デ・ジ・キャラット ファンタジー
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デ・ジ・キャラット ファンタジーはブロッコリーから2001年2月22日にPC専用として2万本限定で発売されたアドベンチャーゲーム。後の2001年9月6日にドリームキャストで発売され、更に2003年11月20日にはプレイステーション2で"デ・ジ・キャラット ファンタジー エクセレント"が発売された。尚、プレイステーション2版のみブラックゲマゲマ団が登場するシナリオが追加されている。又DC版、PS2版には初回限定版も発売された。
他のデ・ジ・キャラット関連作品と異なり、デ・ジ・キャラットの性格がおとなしい物となっているが、これはオープニングで彼女が記憶を失ってしまうためである。
本来、デ・ジ・キャラットのマルチメディア展開における先鋒的な役割を担う予定だったが、諸事情により発売が遅れた。しかしながら、スタッフを一新し、一から作り直し出来上がった本作は、CDドラマから受け継いだ「ちょっぴりシリアス」な展開を十二分に生かした秀作となり、一部に熱狂的なファンを持つに至った。
だが、発売と前後してアニメ版が放送されたことから、一般的なでじこのイメージ=アニメ版、という形となっており、そこから入ったファンには違和感を持って迎えられた、というのもまた事実であろう。
目次 |
[編集] ストーリー
いつものようにゲーマーズでうさだとケンカをする毎日を送っていたでじこ。いつものように必殺技"目からビーム"を放ったところ、突然次元の扉が開き、周囲にいた者達は異世界に吸い込まれる。主人公が目を覚ますと近くにでじこが倒れていたが、周囲に散らばっていた彼女の持ち物にはネコ耳帽子だけがなく、しかも彼女は記憶を失っていた。
[編集] 背景世界"エターティア"
本作は、「エターティア」と呼ばれる、地球とは異なる世界の星を舞台にしている。 本作の他、以下の3作品でも物語の舞台となっており、シェアード・ワールドとして世界観を共有している。
本作ではエターティアの中の、中世ヨーロッパ的な世界を舞台にしている。
本作とクロスワールドは、地球人の主人公がクロスゲートと呼ばれる、地球とエターティアを結ぶ空間の歪みに落ちてエターティアに迷いこむ、という物語になっている。プリンセスコンチェルトやみにふぇあはエターティアだけが舞台の物語であり、登場人物もエターティア人だけである。 なお、小説版は暗にではあるが、冒頭で他のブロッコリー作品(ギャラクシーエンジェル、アクエリアンエイジ)が平行世界として取り上げられている。
[編集] 本作オリジナルの登場人物
[編集] メインとなるキャラクター
- 雛菊(声:小暮英麻)
- カレラ(声:津村まこと)
- 錬金術師の女性。科学者である父、グレッグに憧れ尊敬するも、素直になりきれず、錬金術への道を歩んだ。しかし父親同様マッドサイエンティストの気があり、世界征服という妄想にとりつかれてしまっている。主人公のことは「下僕一号」と呼んでいる。何故か右手に鉤爪を付けている。
- ウェンディ(声:浅井清己)
- カイン(声:石田彰)
- グラッセ家の嫡男であり、騎士見習いでセシルの兄。グラッセ家に代々伝わる「護神の剣」を持ち、剣に関しては一流の腕前を持つ。堅苦しいのを嫌い、誰とでもフランクにつきあい、またフェミニストでもある。うさだに一目惚れし、以後うさだの大ファンになる。セシルのことを溺愛しており、日々ふらふらとどこかへ出かけてゆくセシルを追いかけている。
- セシル(声:中島沙樹)
- グラッセ家のお嬢様で、カインの妹。頭はいいのだが、どこか抜けたところがあり、そうした点が周囲をなごませる。昔のトラウマから猫が大の苦手で、猫耳帽子をかぶったぷちこを極端に恐れるほど。強力な力を持っているが、普段はそれを抑えている。
- ルーン(声:小島幸子)
- ルナ(声:増田ゆき)
- ルーンの双子の弟。体が弱く、大人しく優しい性格。ルーンとは違い空を飛ぶことができず、その点がコンプレックスとなっている。手をかざすことによってけがを治すことができる治癒能力を持っている。ルーンと比べて何もできない自分を歯がゆく思い、日々自分なりにできることを模索し頑張っている。
- エリカ(声:沢海陽子)
- 数年前に村に配属されてきた保安官の女性。特技は投げ縄。面倒見が良く、村人からは慕われている。辛党であり、作る食べ物は全て劇辛料理。十数年前、自らの発言が発端となった事件を今でも気に病み、また家族を残して村を出て行った姉を許せていないなど、辛い過去に縛られている。
- 鈴(声:岡村明美)
- 邪神のほこらのある森に住む、角の生えた少女。「封印の一族」の末裔であり、たった一人で邪神を封印する時を待つ。しかし、その生えている角のせいで村人は彼女のことを邪神の使いと見なし、恐れるようになった。物静かで、遠くから村を見守り続けている。
[編集] その他のキャラクター
- 雛菊の父(声:納谷六朗)
- 本名は不明。
- グレッグ(声:秋元羊介)
- カレラの父。科学者であるにも関らず、数学が苦手。
- 邪神(声:水間真紀/楠見尚己)
- 黒幕。人間の姿の時は鈴に似た格好の少年。正体はいかにも邪神らしく、悪魔の姿。
なお、一部のキャラクターについては、ゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズにも設定を変えて登場している(e.g.:カイン)
[編集] サウンドトラック
PC版およびDC版における限定版には、サウンドトラックCDが特典としてつけられていたが、PC版がゲームに使用されたオリジナルの楽曲であるのに対し、DC版はアレンジが施されたものと、それぞれ相違がある。
なお、このゲームの楽曲であるが、ヒーリング音楽のような曲調で、これまた他のデジキャラット関連作品とは毛色が違ったものとなっているものの、ゲームの世界観とのマッチングは高く、評判も高かった。
[編集] スタッフ
- 原作・キャラクターデザイン・原画:コゲどんぼ
- シナリオ監修:あかほりさとる
- オープニングアニメーション:マッドハウス
- 音楽:土山茂三、上松範康
- オープニングテーマ:『Welcome!2000』歌:かとうひろこ、真田アサミ
- エンディングテーマ1:『RING☆RING☆RING ファンタジーVer.』歌:真田アサミ
- エンディングテーマ2::『PARTY☆NIGHT』 歌:D.U.P.(真田アサミ・氷上恭子・沢城みゆき)
[編集] 外部サイト
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ゲーム | ファンタジー - C.C.G - 麻雀パーティー - でじこミュニケーション |
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関連人物 | コゲどんぼ - 真田アサミ - 沢城みゆき - 氷上恭子 |