Di Gi Charat (ワンダフル版)
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『Di Gi Charat』(デ・ジ・キャラット)は、ブロッコリーが展開するキャラクター企画『デ・ジ・キャラット』を元に、TBS系深夜番組「ワンダフル」内で放送されたアニメ作品。『デ・ジ・キャラット』シリーズにおける初のアニメ作品でもある。
なお、本項ではワンダフル枠内およびTBSでスペシャル版として放映されたテレビアニメ作品(通称「ワンダフル版」)に加え、劇場版アニメ『Di Gi Charat 星の旅』、およびOVA作品として制作された『Di Gi Charat劇場 ぴよこにおまかせぴょ!』を扱う。
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[編集] 解説
1999年11月30日から12月24日にかけて、ワンダフル枠内で全16話として放送された。これまで様々なジャンルの作品を原作としてきたワンダフルアニメの最終作品でもある。
監督に桜井弘明、キャラクターデザインに山川吉樹という、劇場版『アキハバラ電脳組』(TBS系で放送されたテレビアニメの劇場版)を手がけたスタッフを起用、アニメーション制作をマッドハウスが行った。デ・ジ・キャラットのもつ独特の世界観を、桜井が10分という短い時間でうまくコンパクトに収めている。結果、時間の制約もあってか、スラップスティックな内容となっており、こうした点が評価を呼んだ。
高評価もあったため、翌2000年からは夏休みやクリスマス、春休みといった季節ごとにスペシャル番組として続編が放送、こうしたスペシャル番組版は朝や昼間の時間帯に放送されていたため、小学生や幼児の視聴者も多かった。2001年12月には劇場版として『Di Gi Charat 星の旅』が制作、上映されるまでに至る。また2003年3月にはぴよこをメインにあつかったOVA『Di Gi Charat劇場 ぴよこにおまかせぴょ!』が全2巻で発売されている。
この一連のアニメ版によって、以後展開されるデ・ジ・キャラットの企画の方向性が定義づけられたと言える。でじこをはじめとする主要キャラクターの性格付けが定まるようになり、またこれ以降のアニメ版や各種企画でも多大な影響を及ぼしている。
また、本作がデビュー作となったでじこ役の真田アサミ、ぷちこ役の沢城みゆきにとっては、この作品のブレイクによって最初の代表作となった。特に真田においては「真田アサミ=でじこ」というイメージが長らく定着することとなった。
[編集] 主な登場人物
本節ではワンダフル版~星の旅に登場した主要キャラクターについてのみ触れる。『デ・ジ・キャラット』全企画通じての主要キャラクターはデ・ジ・キャラットの主なキャラクターを参照。
- 店長(てんちょう) 声:一条和矢
- でじこのバイト先「ゲーマーズ」の店長。でじこからは「店長しゃん」と呼ばれ、割と慕われている。普段は温厚で優しい性格だが、性別が男性ということ意外のプロフィールが全て謎に包まれた不思議な人物である。年齢は外見からすれば20~30台とも思えるが、酒の席で「桃太郎 海の神兵」について熱く語ったと言う逸話がある為、年齢は全くの不明。ちなみに姿は他のモブキャラクターと同じで、指(青)である。眼鏡をかけている。
- 木村 拓郎(きむら たくろう) 声:置鮎龍太郎
- 通称ムラタク。ロン毛で大金持ちかつ美しい日本語を愛する青年、だったのだが汚れのない心を持つぷちこに一目惚れしてしまう。毎回胸に飾っている花が変わる。
- 皆川 拓郎(みながわ たくろう) 声:南央美
- 通称ミナタク。気弱でうさだに片思いし続け、ついにはうさだの通う中学校に転校してしまう中学生。メロンパンが好物で、鞄にはいつもメロンパンが入っている。しじみの霊を除霊できる(それ以外の霊は除霊出来ない)ほか、演劇少年でもあり、演劇については熱が入るあまり別人のようになってしまう。「鉄足ジョニー」のトレーディングカードを収集している。
- 武(たけし) 声:内藤玲) / 喜美(よしみ)声:森訓久
- ゲーマーズの常連客で、でじこのファンの二人組み。典型的ステレオタイプのおたく像として描かれており、太い方が武、細い方が善美。でじこに「ブキミ」と命名された(2人の名前「武」「喜美」を合わせて音読みするとブキミになる)。
- 暴れん坊(あばれんぼう) 声:上田祐司
- 全身青い姿の、謎の人物。いつも大暴れするといっておきながら、その暴れた姿を見た物はいない。しかしいつも予測不可能な行動をする、いわゆるトラブルメーカー。どうやら和食派らしい。巨大化する事も出来る。スペシャルでは豪華客船の料理人として同乗していた。キャラクター的には同じ声優かつ桜井監督がスタッフとして参加した『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の花中島マサルのテイストが強い。
- ロッド・ヤング 声:西村ちなみ
- 通称ロドやん。アメリカ在住のでじこのファン。でじこグッズのコレクターでそのグッズの数はかなりの量を誇る。でじこのコスプレをするが、その姿はでじこと微妙に異なっている。
- デ・ジ・キャラットパパ 声:藤田和之 / デ・ジ・キャラットママ 声:日高のり子
- でじこの両親、すなわちデ・ジ・キャラット星の王様と王妃様。『星の旅』に登場するが、デ・ジ・キャラットママは『デ・ジ・キャラットにょ』にも登場する。
[編集] テレビ放映リスト
[編集] ワンダフル版
- でじこが来たにょ
- ラ・ビ・アン・ローズと呼びなさい
- こわいお店?
- 何だこいつ?
- ロン毛さん
- ぶきみプー
- ゲマゲマプシュー
- ビームがでないにゅ
- それなりにロマンチック
- ニセでじこ現る!
- ホカホカごはん
- 怪獣その他現る!
- とりつかれたにょ~
- 暴れん坊がやってきた
- PARTY NIGHT
- うさだ大爆発
[編集] Di Gi Charat サマースペシャル2000
2000年8月放送、全2回4話。
- ぴよこが来たにょ
- ブラックゲーマーズだにょ
- 帰ってきた暴れん坊
- 夏の虫
[編集] Di Gi Charat クリスマススペシャル
2000年12月放送、全1話。
- ゴ~ジャスにょ~
[編集] Di Gi Charat お花見すぺしゃる
2001年4月放送、全2回4話。
- スミツクアク
- さくら さくら
- 毛長お兄さんにゅ
- ラ・ビ・アンローズと呼ばないで
[編集] Di Gi Charat 梅雨スペシャル
2001年8月、TBSアニメフェスタ会場にて上映、全2話。DVDではお花見スペシャル放送分とともに収録。
- ゲマのすみか
- ツソデしう演劇団(いいね!)
[編集] Di Gi Charat 夏休みスペシャル
2001年8月放送、全2回4話。
- アメリカでじこ1
- でじこアメリカ2
- 暴れバンド
- 誰もいないのかにょ?
[編集] スタッフ
[編集] ワンダフル版
- 原作・キャラクター原案:コゲどんぼ「Di Gi Charat」(ブロッコリー)
- キャラクターデザイン・総作画監督:山川吉樹
- 美術監督:池田祐二
- 撮影監督:山口仁
- 音楽:坂本祐介
- 音響監督:たなかかずや
- 音響効果:蔭山満(フィズサウンドクリエイション)
- アニメーション制作:マッドハウス
- 監督:桜井弘明
- 製作協力:ブロッコリー・キングレコード
- 製作:TBS
[編集] 劇場版
- 原作・キャラクター原案:コゲどんぼ
- 監督:桜井弘明
- キャラクターデザイン・総作画監督:山川吉樹
- 脚本:池田眞美子
- 音楽:増田俊郎
- アニメーション製作:マッドハウス
- 製作:Di Gi Charat THE Movie製作委員会
[編集] 主題歌
- ワンダフル版
- サマースペシャル2000
- オープニング:『CUTIE』 歌:奥井雅美
- エンディング:『パワフルサマー』 歌:D.U.P.(真田アサミ・氷上恭子・沢城みゆき)
- クリスマススペシャル
- オープニング:『女神になりたい~for a yours~』 歌:奥井雅美(~夏休みスペシャルまで本曲がOPテーマ)
- エンディング:『PARTY☆NIGHT -WHITE VERSION-』 歌:D.U.P.(真田アサミ・氷上恭子・沢城みゆき)
- お花見スペシャル~夏休みスペシャル
- エンディング:『see you see you』 歌:D.U.P.(真田アサミ・氷上恭子・沢城みゆき)
- 星の旅
- 主題歌:『PARTY☆NIGHT』 歌:D.U.P.(真田アサミ・氷上恭子・沢城みゆき)
- ぴよこにおまかせぴょ!
TBS系 ワンダフル内アニメ枠 | ||
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前番組 | Di Gi Charat | 次番組 |
いつも心に太陽を! | (アニメ枠終了) |
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アニメ | ワンダフル版 - ぱにょぱにょ- にょ - ウィンターガーデン |
ゲーム | ファンタジー - C.C.G - 麻雀パーティー - でじこミュニケーション |
地上波ラジオ | へや - へや2 - でじこさん - G.A.だにょ - にょにょらじ - うっかりパニック! |
ネットラジオ | ほっけみりん - Welcome!PARTY☆NIGHT - コミックデ・ジ・キャラット - ウィンターガーデン |
関連人物 | コゲどんぼ - 真田アサミ - 沢城みゆき - 氷上恭子 |
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