サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)は、1967年に発表されたビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のオープニング・ナンバーである。
目次 |
[編集] 解説
この曲のクレジットは通例通りレノン=マッカートニーであるが、ポール・マッカートニーが作詞作曲を行った。ロックンロールスタイルで、フレンチ・ホルンがフィーチャーされている。
ビートルズ自身が演じるサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドの自己紹介のような一曲。こうした設定がコンセプト・アルバムとしての完成度を高めてはいるが、一曲ごとに聴いていくと全体的な繋がりはあまりない。ジョンも「無理やり統一感を出そうとしている」と、ポール発案のトータル・コンセプトを認めてはいない。
ポールによると、この曲は1966年のアメリカ・ツアー中に作曲が開始されており、当時サンフランシスコ周辺に、やたら長い名前のバンドが多く出現していたことにヒントを得たという。
この曲のラストでポールとジョンとジョージ・ハリスンが、リンゴ・スター演じるサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドのボーカル、ビリー・シアーズを紹介して2曲目に切れ目なく繋がれている。なお、その際に聞こえる歓声はこの当時未発表であった1964年の米国ハリウッド・ボウル・ライブから起こしたものである。
この曲のイントロ前のざわめきのようなところで「ポールのアホ!」と叫ぶように聞こえる部分がある。
[編集] 収録アルバム
- サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
- ザ・ビートルズ1967年~1970年
- イエロー・サブマリン~ソングトラック~ - デジタル・リミックス・バージョンを収録
- ラヴ - 本曲のギターフレーズの一部が、2トラック目のゲット・バックの後半で使われている