ツインターボ (競走馬)
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性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1988年4月13日 |
死没 | 1998年1月15日 |
父 | ライラリッジ |
母 | レーシングシイーン |
生産 | 福岡敏宏 |
生国 | 日本(北海道静内町) |
馬主 | 黒岩晴男 |
調教師 | 笹倉武久(美浦) →秋葉清一(上山) |
競走成績 | 中央22戦5勝 地方13戦1勝 |
獲得賞金 | 1億8398万円(中央のみ) |
ツインターボは、日本の競走馬である。大逃げという戦法で競馬ファンを魅了し、最強馬というにはほど遠い戦績ながらも勝つときはぶっちぎって勝ち、負けるときは大失速して負ける逃げの醍醐味をファンに伝えたターフのエンターテイナー、超個性派として20世紀の100名馬にも選ばれている。なお、馬齢は旧表記とする。
[編集] 戦績
デビューは4歳、1991年3月2日の中山競馬場の新馬戦で、2着に3馬身差をつける逃げ切り勝ちであった。次走の条件戦も逃げ切ると、陣営はクラシック戦線へ目を向けた。しかし、挑んだ東京優駿(日本ダービー)トライアルの青葉賞では、果敢に逃げたものの直線で失速。後に菊花賞に勝利するレオダーバンから1秒3離された9着に沈んだ。
日本ダービーへの出走はかなわなかったが、駒草賞で5着に入った後、当時ニュージーランドトロフィー4歳ステークスと同じく「残念ダービー」と呼ばれていたラジオたんぱ賞へ出走した。5番人気ではあったが、向こう正面で後続に大きなリードを広げると、最後の直線では2着のカミノスオードに1馬身半の差をつけて、重賞初挑戦で初制覇を飾った。
夏の休養をはさみ、秋競馬は菊花賞トライアルのセントライト記念から始動。これまで同様に逃げを打つと、直線ではストロングカイザーに差されたが、2着に逃げ粘る。これにより菊花賞への優先出走権を得たものの、距離適性を考慮してか菊花賞へは向かわず、重賞初制覇を飾った福島競馬場での福島記念へと駒を進め、ここでも2着に逃げ粘った。そして、年末のグランプリ有馬記念に出走すると、ここでもハナを奪って果敢に逃げるが、いつも以上のハイペースがたたったか、4コーナーでは後続の馬群に飲み込まれ、ブービーの14着と大敗を喫した。このツインターボの大逃げが、ダイユウサクのレコード(当時)勝ちという大駆けを演出したと言われる。
古馬となったツインターボは、1992年をほぼ休養にあて、11月の福島民友カップで復帰する。デビュー以来初めての1番人気に推されるが、4コーナーでは後続につかまり10着に敗れる。年が明けて6歳となった1993年、金杯、中山記念、新潟大賞典といずれも逃げるものの直線で失速し、入着すらままならないという競馬が続く。しかし、続く七夕賞では前半の1000mを57秒4という超ハイペースで通過すると、直線で脚色は鈍ったものの、アイルトンシンボリに4馬身差をつけて勝利した。すると次走のオールカマーでもライスシャワーらを相手に大差をつけて逃げ、結局2着のハシルショウグンに5馬身差の勝利を飾った。重賞を連覇して挑んだ天皇賞(秋)では、前日発売で1番人気に推された(当日は3番人気)が、最下位の17着に敗れた。その後はピークが過ぎたか、逃げては直線手前でバテるといった競馬を繰り返し、結局1994年からは1勝もできず、1995年には上山競馬へと転厩する。転厩後の初戦を勝利したもののその後は負け続け、9歳となった1996年のクラスターカップを最後に引退した。引退後は宮城県で種牡馬入りするも5頭しか残せず、1998年1月15日に他界した。
ツインターボの血統 (ノーザンダンサー系) Nearco 5×5=6.25% | |||
父
* ライラリッジ Lyra Ridge 1981 鹿毛 |
Lyphard 1969 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Goofed | Court Martial | ||
Barra | |||
Riverside 1966 鹿毛 |
Sheshoon | Precipitation | |
Noorani | |||
Renounce | Big Game | ||
Refreshed | |||
母
レーシングジイーン 1982 鹿毛 |
* サンシー Sancy 1969 黒鹿毛 |
Sanctus | Fine Top |
Sanelta | |||
Wordys | Worden | ||
Princesse d'Ys | |||
マウタジョウオー 1977 鹿毛 |
* ファバージ Fabarge |
Princely Gift | |
Spring Offensive | |||
ハードホープ | * ダイハード | ||
メジロホープ F-No.3-e |