目当てに通う客は後を絶たない。過当競争の続いた1990年代以降、繁華街を避けた郊外出店もみられる。
ホストクラブやキャバクラのように「笑顔での応対」や「相手に話を合わせながらいい気分でお酒を飲ませる」など、感情の演技を求められる仕事を感情労働という。
[編集] スタッフ
キャバクラで主に接待をする女性のことを客の側から見てキャバ嬢、店の側からはキャストと呼ぶ。キャバ嬢は満18歳以上であることが必須とされている。
他に男性従業員(ボーイ、黒服、店長、etc.)や店によってはキャッシャー、調理担当、バーテンなどが居る。
[編集] サービス内容
料金は時間制で明朗会計である。性的なサービスは、あくまで許されるコミュニケーションの範疇で、せいぜい脚や手にふれる程度であり、衣服の上から胸などをさわるとセクシャルハラスメントとなる。少なくとも店内は、女性と話をするところであり、それ以上の性的なサービスをする店は「おっぱいパブ」「ピンキャバ」「セクキャバ」などと呼ばれる。
また店外デートについては現在、「同伴」出勤や、店の閉店後にキャバ嬢と客で酒などを飲みに行ったりカラオケに行ったりする「アフター」があり、特に同伴出勤は店のサービスシステムやキャバクラ嬢の給与体系の中に組み込まれている。
ただし、同じキャバクラという看板を掲げていても、北海道(特にすすきの)や北東北の一部などでは、ある程度性的サービスを伴うものを「キャバクラ」と称し、本項のキャバクラに相当するものは「ニュークラブ」と呼ばれることが多い。
売出し前のグラビアアイドル、レースクイーンやスチュワーデスがアルバイトで働いているケースもしばしばある。六本木のキャバクラには現役深夜番組出演タレントがいたりするが、ローカル系キャバクラにもB級タレントが居ることがある。
[編集] ショータイム
特定の時間や特定の期間中に店内で行われる店の女性従業員(キャバ嬢)が出演するショーの時間。ショータイムに出演している従業員のことを「ショーメンバー」という。店によって異なり、ショーが無いお店もある。だいたいが歌、ダンスが主流で中には本格的なショーを演出している店もある。
[編集] 類似店舗
- ランジェリーパブ
- 一般的なキャバクラ嬢が下着の上に私服あるいはドレスを着用しているのに対し、ランジェリー以外は身に付けないで接待するキャバクラである。但し通常のキャバクラと同様にお触りは禁止、会話を楽しむだけである。値段はキャバクラより高めとなっている。
- キャンパスクラブ・キャンパスパブ
- キャンパスクラブ・キャンパスパブは、女子大生がアルバイトで働いていることを売り物にする店のことである。1980年頃からあり、キャバクラよりやや早く登場した。キャバクラとは類似の業態であるが素人風を売り物にする。現在、店舗数は少なくなっている。なお、名古屋方面でキャンパスパブまたはキャンパブといえば性風俗店である。
- クラブ(セット料金制の場合は事実上、キャバクラ)
- 一般的にはママが居て、料金が時間性では無く、ボトルキープが基本の店を言うが、近年はキャバクラと中間形態の店も増えている。
- ニュークラブ
- キャバクラとほぼ同様の業態である。「キャバクラ」という語がおさわりパブを指す札幌ススキノで、脱がない店を指すために作られた言葉。札幌以外の北海道各地(苫小牧・旭川など)をはじめ、青森など北東北の一部で用いられることが多い。
- セクシーパブ
- キャバクラにヌードを足した形であり、ピンクサービスのあるピンクサロンから抜き行為を引いた形でもある。通称「セクキャバ」とも呼ばれる。一般的にキャバクラよりも店内は暗く、サービス内容は上半身裸になった女性へのボディタッチが中心。店によって、あるいは女性とのコミュニケーション次第で、それ以上のタッチも可能なケースがあり、抜き行為は不可ながらイカセ行為を体験する場合もある。
- キャバクラ雑誌の半数を占めていて、セクシー系やアミューズメント系と隠語で呼ばれる。ピンクサービスのあるキャバクラはピンキャバと呼ばれる。
[編集] キャバクラを描いた作品
[編集] 漫画
- お水の花道(原作/城戸口静、作画/理花)
- Only♥You ビバ!キャバクラ(作画/藤波俊彦、発行/扶桑社)
- 帝王(原作/倉科遼、画/関口太郎、発行/小学館)
- 嬢王(原作/倉科遼、作画/紅林直)
- いつか勝ち組!(原作/倉科遼、作画/小林拓己)
- 黒服物語(原作/倉科遼、作画/成田マナブ)
- 翔びなさい!アヒル(原作/倉科遼、作画/成田マナブ)
- 黒い太陽(原作/新堂冬樹、作画/笠原倫)
[編集] テレビ
- お水の花道 (1999年、フジテレビ)
- 新・お水の花道 (2001年、フジテレビ)
- 危険なアネキ (2005年、フジテレビ)
- 黒い太陽 (2006年、テレビ朝日)
- 恋する!?キャバ嬢 (2006年、テレビ東京)
- 六本木キャバクラ天使 (ANB ウィークエンドドラマ)
[編集] 自伝本・ノンフィクション
- 『ぶっちぎり―女子大生・理絵のキャバクラ体験』(藤崎ひかる著、2002年、宝島社)
[編集] キャバクラ文化人/評論家
[編集] キャバクラ出身の有名人
[編集] 関連項目
- お触りキャバクラ
- アルバイトサロン
- ホストクラブ
- メンキャバ
- 高級クラブ
- 水商売
- ホステス
- ホスト・ホステス業界用語
- 日の出営業
- 友達営業、色恋営業、枕営業
- 出稼ぎ
- 感情労働
- キャバクラセブン
- キャバネット
- ミスウォーターズグランプリ
[編集] 脚注
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