サラ・コールドウェル

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サラ・コールドウェル（サラ・カルドウェル、Sarah Caldwell、1924年 3月6日～2006年 3月23日）は、アメリカ合衆国の指揮者。アメリカにおいてはオペラの指揮者、音楽監督として著名であった。

1924年3月6日ミズーリ州マリーヴィルに生まれる。その後、アーカンソー州ワシントン郡ファイアットヴィルに移る。幼少の頃から驚異的な才能を示し、10歳の時にヴァイオリンの公演を行い、14歳で高等学校を卒業した。

1944年ヘンドリックス・カレッジを卒業し、次いでアーカンソー大学に進学し、同時にニューイングランド音楽院に進む。1946年バークシャー音楽センターにおけるヴィオラ部門で奨学金を得る。1947年レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ作曲の《海に騎（の）り行く人々 Riders to the Sea》を上演し、その後、ボリス・ゴルドフスキーのチーフ・アシスタントを11年の長きにわたって務めた。

1952年マサチューセッツ州ボストンに移り、ボストン大学オペラ講座（オペラ・ワークショップ）の首席を務める。1957年大型歌劇複合体ともいえるボストン・オペラ・カンパニーを創設する。ボストン・オペラ・カンパニーは困難を伴ったが、大きな期待を持って迎えられた。また、コールドウェルは、大胆な解釈の元、バリエーションをつけて楽曲の面白さを引き出し、プロコフィエフの「戦争と平和」、シェーンベルクの「モーゼとアロン」などをアメリカでの初演とした。

1976年女性最初のメトロポリタン歌劇場の指揮者として出演し、「椿姫」を上演した。更にニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、そしてボストン交響楽団にも出演した。

1975年ベイツ・カレッジから、D.F.A.の学位を授与される。1996年国家文芸勲章を授与される。また、アーカンソー州芸能人殿堂入りも果たしている。

2006年3月23日メーン州ポートランドで心臓病のため死去した。82歳。