キューガーデン
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キューの王宮植物園群 (イギリス) |
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園内のパゴダ | |
(英名) | Royal Botanic Gardens, Kew |
(仏名) | Jardins botaniques royaux de Kew |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(ii)(iii)(iv) |
登録年 | 2003年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
キューガーデン(Royal Botanic Gardens, Kew)はイギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園。1759年に宮殿併設の庭園として始まり今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。2003年にユネスコ世界遺産に登録された。
目次 |
[編集] 概要
植物園はロンドンの中心部から南西に位置するリッチモンド・アポン・テムズとキューの中間に設けられている。現在の園長はサー・ピーター・クレーンが務める。
[編集] 歴史
キュー・ガーデンズの歴史はテュークスベリーのケープル卿が熱帯植物を集めた庭を作ったことに始まる。その後この庭はジョージ2世の長男フレデリック皇太子の未亡人であるオーガスタ妃によって拡張され、ウィリアム・チェンバーズの設計による建築物が何棟か建てられた。その内の1つである1761年建造の中国のパゴダは今日も残されている。ジョージ3世はウィリアム・エイトンやサー・ジョゼフ・バンクスに命じてさらに庭園の植物を豊かな物にさせた。旧キュー・パークは1802年に廃止され、1781年にジョージ3世は隣接するダッチ・ハウスを買い上げて皇室の子供達を育てる施設とした。この建物は現在キュー宮殿として残されている。
1840年に庭園は国立の植物園と改組された。ウィリアム・ジャクソン・フッカーの指揮のもとで植物園は30ヘクタールにまで拡張され、さらに後の改修で現在の120へクタールの敷地が完成した。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- Google Local キューガーデンの位置
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