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| ダッタンソバ |
|
| 分類 |
| 界: |
植物界 Plantae |
| 門: |
被子植物門 Magnoliophyta |
| 綱: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
| 目: |
タデ目 Polygonales |
| 科: |
タデ科 Polygonaceae |
| 属: |
ソバ属 Fagopyrum |
| 種: |
ダッタンソバ tataricum |
|
| 学名 |
| Fagopyrum tataricum (L.) Garten. |
| 和名 |
| ダッタンソバ |
| 英名 |
| Tartary Buckwheat, Bitter buckwheat |
ダッタンソバ（だったんそば、韃靼蕎麦、英語 Tartary Buckwheat ; Bitter Buckwheat）は、タデ科の一年草で、ソバ（蕎麦）と同属であるが、自殖性。ダッタンソバの野生祖先種は中国甘粛省からパキスタン北部まで分布するが、四川省、雲南省、東チベットの境界付近で栽培化されたと考えられる。ダッタンソバはネパールやチベット、中国南部、東北部などで食用や飼料用として栽培されている。日本では近年機能性物質ルチン含有量が多いことが注目され、だったんそば茶等の消費量が増加し、国産需要もあり栽培面積も増加傾向にある。種子の成分は普通ソバとほとんど違いがみられないが、ルチン含有量はソバの約100倍で非常に多い。ルチンは、フラボノイドの一種であり、毛細血管強化作用を持ち、高血圧などの疾病に有効であるとされる機能性成分である。しかし、ダッタンソバ子実にはルチン分解酵素も多く、粉への加水で急速に分解して苦み成分のケルセチンが生成する。この独特の苦みのために、ニガソバとも呼ばれている。ソバ同様に実を原料にして、ルチンを豊富に含む健康食品の韃靼蕎麦茶あるいは麺類として加工、販売されている。韃靼はタタールという中央アジアの民族の名であり、英語からの直訳であるが、中国では韃靼は差別表現であり、苦蕎麦と呼ばれている。
[編集] 国内におけるおもな生産地
[編集] 関連項目
