ジェラール・ウリエ

ジェラール・ウリエ OBE（Gerard Houllier OBE、1947年 9月3日 - ）は、フランス出身のサッカー監督。

英語の教師からサッカー指導者に至った異色の経歴を持つ。1973年に下部リーグの選手兼監督としてサッカー指導者の道を歩み始める。1982年、ランスの監督に就任するとUEFAカップ出場へと導き、続いて率いたパリ・サンジェルマンでは1985年/1986年シーズンにリーグ優勝を果たした。

1988年にはフランス代表の強化責任者としてフランス協会に入り、1992年から同代表監督となったが、1993年のアメリカW杯ヨーロッパ最終予選では勝つか引き分けるかで本大会出場が決まるはずであったブルガリア戦で後半終了間際の失点により敗戦。本大会出場を逃した責任をとる形で監督を辞任した。

その後は若手育成に手腕を発揮し、地元開催となったフランスW杯での優勝に貢献。1998年にFAプレミアリーグ・リヴァプールの監督に就任すると、2001年にFAカップ、リーグカップ、UEFAカップを制しカップ・トレブルを達成した。

2001年10月、心臓の痛みを訴え緊急入院。一時は生死も危ぶまれたが、11時間の大手術の末一命をとりとめる。4ヶ月間の療養を経て現場に復帰、その際リヴァプールの本拠地アンフィールドのファンから万雷の拍手で迎えられた。

しかし、2004年にリーグ4位に終わり退団。2005年/2006年シーズンからはオリンピック・リヨンを率いる。

快速FWマイケル・オーウェンを擁したリヴァプール時代はその守備的な姿勢、退屈なカウンター戦術を一部のメディアやファンに批判されていたが、リヨンでは現在のところ絶好調。リーグ・アン首位を走り、UEFAチャンピオンズリーグでもグループステージ突破を果たしている。

オリンピック・リヨン - 2006-2007