ゴモラ (ウルトラ怪獣)
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ゴモラは特撮テレビ番組『ウルトラマン』に登場した架空の怪獣である。『ウルトラマン』以降も多くのウルトラシリーズの作品に登場している。
デザインは成田亨。2脚怪獣の基本体型から前方に大きく彎曲した首、三日月型の巨大な角、太く長大な尻尾が特徴。口吻はトリケラトプスのような嘴状だが内側には牙もあり、鼻先に第3の角がある。胸から腹にかけて不定形のトゲとも鱗ともつかない突起に覆われている。それ以外の全身は分厚い皮のような質感で、全身が赤褐色。ゴモラ(初代)、ゴモラII、「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」のゴモラはそれぞれ同じゴモラザウルスを祖先とする同一の種類らしい。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ウルトラマンに登場したゴモラ
『ウルトラマン』第26話「怪獣殿下(前編)」、第27話「怪獣殿下(後編)」に登場。
- 別名:古代怪獣
- 身長:40メートル
- 体重:2万トン
ジョンスン島で古代に生息したゴモラザウルスの生き残りとして発見され、阪神大学の中谷教授の指揮の下、大阪で行なわれる万博に展示するため生きたまま捕獲される。協力要請を受けた科学特捜隊がビートル3機で万博会場予定地へ輸送中、麻酔が切れて暴れだし六甲山に落下、地中を移動し大阪市内に現れ大阪城を破壊。科特隊に尻尾を切断されるが、切られてもなお動いていた。ウルトラマンとは2度対戦し、千里丘陵での戦いでは尻尾を活用して勝利を収めるが、大阪城での戦いではスペシウム光線で倒された。
- 演技者は鈴木邦夫。
- 着ぐるみ製作は高山良策、後にザラガスに改造された。
[編集] ウルトラマン80に登場したゴモラ
『ウルトラマン80』第22話「惑星が並ぶ日 なにかが起こる」に登場。本編では語られていないが、このゴモラは3万年前の氷河期以前に地中に潜ったゴモラザウルスの祖先が地熱などの影響により独自の進化を遂げたもので、初代ゴモラとは(外見などに類似は見られるが)別種であるとされる。そのためゴモラIIと呼ばれている。(『ウルトラマンメビウス』のアーカイブドキュメントにもゴモラとして記録されていない。)
- 身長:40メートル
- 体重:2万トン
三日月型の角の下にもう2本下向きの角がある点が他のゴモラと異なる外見上の特徴。武器は初代同様の肉体の他、腕から曳光弾と拘束光輪、三日月型の角からビームと同形の光弾を放つ。80と戦うがサクシウム光線で倒され地中に埋没した。
- 着ぐるみは10年近くアトラクション用として使われ、そのたびゴモラにされたりゴモラIIに戻されたりしたが、現在ゴモラに改造されて展示されている。
[編集] ウルトラマンパワードに登場したゴモラ
『ウルトラマンパワード』第11話「よみがえる巨獣」(米国版サブタイトル:DINO MIGHT)に登場。『ウルトラマン』に登場したゴモラ同様ゴモラザウルスの一種で、初代と区別するためパワードゴモラもしくはゴモラIIIと称される。
- 身長:65メートル
- 体重:5万5千トン
ミイラ状態で見つかり、大雨で復活する。水場を好み川を泳いで移動した。決して強暴な怪獣では無かった為、 W.I.N.R. はスカイハンターのアームで捕獲する作戦を取ったが失敗して暴れた為、ウルトラマンパワードと戦うが戦闘中に寿命が尽き事切れる。死後、博物館に剥製が展示された。
[編集] ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団に登場したゴモラ
映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に登場。
- 身長:40メートル
- 体重:2万トン
怪獣軍団のリーダー格。怪獣念力を使ってハヌマーンを苦しめるが、仲間を倒され最後の一匹になったところをウルトラ兄弟に腕を押さえ込まれ抵抗できなくされ、ハヌマーンの剣で一方的に殴られ、最後は真っ二つに切り裂かれた。
詳しくはこちらを参照
[編集] ウルトラマンマックスに登場したゴモラ
『ウルトラマンマックス』第21話「地底からの挑戦」に登場。
- 別名:古代怪獣
- 身長:58メートル
- 体重:6万4000トン
「フリドニア」(架空の国)に生息する珍獣として登場。本来は2メートルぐらいの大きさだが、犯罪組織 GSTE (God Save The Earth) により上記のような怪物に改造される。長野県和奈村に出現、地底をマッハ2で進む。長い尻尾を武器にウルトラマンマックスと戦い、マックスによって尻尾を切り落とされてしまったが、初代同様尻尾は切断後も動き回り、マックスを苦しめた。不意をつかれてマクシウムカノンによって尾を木っ端みじんに破壊され、最後はギャラクシーカノンによって絶命し、遺体はフリドニアに引き取られていった。ちなみに、当初ゴモラは GSTE により密輸された物だと思われていたが、後にフリドニアの認証の元(日本には非公式に)、「輸入」されていたことが判明した。
[編集] ウルトラマンメビウスに登場したゴモラ
『ウルトラマンメビウス』第42話「旧友の来訪」に登場。
- 別名:古代怪獣
- 身長:40メートル
- 体重:2万トン
ドキュメントSSSPに記録が残される古代怪獣(初代と同族・別の個体であるため呼称も区別されない)で、初代が出身地とするジョンスン島に出現した。その際にガディバと同化、遺伝情報をコピーされすぐに島の地下に消えた。その後、多々良島でウルトラマンメビウスによって倒されたレッドキングの体に同化したガディバがその肉体を変化させたコピーが出現。ガディバによってパワーアップした初代同様の突進能力と切られても別の意思を持つかのように動き回る尻尾を駆使しメビウスを追いつめた。ガンウィンガーのスペシウム弾頭弾で切断された尾はガンブースターのガトリングデトネイターで破壊され、肉体も最後はバーニングブレイブとなったメビウスに投げ飛ばされ、空中でガンフェニックスストライカーのインビンシブルフェニックスとメビュームバーストの同時攻撃により破壊された。
- 第21話でも怪獣墓場に眠っている姿が確認された(着ぐるみは『ウルトラマンマックス』に登場した際のものだが状況から判断して初代ウルトラマンに倒された個体だと思われる)。
[編集] ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTHに登場したゴモラ
メフィラス星人の部下となったバルタン星人によって改造・強化を施されている。ゲーム中での呼称は改造ゴモラ。
黒ずんだ皮膚は鎧のように硬質化しており、そこから生み出される突進攻撃の破壊力は高い。そして最大の武器は伸縮自在となった長い尻尾で、叩きつけるだけでなく敵の体に突き刺すことも可能となった。ゲーム中ではこの尻尾による突き刺し攻撃が最高レベルの必殺技となっている。 また、ウルトラモードのストーリーではコスモスと戦ったが最後はこの改造怪獣のみ倒されずにフルムーンレクトで浄化されて元の姿に戻される。