ダン・ヘンダーソン
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ダン・ヘンダーソン | |
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基本情報 | |
本名 | ダニエル・ジェフリー・ヘンダーソン |
あだ名 | ハリウッド ダンヘン ジ・アメリカンアスリート |
階級 | ミドル級、ウェルター級(PRIDE) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1970年8月24日 |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州リバーサイド郡 |
現居住地 | アメリカ合衆国 |
スタイル | グレコローマン・レスリング |
戦績 | |
総試合数 | 24(リングス、PRIDE 他) 07/2/24現在 |
総勝利数 | 20 |
KO勝ち | 9 |
一本勝ち | 1 |
判定勝ち | |
総敗北数 | 4 |
KO負け | 0 |
一本負け | 0 |
判定負け | |
引き分け | |
無効試合 |
ダン・ヘンダーソン(Dan Henderson、1970年8月24日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州リバーサイド郡出身の総合格闘家。チーム・クエスト所属。バックボーンはグレコローマン・レスリング。現PRIDEミドル級・ウェルター級王者。
フルネームはダニエル・ジェフリー・ヘンダーソン(Daniel Jeffery Henderson)。ニックネームはハリウッド。日本ではダンヘンのニックネームで呼ばれる。PRIDEでのニックネームはジ・アメリカンアスリート。
目次 |
[編集] ファイトスタイル
レスリング出身ながら盟友ランディー・クートゥア同様、パンチ、膝蹴りが強烈で、その独特のファイトスタイルによってKOの山を築いている。レスリングの重い腰を保ったまま、的確で強烈な打撃を繰り出す。
レスリングの技術もさることながら、特筆すべきはそのファイトスタイルである。通常組み技を得意とする選手は、えてして打撃技術がストライカーより劣ることが常識であり、とくにレスリング出身の選手はタックルを成功させなければ脅威でないとする考え方がある。マーク・コールマンなどはその怪力で強引に倒しにいく戦法をもちいていたが、やはり打撃能力は高いとはいえなかった。その中で特異な戦法を作り出したのがクートゥアやヘンダーソンである。一見するとまるででたらめに打っているように見える大振りのフックが相手の顔面を正確に捉え、それによりレスリング出身者にして数多くのKO勝利を生み出すことに成功した。
詳細に説明する。彼の打撃の多くはバランスを崩しながら打っていたり、目線が相手を捕らえていなかったりと、セオリーに忠実ではない。しかし彼はタックルをフェイントに使うことでそれらの打撃に正確性を持たせた。タックルに行くと見せかけてからの大振りのロングフック、実際胴タックルに行って相手の胴掴んだ次の瞬間にはなつショートアッパー。相手はダンのタックルを特に警戒しているのでどうしても意識と視線が下に行きがちであり、それは即ち打撃へのガードの甘さに繋がる。そのため面白いように大振りのパンチが次々とヒットするのだ。タックルに絶対的自信を持っている選手にこそ出来うる戦法である。
この戦法は後に「ヘンダーソンスタイル」とも呼ばれ、レスリング出身者の中では山本"KID"徳郁などがこれを実践、成功させた。
[編集] 経歴
グレコローマンのレスリング選手として2度のオリンピック出場という確かな実績を持つが、実生活では電気代が払えないほど貧窮し、賞金稼ぎのために総合格闘技との二束の草鞋を履く(その後、総合格闘技に専念)。現在はPRIDEのリングを主戦場としている。
93kg以下のミドル級の強豪選手で、ヴァンダレイ・シウバをKO寸前まで追い詰めたこともあったが、『PRIDE ミドル級GP 2005』一回戦でアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに一本負けを喫した後は83kg以下のウェルター級に転向。長南亮を秒殺KO、続いて行われた準決勝でも郷野聡寛をKOで破り、ウェルター級GP決勝に進出、2005年大晦日のPRIDE 男祭り 頂においてムリーロ・ブスタマンチを判定で破り、見事優勝した。その後正式な認定を得て、初代PRIDEウェルター級王者となる。
翌年行われた『PRIDE ウェルター級GP 2006』では、シード参戦で挑んだ2回戦で三崎和雄にまさかの判定負けを喫してしまう。
2007年の『PRIDE.33』にてヴァンダレイ・シウバをKOで破りミドル級タイトルを獲得、PRIDE史上初の2階級王者となる。
[編集] 主な獲得タイトル
- 第2代PRIDEミドル級王者 2007年
- 初代PRIDEウェルター級王者 2006年
- PRIDE ウェルター級GP 2005 優勝
- リングス KOKトーナメント 初代チャンピオン 1999年
- UFC ライトヘビー級 チャンピオン 1998年