テクニオン工科大学
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テクニオン工科大学(イスラエル工科大学(Technion - Israel Institute of Technology (טכניון - מכון טכנולוגי לישראל) はイスラエルのハイファにある大学である。建国前である、1924年に設立されたイスラエル最古の大学である。理工学部の他、建築学科、薬学科もある。
年々その学力水準は上昇し、全世界に有能な人材を送り出している。
アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)と肩を並べる研究水準を誇り、現在では世界で三指の一つにかぞえられる。
テクニオン大学の科学技術は軍需産業とも結びつき、国防の担い手ともなっている。
[編集] 歴史
1900年代の始め、ドイツ系ユダヤ人のエズラ基金 Ezra' Fund が工学・科学の学校としてパレスチナに設立を計画した。1912年に建設が始まったが教育をヘブライ語かドイツ語で行うかの議論で、計画は遅れ、学校が始まったのは12年後となった。第一次世界大戦のドイツの敗戦によりドイツの影響力が低下したことによりヘブライ語の教育が行われることになった。開校式は1925年に行われたが1924年に最初の16人の学生が入学した。1930年代にテクニオン工科大学はドイツやその周辺の国のナチスから逃れたユダヤ系の多くの科学者が集まることになった。
1970年代にベングリオン大学に工学部ができるまでイスラエル唯一の工学位を授与する大学であった。