シネティアラ21
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シネティアラ21(CineTiara21)は、埼玉県熊谷市の熊谷駅に直結した複合型商業施設ティアラ21の8階にあるシネマコンプレックス。2004年11月20日のティアラ21の開業と同時に営業を開始した。 地元企業「鷹の羽興業株式会社」が運営(ほぼ専業)する。
郊外型のシネマコンプレックスだが、シネティアラ21は、熊谷駅直結でその上、駐車場も完備(ティアラ21駐車場)というのを売りにしている。
熊谷市には、シネティアラ21と大手のワーナー・マイカル・シネマズ熊谷の2つのシネマコンプレックスが競争している。
この項目では、加えて、前身の映画館「シネプラザ21」についても触れる。
目次 |
[編集] 概要
- スクリーン数:8
- 以下のことは、全スクリーン・座席が対応している。
- TD-PH1スクリーン:独自のスクリーンで、目に優しく鮮明な映像であるとしている。
- CDPS(CineTiara21 Dynamic Pure Sound):独自の音響システムで、迫力ある音が楽しめる。デジタル対応。
- ワイドシート:ゆったりとした幅の広いシートである。
- 全席指定:「立見」というものが存在しない。
- 映画を見ると、ティアラ21駐車場が、3時間半無料となる。
- チケット先売りサービス:6日前から上映時間・座席指定チケットを発売する。
- 客席数
- シネマ1:361
- シネマ2:246
- シネマ3:265
- シネマ4:140
- シネマ5:116
- シネマ6:162
- シネマ7:98
- シネマ8:113
[編集] シネプラザ21と熊谷市における1990年代から現在までの映画館事情
[編集] シネプラザ21の概要
- シネティアラ21の前身となった、準シネマコンプレックスとでもいうべき映画館。一つのビルの中に4つのスクリーンを備えていた。星川通りにあった。現在も建物自体は残されている。
[編集] 地元の映画館
- 1990年代、熊谷市内には、2つの映画館があった。シネプラザ21、そして「富士見劇場」である。富士見劇場は、スクリーンはひとつのみの昔ながらの映画館で、東映が配給する映画を上映していた。シネプラザ21はそれ以外の配給先の映画を上映していた。当時、生活圏内の市町村に熊谷市以外は映画館は無く(現在は、隣の深谷市にチネ・フェリーチェという小規模映画館はある)、市外からも客が来ていた。当時の子供にとっても、「ドラえもん(東宝)はシネプラザ、ドラゴンボールZ(東映)は富士見」と、完全に意識分けができていた。
- しかし、富士見劇場は、老朽化もあって閉館し、東映系を引き継いだシネプラザ21は、熊谷市内唯一の映画館となった。
[編集] 大手の進出とシネプラザ21の閉館
- 2000年11月16日、マイカルが国道17号沿いに「熊谷サティ」を出店、最上階にシネプラザ21の倍の規模を備えたシネマコンプレックス「ワーナー・マイカル・シネマズ熊谷」を併設していた。
- モータリーゼーションが進んだ現在、大通り沿いにあり、大型駐車場(シネプラザ21にもタワー式の駐車場が併設されていたがRV車は利用できなかった)を備え、買い物もできるとあって大盛況となった。
- 映画客が取り込まれ、シネプラザ21は大幅に客足が減った。翌年にマイカルは経営破綻したが、熊谷サティおよびワーナー・マイカル・シネマズ熊谷の客足は衰えず、会社更生のための整理対象店舗のリストに載ることは無かった(これにより熊谷駅からの徒歩圏内であることが売りのニットーモール内にあったダイエー熊谷店が2002年12月31日撤退に追い込まれている)。
- そして、2003年9月30日、鷹の羽興業は、1年後にシネマコンプレックス(つまり、現在のシネティアラ21)を熊谷駅東再開発ビル(ティアラ21の仮称)に開館させることを発表し、シネプラザ21を閉館にした。