シュナイダーCA1
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Schneider CA1 |
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シュナイダーCA1 | |
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性能諸元 | |
全長 | 6.32 m |
車体長 | m |
全幅 | 2.05 m |
全高 | 2.30 m |
重量 | 14.6 t |
懸架方式 | コイルスプリング |
速度 | 7.5 km/h |
行動距離 | 48 km |
主砲 | 9.5口径 75mm 加農砲 |
副武装 | 8mm ホチキス重機関銃×2 |
装甲 | 11.5 mm |
エンジン | 直列4気筒液冷ガソリン 55 hp/ 45 kW |
乗員 | 6 名 |
シュナイダーCA1(Char Schneider CA1)はフランス最初の戦車で、第一次世界大戦で使用された。
目次 |
[編集] 設計
フランスで主要な兵器製造企業の1つであったシュナイダー社により生産された。
足回りにアメリカのホルト社(現在のキャタピラー社)のトラクターをそのまま流用したシャーシーに、11mmの装甲板で構成された船型の戦闘室を搭載し、車体前部にはワイヤーカッターを装備した。尾部には超壕用のソリが取り付けられている。
[編集] 生産
本車やサンシャモン突撃戦車の指揮・支援用に設計されたルノー FT-17 軽戦車が好成績だったこともあり、当初1500輛を構想された生産計画は放棄され、第一次世界大戦の終戦を待たずに生産を終了した。1918年8月までにプロトタイプを含め400輛が生産された。うち20輛はイタリアに売却される予定であったが、引き渡されたのは1〜2輛にとどまる。
[編集] 運用
乗り降りは後部に設けられた観音開きの扉から行った。
内部はエンジンと屋根に挟まれた高さ90cmほどの空間が戦闘室になっており、換気不足と冷却不良から居住性は悪く、射撃統制に支障を来すほどだった。シュナイダー社製のエンジンも出力不足で信頼性も低くかった。
[編集] 武装
車体前面の右側面に砲郭式(ケースメイト式)に75 mm 主砲を装備したが、これは指向角度が限定されたうえ、射程距離も600m あまりだった。車体側面左右の半球型の銃座には8 mm ホチキス重機関銃を1挺づつ装備した。
装甲はドイツ軍歩兵がライフル、機関銃などに用いた鋼鉄弾芯入りの徹甲弾に耐えられず、40mm の隙間を開けた上で5mm の増加装甲が追加された。
[編集] 戦果
1917年4月16日のセミ・ド・ダムの戦い(fr)が初陣だった。この戦いに132輛が投入され、57輛が撃破された。
[編集] その後
1922年に6輛がスペインに売却され、ルノーFTと共に戦車部隊を構成しモロッコで行われた第三次リーフ戦争で1923年から1926年まで戦闘任務についた。これらのうち生き残った4輛は1936年からのスペイン市民戦争に人民戦線政府側で参加した。
現在はフランスのソミュール戦車博物館に一輛が実働状態で展示されている。
[編集] バリエーション
- シュナイダーCA2
- シュナイダーCA3
[編集] 外部リンク
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