タルスス
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タルスス(Tarsus)はトルコ中南部メルスィン県の都市。アダナから西へ約40km離れた地中海沿岸に位置する。古代ローマ帝国の属州キリキアの首都で、タルソス(Tarsos)とよばれていた。聖パウロの生誕の地である。
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[編集] 歴史
タルススの有史以前の発展は、新石器時代にまでさかのぼることができる。その後、銅器時代、青銅器時代の居住地が続く。そして、ヒッタイト、アッシリア、ペルシャ、マケドニア、ローマ帝国、アルメニア、ビザンチン帝国、セルジューク朝、オスマン帝国と何度も侵略を受け、破壊され、支配されてきた。
古代の都市名は「タルソス」で、タルク神(Tarku)に由来していると考えられている。タルソスは、いくつかの重要な通商路が交差する位置にあり、南アナトリアをシリア、ポントスへと連絡した。現代の都市の周りは遺跡でおおわれているが、それらは考古学的にはあまり有名ではない。
紀元前400年前期ごろから、タルソスは、ペルシアの総督の所在地だった。その後セレウコス朝シリアの一部となった。ローマの征服の後、紀元前66年にキリキア州の首都となり、全ての住民はローマの市民権を授与された。その後タルソスは、近くの都市アダナの繁栄の影にかくれるようになったが、その重要性は変わらなかった。
[編集] タルススゆかりの人物
- アンティパトロス - ストア派の哲学者
- マルクス・アントニウス - 古代ローマの政治家、軍人
- クレオパトラ - アントニウスとタルススで逢引きをしたことで有名。クレオパトラの門がある。
- 聖パウロ - 新約聖書の著者の一人で、キリスト教の聖人。
[編集] 気候
タルススは、アナトリア中部のチュクロワ平野からの陸路と地中海の海路をむすぶ交差点に位置し、典型的な地中海性気候である。
[編集] 外部リンク
- トルコ政府のタルスス情報(英語)
- 聖パウロの足取り(英語)