シブがき隊
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シブがき隊(しぶがきたい)は、ジャニーズ事務所に所属した本木雅弘・薬丸裕英・布川敏和によるアイドルグループ。
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[編集] 概要
- ZOKKON 命(LOVE)のフレーズの一部がアメリカのロックバンド「ナイト・レンジャー」の代表曲「Don't Tell Me You Love Me」(当時の邦題/炎の彼方)のイントロのリフをそのまま使った事から一部の洋楽ファンの間で話題となり、2007年現在でも音楽雑誌等でネタにされることがある。
- 名前の由来は「シブい“ガキ”」を意味しており、雑誌『セブンティーン』の一般公募によって『シブがきトリオ』に決定。その後まもなくして『シブがき隊』に改められた。 ちなみに、一般公募以前は正式名称が確定しておらず、『Aチーム』や『仙八トリオ』などと呼ばれていた。
- 当初は薬丸がセンターの立ち位置だったが、途中から本木がセンターになった。デビューのきっかけである「2年B組仙八先生」では、薬丸が特に目立つ役柄だったためセンターになったと考えられるが、歌手デビューして以降は本木に人気が集まり、前記の処置になったと思われる。
- 解散の原因は、その数ヶ月前に本木が二人を集めて、グループを辞める意思を伝えたことによる。薬丸はザ・ドリフターズのようにグループ活動とソロ活動を両立させるような活動をしていこうとの意見を出したものの本木の意志は固く、最初は薬丸の考えに賛同していた布川も話し合いの中で徐々に解散のほうに傾き、本木の意思を確認した上でグループ離脱を決意。 薬丸はなんとか解散を回避しようと二人を説得するものの、翻意させるには至らず正式に解散が決まる。
- 解散後、本木と布川はジャニーズ事務所をすぐに離れた。薬丸は残って単独での活動を行おうとしたものの、グループ時代のような華々しい活動はできず、1年後にジャニーズ事務所を離れた。
- 解散以来、三人が公の場に揃って出たことは全くなく、プライベートでも三人が揃うことは全くなかったそうだ。しかし、本木も布川もそれぞれ薬丸が司会の『はなまるマーケット』の「はなまるカフェ」にゲスト出演している。ただし、本木と布川は何回かプライベートで会ったことがあるそうで、「はなまるカフェ」でそれを知った薬丸はショックを受けていた。
- 某テレビ番組に出演した際、視聴者からの「シブがき隊の3人は仕事前にどんな会話を交わしているのか」という質問に対し、薬丸が「無言です」と答えたのが話題になった。一種のシャレ(冗談)とも思える一方、現役当時からメンバー同士の仲が微妙だったともとれる(実際に、解散後かなり経ってから薬丸がトーク番組に出演した際に、解散コンサートの時のことを聞かれたが、ステージの上では3人とも感極まって号泣したが、控室に戻った途端何の感慨も無く「じゃあ」といって別れたそうである)。布川は比較的どちらとも仲は悪くはなかったようだが、薬丸と本木は険悪だったようである。
- 少年隊よりデビューは早かったが、事務所に入ったのは少年隊の3人の方が先である。 そして、「会社での扱いには(少年隊と)かなり差をつけられていた」と布川がテレビ番組でのちに語っている。たとえば、専用車は少年隊のお古で、少年隊のほうは豪華な新車があてがわれたりしたらしい。一方的にライバル心を持っていたようだが、バラエティーでの仕事で過去話を面白おかしく誇張して表現している可能性もある。
[編集] メンバー
- 布川敏和(ふかわ としかず、1965年8月4日 - 神奈川県川崎市出身)「フックン」
- 本木雅弘(もとき まさひろ、1965年12月21日 - 埼玉県桶川市出身)「モックン」
- 薬丸裕英(やくまる ひろひで、1966年2月19日 - 東京都武蔵野市出身)「ヤックン」
[編集] 脱退メンバー
- 叶屋博基(かのや ひろき)
[編集] 作品
[編集] シングル
- NAI・NAI 16(シックスティーン)(1982年5月5日)
- 100%…SOかもね!(1982年7月21日)
- ZIG ZAG セブンティーン(1982年10月28日)
- 処女的衝撃!(ヴァージンショック)(1983年2月25日)
- ZOKKON 命(LOVE)(1983年5月5日)
- Hey! Bep-pin(1983年8月8日)
- 挑発∞(MUGENDAI)(1983年10月13日)
- サムライ・ニッポン(1984年1月15日)
- 喝!(カツ)(1984年3月30日)
- キャッツ&ドッグ(1984年6月1日)
- アッパレ! フジヤマ(1984年7月7日)
- べらんめぇ伊達男(ダンディー)(1984年10月3日)
- 男意ッ気(イッキ)(1985年1月11日)
- DJ in My Life(1985年4月3日)
- 月光淑女!(ムーン・ビーナス)(1985年6月29日)
- KILL(1985年10月2日)
- トラ! トラ! トラ!(1986年1月22日)
- スシ食いねェ!(1986年2月1日)
- OH! SUSHI(スシ食いねェ! 英語ヴァージョン)(1986年4月10日)
- 飛んで火に入る夏の令嬢(1986年6月1日)
- 千夜一夜キッス倶楽部(アラビアンキッスクラブ)(1986年9月5日)
- 恋人達のBlvd.(ブールバード)(1986年11月21日)
- ドリーム・ラッシュ(1987年3月21日)
- 反逆のアジテイション(1987年7月22日)
- 演歌なんて歌えない(1987年11月21日)
- PSST PSST(プス プス)(1988年2月26日)
- 恋するような友情を(1988年7月15日)
- 君を忘れない(1988年10月8日)
[編集] アルバム
- ボーイズ & ガールズ(1982年7月1日)
- for'83 -We come together,we'll run together-(1982年12月1日)
- 夏・Zokkon -Memories For You-(1983年7月1日)
- Love∞MUGENDAI(1983年11月21日)
- “純情元年五月五日” ~LOVE from HONOLULU~(1984年5月5日)
- Honesty まじ(1984年12月8日)
- バローギャングBC ~From桑港~(1985年4月21日)
- エキゾティック(1985年11月21日)
- 5th ANNIVERSARY(1986年5月5日)
- 情熱的新世界 -PASSIONATE PARADISE-(1986年7月21日)
- HOROSCOPE ホロスコープ(1986年12月21日)
- NEXT STAGE(1987年5月5日)
- PSST PSST(1988年3月16日)
[編集] 出演
[編集] テレビドラマ
- 2年B組仙八先生(1981年~1982年、TBS)
- 女7人あつまれば(1982年~1983年、TBS)
- 源さん(1983年、日本テレビ)
- 噂のポテトボーイ(1983年~1984年、TBS)
- 走れ青春42.195キロ(1984年、テレビ東京)
- ふたりの恋人(1984年、TBS)
- シブがき隊スシ食いねェ!(1986年、フジテレビ)
- さよならは一度だけ…(1988年、フジテレビ)
[編集] バラエティー
- レッツゴーアイドル(1983年、テレビ東京)
- 夕やけニャンニャン(1985年~1987年、フジテレビ)
- 欽ドン!お友達テレビ(1986年)
[編集] 映画
- シブがき隊 ボーイズ & ガールズ(1982年 東映)
- 三等高校生(1982年 東宝)
- ヘッドフォン・ララバイ(1983年 東映)
- バロー・ギャングBC(1985年 東映)
[編集] ラジオ
- シブがきトリオ 夜をまるかじり!(ニッポン放送)
- シブがき隊 ホット!ヒット!!はっと?!(ニッポン放送・おりも政夫との共演)
- シブがき隊 青春キャッチボール(TBSラジオ)
- シブがき隊 マジジェネレーション(TBSラジオ)
- ライオン リクエスト30・シブがき隊 俺たちマジだぜ!(文化放送)
- シブがき隊のスーパーギャング(TBSラジオ・1986年4月~9月、木曜担当)
[編集] CM(ソロは除く)
[編集] 外部リンク
- シングルチャート大辞典・シブがき隊
- シブがき隊~あの頃の俺達~(ファンサイト)
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