ソーラ・システム (機動戦士ガンダム)
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ソーラ・システムは、アニメ『機動戦士ガンダム』、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する、架空の兵器。地球連邦軍の対宇宙要塞戦支援兵器である。
英語で Solar System とは太陽系を指すので注意が必要である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
ソーラ・システムは、多数の小型ミラーパネルをもって太陽光エネルギーを集中して目標へ照射するというもので、原理は極めて原始的な太陽炉(別名アルキメデスの鏡。例:オリンピック聖火を採取する際のお椀型の金属鏡)を超大型化したようなものだが、ミラーパネルの枚数を増やすだけで容易に出力の増大を図ることが可能な、地球連邦軍の対宇宙要塞戦における切り札である。適切な制御がされた場合は、岩をも溶かす高熱が目標の広範囲に襲い掛かる。
ただし、ミラーパネル1枚1枚は敵の攻撃に脆く、ミラー展開まで敵の攻撃から守るため時間を稼ぐ必要があり、一定規模以上の展開ができない場合は所定の出力を得ることが不可能になる。また太陽光の反射を利用することから、太陽と目標との位置関係により、展開できる時間・場所が限られる。更にミノフスキー粒子の影響下では遠隔制御が出来ないため、各パネルの制御が難しいものとなる。
[編集] 劇中での活躍
[編集] 一年戦争
一年戦争では、ジオン公国ソロモン要塞を攻略するチェンバロ作戦においてソロモン要塞へ再起不能のダメージを与えるための切り札として投入され、第二艦隊(指揮官:ティアンム中将)によって運用された。第二艦隊によるソーラ・システムの設置が完了するまでの間、突撃艇パブリクによるビーム撹乱幕の展開を始めとする、第三艦隊とホワイトベース隊による陽動が行われており、ソーラシステムは使用の直前までジオン公国側に存在を悟られず、ソロモンに甚大なダメージを与えることに成功した。これをきっかけに連邦軍は防衛線を突破、ソロモン本体へジムやボールを主力とするモビルスーツ隊が取り付き、ソロモンは連邦軍に制圧された。
ソロモン攻略後、残るア・バオア・クー要塞攻略にも使用すべく主力艦隊により輸送されていたが、この途上にソーラ・レイの一撃により艦隊ごと消失した。
[編集] デラーズ紛争
戦後、更に改良が加えられた「ソーラ・システムII」が開発された。これはデラーズ紛争において発生したコロニー落としを阻止するため、バスク・オム率いる軌道艦隊が地球周回軌道上に展開した。
焦るバスク・オム司令の命令により出力を100パーセント出せないまま照射を開始し、さらに照射直前にアナベル・ガトーによりコントロール艦を沈められ、出力が大幅に低下。コロニーは破壊を免れ、阻止は失敗する。その後、腹の虫がおさまらないバスクは残ったミラーを集めノイエジールを破壊しようとする。味方の連邦艦隊の一部がこの攻撃に巻き込まれている。
[編集] 参考事項
地下鉄サリン事件などで有名なオウム真理教が、『恒星反射砲』と言う名でソーラ・システムと同様の構想を抱いていた。*(当時の朝日新聞の記事による)
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