スケルツォ第2番 (ショパン)
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フレデリック・ショパンのスケルツォ第2番変ロ短調作品31は1837年に作曲、同年出版された。作者のスケルツォ作品としてはもっとも有名で、優雅さやロマン的な転調などで人気を集めている。
献呈先はアデーレ・フュールステンシュタイン伯爵夫人。ロンド形式に近いソナタ形式。4分の3拍子。
冒頭からナポリの六度を使った変ロ短調の特徴的な動機が提示される。曲最後まで支配する重要な序奏である。高音のF音から下降する平行調の優雅な主題が現れる。右手が優美な旋律を奏で、左手は音域の広い(作者特有の)伴奏である。
中間部は遠隔調のイ長調。コラール風の静かな主題と五度音程の多い装飾音が基本になっている。嬰ハ短調の三連符を含んだ音形とホ長調の上昇する部分がたくみに転調され、盛りあがりを見せたあと主題部に戻る。
前作のような不協和音は少なく、シューマンはバイロンの詩にたとえられるロマン性を賞賛している。変ロ短調で開始するが曲の大部分は変ニ長調の柔和なものになっている。