ウルトラマン80
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『ウルトラマン80』(ウルトラマンエイティ)は1980年(昭和55年)4月2日から1981年(昭和56年)3月25日までTBS系で毎週水曜日19:00 - 19:30に全50話が放送された、円谷プロダクション製作の特撮テレビ番組の名称、あるいはその劇中に登場する巨大変身ヒーローの呼び名である。ウルトラシリーズ第9作目であり、第3期ウルトラシリーズの2作目にあたる。
ウルトラマンを主人公としたウルトラシリーズは、1975年に放送を終了した『ウルトラマンレオ』をもって一時中断していたが、アニメーションの『ザ☆ウルトラマン』(1979年 - 1980年)にて再開され、その成功により次回作として製作された。実写作品としては5年ぶりの作品となった。80という名は「1980年代の新たなウルトラマン」を由来とする。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品としてのウルトラマン80
[編集] ストーリー
ウルトラマン80が地球人矢的 猛(やまと たけし)として地球上で暮らしながら、地球防衛軍の特捜チームUGMの隊員と桜ヶ岡中学校の教師という二つの職業をかけもちしつつ怪獣と戦う。
[編集] 設定
地球人の邪悪な心(劇中ではマイナスエネルギーとも呼称)が怪獣を生み出すという設定を導入し、ウルトラマン80は怪獣と直接戦うだけではなく、怪獣を生み出す人間の心にも教師として取り組むというドラマ作りが行なわれた。このため放送開始直後の児童誌には「怪獣は人間のマイナスエネルギーを吸収して以前の怪獣より能力が4倍パワーアップしている」との記述が見られた。
主人公が学校教師である点は、当時流行した『熱中時代』や『3年B組金八先生』などの学園ドラマの影響を受けている。TBSプロデューサー橋本洋二の「何故今ウルトラマンを作らなければならないか」という問いかけに応じたもの、または主人公を単に防衛隊員ではなく、もっとドラマ的に自由な設定にしたいと考えた円谷プロ側の考えが合致したものとも言われる。 学園ドラマの設定を導入したことは、生徒が学園生活で出会う問題と怪獣の発生を絡めた佳作をいくつか生み出した。しかし、番組の長さが30分ではいじめや不登校、異性交遊などの当時の教育問題と怪獣を並立して描くことに限度があり、第13話以降は学校教師としての設定は切り捨てられ、UGMを舞台として隊員たちの活動を描く従来のタイプのドラマに路線変更された。設定上、第13話以降も矢的猛は教師を続けていたのかどうかは劇中では語られていない。実在の学校施設を借りてのロケ撮影の日程を組む事が制作スケジュール上の制限となっていたことも一因であると言われているが、その後も何度かテコ入れをしている。
その後は初期ウルトラシリーズと同様のシリアスなSFドラマであったが、第31話から毎回ゲストの子役が登場して怪獣と絡むコミカルな雰囲気(番組のイメージとしては『ウルトラマンタロウ』に近い)に路線変更している。
また、第43話からウルトラシリーズ初の本格的女性戦士「ユリアン」が登場し、80とユリアンの2人を中心に据えた作劇がなされた。なお、最初は人間体で登場し、ユリアンの姿としては第49話・第50話のみ。また、ウルトラの母は女性戦士として描かれてこなかったためユリアンが初の女性戦士と見ることが一般的である。
このようにストーリー全体が4つのパートに分けて考えられることから、第1話~第12話を『学園編』、第13話~第30話を『UGM編』、第31話~第42話を『少年ドラマ編』、第43話~第50話を『ユリアン編』などと呼称されることが多い。但しこの呼称は公式のものではなく、例えば第43話以降でも少年ドラマ編に類似したストーリーの回が散見されたりする。
当初ウルトラマン80は「苦しい戦いと人間達とのふれあいを経て、ウルトラ兄弟の仲間入りを果たす」と設定されており、番組宣伝ポスターにもレオまでの兄弟が掲載されていた。しかし、シリーズ後半のウルトラセブンとウルトラの父(ウルトラマンも過去フィルムの使用で登場)の例外的な客演を除いて、過去のウルトラマンとの関連は語られていない。この「ウルトラ兄弟を目指して成長するルーキー戦士」のコンセプトは2006年の『ウルトラマンメビウス』に継承されている。
余談であるが、本作を放映していた時期はPTAをはじめとする保護者層による、子供番組の内容についての問題提起運動がさかんになっていた。その一環として、当時の円谷プロには、本作に関してその内容を問題視する冊子が届けられた。その内容は、「東京サイレント作戦」における暴力的な表現の回数や内容が、細かい統計データとして集計されている、もしくは「主人公が軍人であり共感できない」「サイレント作戦は戦時中の灯火管制を想起させ悪印象である」という、本編内容と直接関係ないものであった。本冊子は同時期に放送された他の子供向け人気番組についても作成された。80自身は切断技も使っていたが、その後は海外輸出等の問題もあり、ウルトラヒーローが怪獣を倒すスタイルは表現に気を遣う傾向が顕著になっている。
本作でウルトラシリーズは再度中断。1996年に製作開始された平成シリーズは世界観が一新されたために繋がりはなく、そのため映像作品で「ウルトラ兄弟の1人」と認識されているエピソードは無かったが、2006年に製作された『ウルトラマンメビウス』は、本作の世界観も踏まえた上の25年振りの続編として制作されている。そして同作・第41話『思い出の先生』には80=矢的猛が客演。メビウスのセリフにより初めて「ウルトラ兄弟の1人」として認識された。また後付け設定ではあるが、なぜ突然教師を辞めたのかという疑問にも答えを示した。更に初期の学校教師の設定を復活させ、かつての教え子たち(本作とキャストは別人)も登場し、路線変更によって中断された『学園編』を完結させた。
[編集] 特撮
1977年の『スター・ウォーズ』は日本の特撮界にも大きな影響を与えた。円谷プロが翌年製作した『スターウルフ』ではミニチュアの表面処理や演出に影響が見られた。続く本作も同様で、スペースマミーの飛行シーンはスターデストロイヤーのそれに類似性を見る。
UGM基地は、従来の「秘密基地」とは異なり、滑走路が設けられている。スカイハイヤー、シルバーガルの離陸シーンでは、実在の戦闘機を改造した主力戦闘機が多数駐機していたり、現実にある管制塔での作業シーンが合成されていたりするなどの点に、未来感よりは現実感重視のミニチュアワークが見られ、かつて『ウルトラセブン』の地球防衛軍基地で見られたものとはまた違ったリアルさが見られた。後述のように、厚木付近に所在している設定であるが、米海軍厚木基地をモデルにしていることはほぼ明らかであり、このこともまた、リアルさを醸し出している。
光学合成ではフロントプロジェクションによるスクリーンプロセスが従来シリーズ以上に多用され、コストを低減させながら人物と特撮情景の融和に効果を挙げている。
ウルトラシリーズ最大の見せ場である都市破壊も、極めて精巧なミニチュアが作成され、特にナイトシーンなどで優れたライティングで効果を挙げた。ウルトラシリーズ自体は数年のブランクがあるが、「恐竜大戦争アイゼンボーグ」「炎の超人メガロマン」「M8.1東京大地震」など他社作品を含め実績を絶やさなかったスタッフ陣の底力による。
ミニチュアワークから鮮やかな光学合成の数々等、フィルム時代の特撮番組最高峰ながらそれを生かすストーリーに恵まれなかったとの評価がある。トランポリンアクションと同時に光線技を放つなどその緻密な計算で生み出された画のレベルは高度であったが、二転三転する路線の末最終回も最終回らしからぬテンションで幕を閉じ、総じてウルトラシリーズの中でも評価は大きく分かれている。
[編集] 主題歌と音楽
OP・ED合わせて4曲ある主題歌は当時、新進気鋭のロックバンドとしてタケカワユキヒデ(ゴダイゴのヴォーカル)のバックバンドを務めたりしていたTALIZMANによる。ヴォーカルは、TALIZMANのメンバーで、HARRY・ハーリー木村の名前でのソロ活動も多かった木村昇で、作曲も担当している。
音楽は、本作でも流用される『ザ☆ウルトラマン』の追加録音分と挿入歌の作曲を担当した冬木透が続投。木村昇による主題歌アレンジも含め、お馴染みの管弦楽編成で楽曲を提供している。また、一部の曲では当時の特撮作品の音楽としては珍しく、シンセサイザーも取り入れられているが、まだ楽器としての完成度が低かった頃であって(YMOが注目を集め始めた当時である)、効果音的な用い方にとどまっている。逆に怪獣が倒れる音などの効果音の作成にもシンセサイザーが用いられていた。なお、18話等での使用が印象的な女声スキャット曲は『宇宙戦艦ヤマト』等でおなじみの川島和子の歌唱によるもの。
また、本作の防衛チーム「UGM」の出動テーマ曲では、ワンダバコーラスが復活。放映当時に発売された本作のサントラ盤『ウルトラマン80 テーマ音楽集』に、「ワンダバUGM」という曲名で収録された。それまで通称であった「ワンダバ」がここで初めて正式な曲名に昇格した。
挿入歌「心を燃やすあいつ -矢的猛の歌-」も冬木透による作曲、歌はぬまたこうじ。80とユリアンがM78星雲へ飛び立つシーンをバックにした最終話のローリングタイトルで、歌入りで使用された他、インストゥルメンタル版をドラマの締めくくりに使用した回も見られた。
なお、オープニング映像については、当初はウルトラシリーズの基本的様式を踏襲した、80のアクロバティックをシルエット映像化したものを使用していたが、途中から矢的猛の活躍場面を織り交ぜたものに変わっており、同時に番組開始後の展開が平成ウルトラシリーズで見られる形式に変化している。またエンディング映像は前述の最終話を除き、スカイハイヤーおよびシルバーガルがスペースマミーから発艦するシーンおよびスカウターS7の走行場面であった。
[編集] キャラクターとしてのウルトラマン80
80は地球で活動するにあたって地球人に乗り移っていたのではなく、ウルトラセブンやウルトラマンレオと同様に「地球人に変身したウルトラマン」である(ちなみに主人公である「地球人に変身したウルトラマン」では唯一変身後のセリフ及び掛け声を変身前の役者が担当していない。但し、『メビウス』客演時は変身後のセリフを長谷川が担当している。)アクロバティックな跳躍や多彩な光線技を組み合わせて闘う。また、劇中では特に語られなかったが、80は宇宙警備隊の新人であり、地球での活躍いかんによってウルトラ兄弟入りが認められる「ウルトラ兄弟候補生」という設定があった。放送終了後、地球を去ったあとの80がウルトラ兄弟入りを果たしたのかどうかは明らかにされなかった(演じていた長谷川は後に「ウルトラ兄弟には入っていないと思う。ただ、そういう(ウルトラ兄弟という)エリート集団に入らない生き方もいいのではないか」という旨のコメントをしている)いうであるが、ウルトラマンメビウスの公式ホームページにてウルトラ兄弟の一員になっていたことが明らかになった。実力は相当なものであり、作中に先輩のウルトラ戦士から助太刀されたことは一度も無くほぼ一人の力で全ストーリーを戦い抜いて、劇中では「(劣勢に立たされる事はあったが)一度も負けたことの無い」数少ないウルトラマン(ウルトラ兄弟では唯一。『メビウス』客演の際も負けてはいない。)である。
- ウルトラマンメビウスの設定では、彼の時代以降2006年(ウルトラマンメビウス)までは平和な時代だった。しかしこれは見せかけだけの平和であり実際はウルトラマンが我々の知らないうちに、我々の知らない場所で、我々の知らない敵から盾となり守っていたためであった。これを知ったサコミズとタケナカはGUYSを設立した。
[編集] 変身方法
矢的が正拳突きのように両拳を右・左の順に連続して突き出し、「エイティ!」と叫びつつ右手でブライトスティックという短い棒状の器具を頭上に掲げることで変身する。この「ブライトスティック」は、ウルトラマンの「ベーターカプセル」と似ているが、内部の発光装置はベーターカプセル以上の輝きを誇る。また、ブライトスティックは銃のアタッチメントとしての使用も可能であり、ウルトラシリーズ初の「変身以外の用途にも使える変身アイテム」である。
[編集] ウルトラマン80の能力
- サクシウム光線
- 左腕を上に、右腕を横に伸ばした後、L字型(逆L字型の場合もある)に組んで放つ、80が最も得意とする必殺光線。エネルギーを調節する事で、爆破するタイプや燃え上がらせるタイプ等に使い分けられる。左右どちらの腕からでも発射可能。右拳を握って赤外線を含ませた「ガッツパワー光線」というバリエーションもあり、赤外線に弱いグロブスクを倒した。
- バックルビーム
- 80の腹部にあるウルトラバックルから出す光線。いくつもの光の矢が(テレビ画面に向かって)拡散、その後一点に収縮し相手を貫く。サクシウム光線よりも強力で、サクシウム光線の通じない怪獣に対して使用し、倒す事が多い。『メビウス』の第41話では上記の描写とは若干異なる形だが、再び登場したホーを消滅させるのに使用した。だが、ゲーム内ではサクシウム光線の半分以下しか威力はない。
- 八つ裂き光輪
- 地球へ来る前に、初代ウルトラマンから教わった技。バルタン星人(六代目)を真っ二つにした。
- ウルトラレイランス
- サクシウムエネルギーを槍状にして投げつける。ダロンを倒した。『メビウス』第41話ではロベルガー二世に使用、勝利に繋げた。
- ウルトラスパイラルビーム
- 両手先を合わせて発射する、リング状の光線。アブドラールスのUFOを撃墜した。『メビウス』第41話ではロベルガー二世円盤形態に使用、地上に落下させた。
- ウルトラアローショット
- 手先から発射する、矢尻型光弾。威力は低いが連射可能。ノイズラーに使用。サイドスローで撃ち出す変形型もあり、そちらは「ウルトラスラッガー投げ」と呼ばれ、オコリンボールとザキラにダメージを与えた。強化版の「ウルトラダブルアロー」は、左右の手から1発ずつ交互に発射され、敵に連続で斬りつけてから戻ってくる技であり、ガルタン大王の青竜刀を破壊した他、ガビシェールの肩の管やザルドンの肩の角、ゾラの触手を切り裂いたが、妄想ウルトラセブンにはかわされた。
- ウルトラアイスポット
- 両目から放つ、赤い光線。攻撃用の熱線タイプと、怪獣化した生物を元に戻す還元光線タイプがある。前者は再生能力を持つサラマンドラの細胞を一片まで焼き尽くした他、オコリンボールのリーダーボールをアイスポット→ウルトラスラッガー投げ→2発目のアイスポットの連続攻撃で倒したり、ファイヤードラコにダメージを与えた。後者はマイナスエネルギーで凶暴化したジャッキーに使用して正気に戻し、ジャッキーが体内から抜けておとなしくなったズルズラーにも使用して元の象に戻した。
- イエローZレイ
- 腕を伸ばして指先から放つ、リング状の黄色い光線。メカを狂わせる効果がある。アルゴンのUFOや、ロボフォーに使用。
- ウルトラオーラ
- 全身のエネルギーを溜めて、光の矢に変えて放つ強力技。命中すると熱エネルギーが敵を包んで消滅させる。ゴースドンを倒した。
- フリージィングレーザー
- 両手先を合わせて放つ超低温ガス。ザタンシルバーの動きを止めた。
- タイマーショット
- 胸のカラータイマーから放つ、リング状の電撃光線。フリージィングレーザーで凍りついたザタンシルバーの傷口に放ち、敵の内部メカを破壊して倒した。また、説得によって動きが鈍った妄想ウルトラセブンの活動を停止させた。バルタン星人(6代目)にも使用したが、あまり効果が無かった。
- ウルトラショット
- 腕を真っ直ぐに伸ばして手先から放つ光線。威力は低いため、牽制技として多用された。ガゼラを生み出した魂を消滅させたのもこの技である。両手先を合わせて放つ強化版もあり、こちらはガモスに使用した。別名:ウルトラストレートフラッシュ。
- シューティングビーム
- 手先から放つ光線。主に牽制に使用される。腕を開いて放つエネルギー波タイプと、腕を閉じて放つ針状光弾タイプがあり、前者はロボフォーに、後者はバラックシップに使用。
- ハンドアップ光線
- 両手のひらを上に向けて放つエネルギー波。サクシウム光線と同等の威力があるらしい。アルゴンを倒した。別名:雲流レイ。
- スパーク光線
- 敵の頭上を空中旋回しながら、胸のカラータイマーから連続で放つ電撃光線。メカギラスの回路をショートさせた。
- タイマースパイラル
- 胸のカラータイマーから放つ、渦巻状の光線。80に凧揚げされて空中に浮かぶゴースドンに使用。ゴースドンは回転しながら墜落した。
- フラフープ光線
- 光の輪を敵の頭上に放つ。光の輪は真下に無数の輪を発生させて敵を包み込み、消滅させる。ゲラを倒した。
- ボディスパーク
- 全身から高圧電流を流して、自分を捕らえている敵を痺れさせてふりほどく。オコリンボール、ゾラ、ズラスイマーに使用。
- ダブルスパーク
- 胸の前で交差させた両手から光を放ち、敵の目を眩ませる。光に弱いアルゴ星人に使用。
- メディカルパワー
- 生命力を活性化させる光線。6話で入院中の明男少年を治療し、31話でゾラによって枯れた花畑を復活させた。
- リングリング光線
- 両手を合わせて放つ、リング状の黄色い光線。イダテンランを死神走太に戻した。
- ウルトラウェーブ
- 右手から青い波状の光線を放ち、可視光線の歪みに隠れたグロブスクを見つけ出した。
- 透視能力
- 姿を消したバルタン星人(五代目)を探し出した。変身前でも使用可能で、XXレントゲン光線、赤外線、ウルトラアイと、数種類存在する。別名:ウルトラシューティングアイ。
- 縮小光線
- 胸のカラータイマーから発射するリング状光線。ミューを小さくした。
- ウルトラカンノン光線
- ズラスイマーを封印していた平和観音像と共に放つ光線。ズラスイマーをおとなしくさせ、地底に封印した。
- ウルトラ拳
- 腕先にエネルギーを集中して赤く光らせて決めるチョップ。
- ウルトラ400文キック
- ジャンプして、敵の頭部目掛けて決めるキック。繋ぎ技として多用される。
- ムーンサルトキック
- 空中で1回転しながら急降下し、黄色く光る足先でキックを決める。ギマイラを倒した他、ガゼラの胸の増幅器を外したり、レッドキングに大ダメージを与えた。
- ウルトラスウィング
- バルタン星人(五代目)の足を掴んで振り回し、敵の宇宙船に投げつけて倒した。80はこれの他にも、岩石落とし、背負い投げ、首投げ、巴投げといった投げ技が使える。
- ダイナマイトボール
- 体をボールのように丸めて敵の周囲を飛び回り、何度も体当たりする。グロブスクに使用。
- 瞬間停止能力
- 指を鳴らし、ウルトラ念力で相手の動きを一瞬封じる。テツオンの体内に侵入するために、動きを止めた。
- ウルトラリダクション
- 体をミクロのサイズまで縮小する。ズルズラーやテツオンの体内に侵入するために使用した。
- ディフェンス念動
- 念力で敵の攻撃を押し戻す。ゾラの毒花粉を押し戻した。
- リバウンド光線
- 光の壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐ。サラマンドラの炎や、バルタン星人(5代目)の攻撃を防いだ。別名:リバウンドミラー
- ハレーションミラー
- 両手で持てるサイズの鏡を作り出し、それで敵の攻撃を跳ね返す。ザルドンのテレポート光輪を反射した。
- ウルトラVバリヤー
- 両手を交差させて、敵の攻撃を防ぐ。クレッセントの熱線を防いだ他、アブドラールスやタブラの光線を防ぎ、直後にサクシウム光線で反撃した(この一連の反撃を「反撃サクシウム光線」とも称される)。別名:ウルトラクロスガード。
- ローリングウォッシュ
- 遠心力を利用して、体に付着した異物を振り払う。高速スピンして、アルゴ星人の溶解泡を吹き飛ばした。
- ウルトラサンダー
- 自らの体を避雷針にして雷を誘導する危険な技。体にガスを溜め込んだメダンに落雷させないために使用。
- テレポーテーション
- 地球上から、別の惑星や異次元空間に移動する。ザルドンと異次元で戦う時や、ガウスを別の惑星に運ぶために使用。別名:ウルトラテレポーテーティング。
- 異次元テレポートビーム
- バム星人が作り出した四次元空間を消滅させた。
- ウルトラ高周波
- 高速スピンしながら、高周波を放つ。高周波の音を弱点とするガモスに使用。別名:スピンリングレイ。
- カイトストリング
- 腕から発射する、赤・青・黄色の数本の凧糸。ゴースドンを凧のように絡め取った。
- ウルトラウインド
- ウルトラ念力で突風を巻き起こし、カイトストリングで絡め取ったゴースドンを空に飛ばして凧揚げをする事で、敵の動きを封じた。
- 真剣白刃取り
- ガルタン大王の青竜刀を受け止めた。
- ウルトラブーメラン(本編未使用)
- 頭頂部から、赤い光のブーメランを放つ。※当初、サクシウム光線、バックルビームに並ぶ第3の必殺技として設定されていたため、放映当時の児童誌ではザルドンの肩の角を切断した光線として解説されていたこともある。
[編集] デザインの特徴
- 目のふちが盛り上がっており、のぞき穴が目立たなくなった。
- ファスナーを隠すため、マスクはFRP製で後頭部まで製作され、スーツとは別部品となった。
- ファスナーを隠すための背中の背びれがなくなった。
- カラータイマーの発光装置として発光ダイオードが採用された。
- 人間っぽさを強調するために、鼻梁が設けられた。
- 美術の山口修によってデザインされ、口、目、腹のデザインなどに、同じく山口の手による円谷ヒーロー、ジャンボーグ9との共通点を見出せる。
[編集] ユリアン
ウルトラの星の王女で80の幼馴染。ガルタン大王に追われて地球にやってきた。地球上では星涼子という女性に変身しており、ブライトブレスレットで変身する。星涼子の名前は、宇宙船を破壊されて墜落した時のショックで記憶をなくしてしまっていたときに、UGMのオオヤマキャップによって名づけられたもの。矢的をかばってガラガラ星人に殺された城野隊員の遺言により、UGMの準隊員となった。涼子のイヤリングにはブライトブレスレットと共鳴する力がある。デザインモチーフは弥勒菩薩とされている。
- 身長:47メートル
- 体重:3万6千トン
- 年齢:8000歳以下
- 飛行速度:マッハ7.7
- 走行速度:マッハ1
- 水中速度:480ノット
- 腕力:片手で3万トンの物を持ち上げる。
[編集] ユリアンの能力
- ダブルパワー
- ウルトラマン80と空中でボディを重ね合わせ、回転して体当たりする技。サクシウム光線もバックルビームも通じない合体プラズマ&マイナズマを倒した。
- プリンセスレイ
- 星涼子の能力。指先から赤外線を含んだ光線を発射する。47話で小さなグロブスクに使用したが、連続使用した結果、逆に刺激して巨大化させてしまった。
- メディカルガン
- 星涼子が携帯している銃。怪我を治す光線を発射する。46話で一度使用するも、「地球で生活するなら、便利な物に頼ってはいけない」という猛の考えを理解し、猛に預けた。
- 変身解除能力
- 星涼子の能力。指を鳴らす事で、ガラガラ星人の変身を暴いた。
- エネルギー探知能力
- 星涼子の能力。バルタン星人(六代目)が発する宇宙バリアα光線を探知した。また、バルタン星人が使用する異次元空間の出口のエネルギーを探知して気分を悪くしている。
[編集] 矢的猛(やまと たけし)
ウルトラマン80が地球人に変身した仮の姿で、浜名湖畔出身という設定があるが、これは地球人として暮らすための架空の履歴である。モデルになった地球人については語られていない。人間の悪の心が怪獣を生むという考えから教職を志し、第1話で新採の理科教師として桜ヶ岡中学校に赴任する。その直前まで各地の異常現象を調査し怪獣出現を予想していた。その実績と危機意識を買われ、オオヤマのスカウトで教師とUGM隊員を兼務することになる。校内ではこの兼務を林校長が承知していた。第12話までのUGMにおける勤務時間は「日曜日と放課後だけ」となっていたが、13話以降は学校での勤務が劇中で描かれなくなった。空手は黒帯、変身前でもかなりの格闘能力を持つが、劇中では女子生徒に柔道で負けたこともあった。彼の発案によるシルバーガルの分離機能を有効活用した攻撃パターンは彼の名に因んでオオヤマに「フォーメーション・ヤマト」と命名された。
[編集] 桜ヶ岡中学校
矢的猛が赴任した東京近郊にある中学校。第12話の『学園編』終了と共に生徒、先生を含めて劇中に登場しなくなる。それから25年後の『ウルトラマンメビウス』第41話にて久々に登場するも、学校は少子化の影響で近隣の中学校と統廃合されることになっていた。
[編集] 職員
- 林憲之介校長
- 外見はいつもひょうきんな姿をみせているためか教頭に注意されることが多いが、教師や生徒たちにはしっかり目を配っており、猛の行動にも理解を示している。校内で猛のUGM勤務を承知している唯一の人物。
- 野崎クミ教頭
- 真面目で少々口うるさい。矢的に対しては様々な場で厳しく当たっている。内心では猛に共感しているとの設定もあったが、具体的には描かれないまま終わっている。
- 相原京子先生
- 矢的と共に桜ヶ岡中学校に着任、担当は体育。入学式で見事な体操の腕前を披露し、ピアノ演奏もこなす才女だが料理は苦手。矢的に想いを寄せられ微妙な関係にあったが、その恋愛は『学園編』終了と共に消化不良で終わってしまう。
- ノンちゃん
- 桜ヶ岡中学の事務員。明るく生徒からも人気のある若い女性。『学園編』終了と共に退場するが、演じた白坂紀子はUNDA気象班の小坂ユリ子として再登場し、劇中では“ノンちゃんにそっくり”と矢的を驚かせた。
[編集] 1年E組
- 博士
- 物事をなんでも理論的に考えるインテリではあるがクラスの人気者。本名もあだ名と同じ字で上野博士(ひろしと読む)。第12話では転入生の青山ミリー(実はビブロス星人)と心の交流を持った。その後、大学の研究員となった。
- 落語
- その名の通り落語調で話す。本名は鍛代順一。その後、地元の信用金庫に就職。
- スーパー
- 家がスーパーであるためそのままあだ名になっている。父親と二人暮らしだった。ローラースケートを普段履いている。その後、実家のスーパーを継いでいる。
- ファッション
- 由来は不明。4人組の中で唯一の女子だが男勝りな性格。その後、結婚して3人の子供を生む。
- 塚本
- 第2話に登場。『メビウス』第41話の実質的主人公である。不登校であったが矢的の説得によって克服する。その後、矢的に憧れて教師になり、母校である桜ヶ岡中学に赴任する。25年たっても矢的はウルトラマン80だと信じていた。
- 真一
- 第3話で登場。『メビウス』第41話にも登場した。恋人のみどりを盗られてしまった憎しみからマイナスエネルギーが出てしまい怪獣ホーを誕生させてしまう。しかし、矢的の説得によって目覚め、危機に陥ったみどりを体を張って守って見せた。その後、真一は矢的の教えの通り生きたのか見事美人の奥さんをもらっている。
- 大島明男
- 第6話に登場。自分を違う星で生まれた宇宙人だと思い込み、この地球には居場所はないと思っていた。しかしアブドラールス出現の際に負傷しクラスメート達の輸血によって助かったことで、自分が地球人だと納得した。設定では、後に天文学者になっているが『メビウス』第41話の同窓会には出席していない。
[編集] UGM
UGMとは「Utility Goverment Members」の略称で、世界各国の軍隊を総括する国際連合直轄の総合軍事組織「地球防衛軍UNDA (United Nations Defence Army)」に所属する怪獣・怪奇現象専門のチームの事である。UGMを含むUNDAの基地はカナダ、アメリカ、北ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、アジア、極東(日本)、オーストラリア、アフリカに点在する。極東エリア基地は神奈川県厚木市に置かれている。
[編集] 隊員
- オオヤマ一樹キャップ(隊長)
- 第19、20話を除く全話に登場。UGM極東エリア支部の初期所属隊員の中では唯一怪獣との実戦経験を持つ。ジャックナイフ・フライトやマッハ2での垂直降下などの難度の高い操縦を難なくこなすエースパイロット。イトウチーフ参加以降は本部で総指揮を行う事が基本となる。また、最終回において矢的と星が80・ユリアンであることを一早く看破するなど、並はずれた洞察力も持っている。
- イトウ順吉チーフ(副隊長)
- 第14話から登場。厳しい面もあるが気さくな性格で時折コミカルな面も見せる。オオヤマの5年後輩で、見習い時代に単身でエイリアンを捕らえて地球侵略計画を白状させた功績から、ヨーロッパエリアに配属されていた。渡欧前からテレポーテーションの研究をしており、再来日直後(14話)に怪獣ザルドンの超能力に便乗して自らテレポートするという離れ技を披露した。その他にも特異なエピソードがあったりする。
- ハラダ時彦隊員
- 第26話までの登場。イトウチーフ参加前は副隊長格だった。野外を走り回っているのが似合うと自称する。兄弟が多いらしい。第26話を最後にオーストラリアエリアゾーンに転任するが、最終回にてタジマと共に駆けつける。
- タジマ浩隊員
- 第26話までの登場。射撃の名手でダイナミックショットを愛用し、ハラダとコンビを組む事が多い。ハラダと同じくオーストラリアエリアゾーンへ転勤となるが、最終回でハラダ共々舞い戻る。
- 城野エミ隊員
- 第43話までの登場。父親は宇宙生物学の権威、城野博士。操縦技術などは男性隊員と互角で、しばしば最前線にも出動する。猛の学校勤務中に事件が発生し、猛と連絡を取るためスカウターS7に乗り、私服で桜ヶ岡中学校付近に現れたことも。UGMヨーロッパエリア基地に存在する女性部隊のキャップを目指していたが、ガラガラ星人にユリアンと誤認されて捕まえられ、猛を庇って殉職する。なお、最終回に際し、初代隊員全てが顔をそろえ80の旅立ちを見送るという機会に合わせ科学班製作のアンドロイド「アンドロイドエミ」が登場する。
- フジモリ新八郎隊員
- 第27話から登場。UGM三期候補生出身で、イケダとコンビを組む事が多い。個人的エピソードがほとんど描かれないため、詳しいパーソナリティは不明の点が多い。
- イケダ登隊員
- 第27話から登場、UGM六期候補生出身。性格はいたって能天気。また、その性格ゆえか彼の発言には名(迷)台詞が多い。猛とコンビを組むことも多く、猛の事を「先輩」と呼んで慕っている。竜神村の出身。劇中で地球防衛軍戦闘機、スカイハイヤー、シルバーガル、エースフライヤーの4機全てに搭乗したことのあるUGM隊員は彼だけである。
- 星涼子(ほし りょうこ)隊員(準隊員)
- ユリアンの仮の姿、第43話から登場。城野隊員の遺言に従い44話からUGMに参加する。彼女だけ隊服のデザインが違う、入隊の経緯などから準隊員とされることが多いが、劇中に説明は無い。地球人としての生活に慣れないせいか、テレパシーなどの特殊能力を安易に使ってしまい、矢的に窘められる事もしばしば。一方で矢的の恋人気取りの部分もあり、矢的が他の女性と親しそうにしていると焼きもちを焼くことも。
その他、広報班のセラ照夫(第15話から登場)や気象観測班の小坂ユリ子(第21話から登場)が準レギュラーに存在する。
[編集] 装備
- スカイハイヤー
- 単座式主力多目的VTOL戦闘攻撃機。原子力ジェットエンジン三基を搭載、最大速度マッハ5.5。機体を戦車形体に変形させて地上戦を行う機能もあるが、劇中未使用。主武装は主翼内のレーザー砲、カナード翼下のレーザーショック砲、レーザーショック砲との換装による空対地ミサイル。その他に爆弾倉内に各種兵装、機首にはレーダーの他に怪獣の能力を分析するボディリサーチ・レイなど様々な装備が搭載される。なお、複座の機体が存在した可能性もある。
- シルバーガル
- 複座式他用途VTOL戦闘攻撃機。ティルトローター全翼機のβ号に高速機のα号を重ねた機体形状。最大速度マッハ6.3(機体限界に合わせた数値)合体時の操縦席はα号のコクピットにタンデム配置だが、分離時にセカンドシートが後方へ移動しβ号に移乗する。武装はβ号機体上部の空対地ミサイル発射機を除く各機の全武装。
- α号
- 武装は主翼内のレーザー砲、主翼付け根のレーザーショック砲、スカイハイヤーと同じく換装装備の空対地ミサイル。
- β号
- 主武装は機体下部(第5話から上部に変更)のミサイル発射機、主翼内のレーザー砲。胴体内の爆弾倉に各種作戦装備、ミサイルなどが装備可能。両機共に原子力ジェットエンジンを2基ずつ搭載。
- スペースマミー
- 大型宇宙母艦兼移動前線指令基地、本来は外宇宙惑星探査船として建艦された。大気圏内では補助用の原子力ジェットエンジンで飛行(最大速度マッハ5)、宇宙空間では主翼を折りたたんで三基の光子ロケットで航行し(最大航行速度光速の数%)、数時間で地球~火星間を往復する能力があり、最長60日間の連続長期航行が可能。艦橋兼司令塔は、通常位置から前傾姿勢の航空機発艦管制モード、倒立位置の全周警戒モードへの可動が可能。武装は光子レーザー砲、大型ミサイル発射機各1門、第28話でプラズマミサイル発射機2門、第37話で艦首にミサイル発射機2門が追加される。また艦首に小型宇宙船を装備している(劇中未使用)。なお大気圏内ではスカイハイヤー、シルバーガルの母艦としても運用される。
- 地球防衛軍戦闘機
- UNDAが多数保有する単座双発戦闘攻撃機、三機で一個小隊を組む。F-18ホーネットの尾翼を廃し、機首にカナート翼を追加している。(近年商業誌でF/A-18ホーネットではなく、YF-17コブラが機体ベースと書かれたがこれは同人誌記載の記事を転載した誤り。主翼前縁、着陸脚がコブラと異なる。ミニチュアはハセガワの1/32プラモデルの改造。コブラは模型化されていない。本によってはF-16を改造と記載した誤りもある。)最大速度マッハ5.5。主武装は主翼下の空対地ミサイル(おそらく交戦目標によっては空対空ミサイルへの換装も可能)。
- エースフライヤー
- 第15話から登場した、地球防衛軍戦闘機をベースにVTOL機能などを追加したイトウチーフ専用機。(おそらく専用ではなく、他のエースパイロットにも配備されていると思われる)
- スカウターS7
- 地上パトロール車で最高速度750km/h。マツダ・サバンナRX-7 (SA22C型) をベースとしている。七つの秘密装備が内蔵されており(劇中未使用)、S7とはシークレットセブンの意味である。
- ゴリゴンUGM(設定のみ、本編に登場せず)
- 特殊装甲自動車。小型コンピューター、各種レーダーを装備する移動基地。定員5名、全長6.6m、最高速度291km/h。
- レッドスクーパー(設定のみ、本編に登場せず)
- 地底探索タンク。定員2名、全長6.2m、最高速度145km/h。
- ドルフィンATM(設定のみ、本編に登場せず)
- 小型原子力潜水艦。定員2名、全長12.5m、最高速度89kt/h、水上145kt/h。
その他にもイトウチーフがヨーロッパからの着任時に使用したF-16 ファイティングファルコン、最終回でハラダとタジマがオーストラリアから駆けつけるのに使用したA-4 スカイホーク、第24話でロボフォー相手に対空戦闘を行った戦車レオパルド1といった西側陣営現用の実在兵器も多数登場している。
[編集] 放映データ
[編集] 放映リスト
※各怪獣の詳細はウルトラマン80の登場怪獣を参照
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人、ゲストウルトラマン | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1980/4/2 | 1 | ウルトラマン先生 | 月の輪怪獣クレッセント | 監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-阿井文瓶 |
1980/4/9 | 2 | 先生の秘密 | 羽怪獣ギコギラー | |
1980/4/16 | 3 | 泣くな初恋怪獣 | 硫酸怪獣ホー | 監督-深沢清澄 特技監督-高野宏一 脚本-阿井文瓶 |
1980/4/23 | 4 | 大空より愛を込めて | だだっ子怪獣ザンドリアス 親怪獣マザーザンドリアス |
|
1980/4/30 | 5 | まぼろしの街 | 四次元ロボ獣メカギラス 四次元宇宙人バム星人 |
監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-山浦弘靖 |
1980/5/7 | 6 | 星から来た少年 | UFO怪獣アブドラールス | 監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-広瀬襄 |
1980/5/14 | 7 | 東京サイレント作戦 | 騒音怪獣ノイズラー | 監督-深沢清澄 特技監督-高野宏一 脚本-田口成光 |
1980/5/21 | 8 | よみがえった伝説 | 復活怪獣タブラ 光の巨人 |
監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1980/5/28 | 9 | エアポート危機一髪! | オイル怪獣ガビシェール | 監督-湯浅憲明 特技監督-川北紘一 脚本-阿井文瓶 |
1980/6/4 | 10 | 宇宙からの訪問者 | 惑星調査員アルマ 宇宙生物ジャッキー 変形怪獣ズルズラー |
監督-湯浅憲明 特技監督-川北紘一 脚本-土筆勉 |
1980/6/11 | 11 | 恐怖のガスパニック | 毒ガス怪獣メダン | 監督-深沢清澄 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1980/6/18 | 12 | 美しき転校生 | マグマ怪獣ゴラ ビブロス星人ミリー |
監督-深沢清澄 特技監督-高野宏一 脚本-広瀬襄 |
1980/6/25 | 13 | 必殺! フォーメーション・ヤマト | 再生怪獣サラマンドラ ドクロ怪人ゴルゴン星人 |
監督-湯浅憲明 特技監督-川北紘一 脚本-阿井文瓶 |
1980/7/2 | 14 | テレポーテーション! パリから来た男 | テレポート怪獣ザルドン | |
1980/7/9 | 15 | 悪魔博士の実験室 | 実験怪獣ミュー | 監督-広瀬襄 特技監督-高野宏一 脚本-阿井文瓶 |
1980/7/16 | 16 | 謎の宇宙物体スノーアート | テレパシー怪獣デビロン 友好宇宙人ルリヤ星人 |
監督-広瀬襄 特技監督-高野宏一 平野靖司 |
1980/7/23 | 17 | 魔の怪獣島へ飛べ!!(前編) | タコ怪獣ダロン 人間怪獣ラブラス 星沢子 |
監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-阿井文瓶 |
1980/7/30 | 18 | 魔の怪獣島へ飛べ!!(後編) | タコ怪獣ダロン 人間怪獣ラブラス 吸血怪獣ギマイラ 星沢子 |
|
1980/8/6 | 19 | はぐれ星爆破命令 | 惑星怪獣ガウス | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-若槻文三 |
1980/8/13 | 20 | 襲来!! 吸血ボール軍団 | コブ怪獣オコリンボール | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-土筆勉 |
1980/8/20 | 21 | 永遠に輝け!! 宇宙Gメン85 | 残酷怪獣ガモス L85星人ザッカル ザッカル妻子 |
監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-山浦弘靖 |
1980/8/27 | 22 | 惑星が並ぶ日 何かが起こる | 古代怪獣ゴモラII 女王イーナス 地底人 |
監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-阿井文瓶 |
1980/9/3 | 23 | SOS!! 宇宙アメーバの大侵略 | アメーバ怪獣アメーザ | 監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-山浦弘靖 |
1980/9/10 | 24 | 裏切ったアンドロイドの星 | 友好宇宙人ファンタス星人 戦闘円盤ロボフォー |
監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1980/9/17 | 25 | 美しきチャレンジャー | 変身怪獣アルゴン | 監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-阿井文瓶 |
1980/9/24 | 26 | タイムトンネルの影武者たち | 異次元人アクゾーン 巨大化怪獣ゲラ |
監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-平野靖司 |
1980/10/1 | 27 | 白い悪魔の恐怖 | 泡星人アルゴ星人 | 監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-南川竜 |
1980/10/8 | 28 | 渡り鳥怪獣の子守唄 | 渡り鳥怪獣バル スペースジョーズ ザキラ |
監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-阿井文瓶 |
1980/10/15 | 29 | 怪獣帝王の怒り | 渓谷怪獣キャシー | 監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-若槻文三 |
1980/10/23 | 30 | 砂漠に消えた友人 | 侵略怪獣ザタンシルバー 変身宇宙人ザタン星人 |
|
1980/10/30 | 31 | 怪獣の種飛んだ | 植物もどき怪獣ゾラ | 監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-阿井文瓶 |
1980/11/5 | 32 | 暗黒の海のモンスターシップ | スクラップ幽霊船バラックシップ | 監督-外山徹 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1980/11/12 | 33 | 少年が作ってしまった怪獣 | 工作怪獣ガゼラ | 監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-阿井文瓶 |
1980/11/19 | 34 | ヘンテコリンな魚を釣ったぞ! | 巨大怪魚アンゴーラス(親子) | 監督-湯浅憲明 特技監督-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1980/12/3 | 35 | 99年目の竜神祭 | 三つ首怪獣ファイヤードラコ | 監督-合月勇 特技監督-高野宏一 脚本-若槻文三 |
1980/12/10 | 36 | がんばれ! クワガタ越冬隊 | 昆虫怪獣グワガンダ | 監督-合月勇 特技監督-高野宏一 脚本-石堂淑朗 |
1980/12/17 | 37 | 恐れていたバルタン星人の動物園作戦 | 宇宙忍者バルタン星人(5代目) | 監督-外山徹 特技監督-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1980/12/24 | 38 | 大空にひびけウルトラの父の声 | 心霊怪獣ゴースドン ウルトラの父 |
監督-外山徹 特技監督-佐川和夫 脚本-若槻文三 |
1981/1/7 | 39 | ボクは怪獣だーい | 怪獣少年テツオン 宇宙植物 |
監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1981/1/14 | 40 | 山からすもう小僧がやってきた | すもう怪獣ジヒビキラン すもう小僧 |
監督-湯浅憲明 特技監督-高野宏一 脚本-水沢又三郎 |
1981/1/21 | 41 | 君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい? | ゼロ戦怪鳥バレバドン | 監督-東條昭平 特技監督-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
1981/1/28 | 42 | さすが! 観音さまは強かった! | ムチ腕怪獣ズラスイマー | |
1981/2/4 | 43 | ウルトラの星から飛んで来た女戦士 | 侵略星人ガルタン大王 遊牧星人ガラガラ星人 |
監督-湯浅憲明 特技監督-神澤信一 脚本-水沢又三郎 |
1981/2/11 | 44 | 激ファイト! 80VSウルトラセブン | 妄想ウルトラセブン | 監督-湯浅憲明 特技監督-神澤信一 脚本-吉田耕助 |
1981/2/18 | 45 | バルタン星人の限りなきチャレンジ魂 | 宇宙忍者バルタン星人(6代目) | 監督-野長瀬三摩地 特技監督-高野宏一 脚本-石堂淑朗 |
1981/2/25 | 46 | 恐れていたレッドキングの復活宣言 | どくろ怪獣レッドキング(3代目) 壺の精マアジン |
監督-東條昭平 特技監督-高野宏一 脚本-平野靖司 |
1981/3/4 | 47 | 魔のグローブ落しものにご用心!! | 紫外線怪獣グロブスク | 監督-東條昭平 特技監督-神澤信一 脚本-石堂淑朗 |
1981/3/11 | 48 | 死神山のスピードランナー | マラソン怪獣イダテンラン 死神走大 |
監督-宮坂清彦 特技監督-高野宏一 脚本-水沢又三郎 |
1981/3/18 | 49 | 80最大のピンチ! 変身! 女ウルトラマン | 合体怪獣プラズマ 合体怪獣マイナズマ ユリアン |
監督-宮坂清彦 特技監督-高野宏一 脚本-山浦弘靖 |
1981/3/25 | 50 | あっ! キリンも象も氷になった!! | 冷凍怪獣マーゴドン ユリアン |
監督-満田かずほ 特技監督-佐川和夫 脚本-石堂淑朗 |
[編集] 登場人物・出演者
- 矢的猛(ウルトラマン80):長谷川初範
- オオヤマ一樹 隊長:中山仁
- イトウ順吉 チーフ:大門正明
- ハラダ時彦 隊員:無双大介
- タジマ浩 隊員:新田修平
- 城野エミ 隊員:石田えり
- フジモリ新八郎 隊員:古田正志
- イケダ登 隊員:岡本達哉
- 星涼子(ユリアン):萩原佐代子
- セラ照夫 広報官:杉崎昭彦
- 小坂ユリ子 隊員:白坂紀子
- ナンゴウ 長官:北原義郎
- イイジマ 副官:宮寺康夫
- ニシハラ 科学主任:寺島達夫
- 城野 博士:佐原健二
- ナレーター:屋良有作
- 教師編
[編集] 解説
- 大映で昭和期のガメラシリーズ全8作中7本を監督し、大映倒産後は『アイアンキング』『刑事犬カール』等のTBS系のテレビドラマを多く手がけた湯浅憲明をメイン監督として迎えた。湯浅は本作に携わる前に、円谷プロとも提携関係にあった国際放映作品『コメットさん』(1979年の大場久美子主演シリーズ)において、ウルトラマンタロウやウルトラマンレオがゲスト出演するエピソードを監督している。
- ノンちゃん・小坂ユリ子隊員と2役を演じた白坂紀子は当時、TBSの平日夕方に放送されていた情報番組『夕やけロンちゃん』で顔を知られていた。同番組の中で本作の話題も出た。
- 本作放映と同年に、NHK教育テレビの『ジュニア文化シリーズ』で放送された「ゴジラ誕生 ~人間の記録・円谷英二~」の回で、1980年当時の「現在の円谷プロ」の様子を紹介する映像中に、番組名の明記はないものの、本作の特撮シーンの撮影風景が含まれていた。怪獣(ホー)への攻撃シーンでの着ぐるみの動きや戦闘機の操演と弾着のタイミングの演出の模様、スカイハイヤー、シルバーガルの飛行シーンをチェックする模様などが放送された。なお、本作の特技監督も担当した高野宏一がゲスト出演し、映像合成の技法などを解説していた。作品の初回放送の期間中にその舞台裏が他局の番組内で紹介されるのは、現在でも極めて珍しい。
- 本編の撮影は、桜ヶ岡中学校は東京都保谷市(現西東京市)の市立青嵐中学校で、UGM本部は当時東京都八王子市に移転したばかりだった東京薬科大学薬学部八王子キャンパスで行なわれた。基地研究部は同学の生協地下環境衛生センターで、女子隊員の会話は八王子市山田にある同学女子寮で撮影されている。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:円谷皐、満田かずほ、野村清
- 監督:湯浅憲明、深沢清澄、広瀬襄、野長瀬三摩地、外山徹、合月勇、東條昭平、宮坂清彦、満田かずほ
- 音楽:冬木透
- 選曲:鈴木清司
- デザイン:山口修
- メカニック&アイテムデザイン:村上克司
- 造形:開米プロ
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[編集] 関連事項
[編集] 他作品への客演
- ウルトラマンボーイのウルころ
- 第152話「熱血指導だ!エイティ先生の巻」、第153話「これがウルトラスピリッツだ! の巻」、第230話「まちぶせ作戦だぞ! の巻」、第240話「今度こそ! 待ち伏せ作戦の巻」に登場。
- ミノルと呼ばれるギガス、番長または兄貴と呼ばれるサタンビゾー、ヒロシと呼ばれるゴース星人らを教え子とする先生という設定。
- ウルトラマンメビウス
- 第41話「思い出の先生」に登場。マイナスエネルギーの調査中に地球に向かう円盤生物ロベルガー二世を発見、追跡して地球でウルトラマンメビウスと共に撃破する。
- 折しも桜ヶ岡中学校が学校統合による廃校を控え、かつての矢的猛の教え子たちが同窓会を企画する。80はミライ(メビウス)を通じて出席を打診されるも、かつて怪獣との戦いの激化を理由にやむなく教職を放棄したことに負い目を感じていたため、不参加を伝える。しかし同窓会当日、桜ヶ岡中校舎から現れた硫酸怪獣ホーを倒すために姿を現した80は、今でも自分を慕うかつての教え子達を見て、それに応えようと矢的猛の姿となり皆の前に現れた。
- ストーリーの重要人物として、桜ヶ岡中学校教師・塚本が登場。『80』の第2話で登校拒否生徒として登場した彼は、自分を導いてくれた猛に憧れて教師となっていた。その他に学校編の生徒としてレギュラーだった落語、博士、スーパー、ファッションの4名と第3話のゲストキャラクターだった真一も登場しているが、当時実際に演じていた子役とは別キャストである(生徒たちは『80』の後、落語は地元の信用金庫に就職、博士は大学の研究員、スーパーは実家のスーパーを継ぎ、ファッションは結婚して三児の母に、真一は美人の奥さんをもらっている)。
- 矢的猛としての長谷川の客演も実現し、『80』本編で消化不良のまま放置していた中学校教師の設定に、25年を経て決着を付ける形となった。
- なお、この第41話は、メビウスの各種ファンサイトで最終3部作以外のエピソード中、1,2を争う傑作として評価されている。
- 最終回「最終三部作III 心からの言葉」では兄弟たちと協力してサクシウム光線を放って太陽を覆っていた黒点を消し去った。
[編集] 前後番組の変遷
TBS系 水曜19時台前半(1980年4月 - 1981年3月、本作まで第3期ウルトラシリーズ) | ||
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前番組 | ウルトラマン80 | 次番組 |
ザ☆ウルトラマン | 刑事犬カールII |