クレマンソー級航空母艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クレマンソー級航空母艦(くれまんそーきゅうこうくうぼかん)は、フランス海軍が建造した航空母艦。同級は2隻建造され、一番艦のクレマンソーは1961年に、二番艦フォッシュは1963年に就役した。
搭載機のシュペールエタンダール攻撃機には核攻撃能力も付与されている。戦闘機にはアメリカ製のF-8E(FN)クルセイダー、対潜哨戒機にはアリゼが搭載されていた。
1997年にクレマンソーは退役し、スペインで民間業者に解体される予定だったが、当該業者が契約に違反してトルコに運搬しようとしたため、フランス海軍がイタリア沖で同艦を停止させて契約を解除した経緯がある。退役時に500ないし1000トンのアスベストがあったとされるが、フランス国内でのアスベスト除去作業により、フランス政府発表によると45トンまでアスベスト残有量が減少したとされる。2006年にインドで解体される予定であったが、インドに入港を断られ、フランスに引き返した。
2005年現在、フォッシュはブラジル海軍へ売却され、サン・パウロと改名された。
[編集] 船体・装備
- 全長:265.0m
- 全幅:31.7m
- 基準排水量:24,200t
- 最大排水量:32,780t
- 出力:126,000hp
- 最高速度:32kt
- 航続距離:7,500浬/15kt
- 乗員:1,338名
- 艦載機:航空機44機
- 兵装
- 10cm単装砲:4門
- 30mm機関砲:2門
- 12.7mm機銃:8門
- マトラ・サドラル近接防御ミサイルシステム(6連装):2基