トム・ソーヤーの冒険 (アニメ)
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『トム・ソーヤーの冒険』(-ぼうけん)は、フジテレビ系の「世界名作劇場」枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1980年1月6日から同年12月28日で全49話。
原作はマーク・トウェインの『トム・ソーヤーの冒険』。
世界名作劇場 | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第5作 | 赤毛のアン | 1979年1月 ~1979年12月 |
第6作 | トム・ソーヤーの冒険 | 1980年1月 ~1980年12月 |
第7作 | 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ |
1981年1月 ~1981年12月 |
目次 |
[編集] あらすじ
19世紀中盤、アメリカ合衆国のセントピーターズバーグに暮らす少年トム・ソーヤー。
両親を早くに亡くし叔母の元で育てられるトムだが、毎日仲間と野山を駆け回り、やんちゃに明るく過ごすのだった。
[編集] 登場人物(声の出演)
- トマス・ソーヤー(声:野沢雅子)
- 主人公。通称はトム。両親を早くに亡くし、伯母のポリーに引き取られ、実の子同然に育てられてきた。性格は元気でやんちゃであり、また悪戯が好きで勉強は大嫌い。学校が終わると、暗くなるまで帰らないこともしばしば。いつもポリーやメアリーに手を焼かせているが、学校では人気者。
- ハックルベリー・フィン(声:青木和代)
- トムの親友。通称はハック。母親を早くに亡くし、また酒飲みの父親(声:上田敏也)に見捨てられた。森の木の上に簡易小屋を建ててそこで暮らし、学校にも行っていない。街の大人からは「宿無しのハック」と呼ばれている。本人は母親は大好きだったが父親を嫌っており、2人で通常の家で過ごしていた時期よりも、今の気ままな生活を気に入っている。
- レベッカ・サッチャー(声:潘恵子)
- トムのガールフレンド。通称はベッキー。トムはセント・ピーターズバーグの村に引越して来て最初の友人であり、また互いに好意を持っている。嫉妬深い面もあり、トムが以前は別人と両想いだったと知った際には、長期間絶好している。高所恐怖症。
- シッド・ソーヤー(声:白川澄子)
- トムの3つ下の弟。トムとは正反対の優等生で真面目な性格。眼鏡をかけている。
- ポリーおばさん(声:遠藤晴)
- トムとシッドの母の姉。2人の母が亡くなった後、彼らを引き取って育てている。トムのいたずらの1番の被害者であり、トムには散々手を焼いている。
- メアリー(声:小沢かおる)
- ポリーの娘でトムやシッドの従姉。2人からは「メアリー姉さん」と呼ばれており、実の姉弟のような関係。しっかりもので優しい性格。看護婦を目指しており、ミッチェル先生を手伝ったこともある。
- ジム・ホリス(声:西川幾雄)
- ポリーの家の黒人奴隷。ポリーからは親切にされており、過酷な労働を強いられているわけではないため、召使いに近い。トムたちとも仲が良く、「お坊ちゃん」とかわいがっている。
- ペンジャミン・ロジャース(声:東美江→峰あつ子)
- トムの友人の1人。通称はベン。雑貨屋の息子。少し肥満気味。
- ドビンズ先生(声:永井一郎)
- トムの先生。短気で児童からの人望は薄い。医者になる為、教師の仕事をしながら試験の勉強を続けている。何かあると、すぐ自習にし自分の勉強をする。実はカツラ。
- ミッチェル先生(声:二見忠男)
- 村の医者で大酒飲み。村に新しくロビンソンという若く腕利きの医者が来て為、殆ど患者が来なくなった。ただし、ポリーおばさんだけは信頼している。
- マフ・ポッター(声:峰恵研)
- 村に住むおじさん。いつも酒を飲んで酔っ払っているが、気の良い性格。大人からは嫌われているが、トムとハックとは仲が良い。
- インジャン・ジョー(声:蟹江栄司→内海賢二)
- 村に住む男。過去に殺人をした経験がある。
[編集] スタッフ
- 製作:本橋浩一
- 製作管理:高桑充
- 企画:佐藤昭司
- 脚本:宮崎晃・加藤盟・太田省吾・磯貝忠彦・富田義明・神山征二郎
- キャラクターデザイン:関修一
- 作画監督:関修一・こさこ吉重・高野登・後上義隆・桜井美知代・杉野昭夫
- 絵コンテ:竹田のびる・横田和善・腰繁男・馬場健一・鈴木孝義
- 色指定・仕上検査:宇野薫
- 美術監督:阿部泰三郎
- 美術助手:松平聡
- 背景:スタジオアクア・スタジオSF
- 彩色:スタジオロビン
- 撮影監督:黒木敬七
- 撮影:トランスアーツ
- 音楽:服部克久
- 録音監督:浦上靖夫
- 録音スタジオ:アバコスタジオ
- 録音制作:オーディオ・プランニング・ユー
- 効果:松田昭彦(フィズサウンド)
- 整音:中戸川次夫(APU)
- 編集:瀬山武司
- 現像:東洋現像所
- タイトル:道川昭
- 制作デスク:細田伸明
- 制作進行:高砂克己 他
- プロデューサー:松土隆二
- 演出助手:鈴木孝義・馬場健一・腰繁男
- 監督(演出):斎藤博
- 企画・製作:日本アニメーション株式会社
- 制作:日本アニメーション・フジテレビ
- ©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.1980
[編集] 主題歌
- OP「誰よりも遠くへ」(歌:日下まろん、作詞:山川啓介、作曲・編曲:服部克久)
- ED「ぼくのミシシッピー」(歌:日下まろん、作詞:山川啓介、作曲・編曲:服部克久)
※ニューオーリンズが舞台に近いため、オープニングや挿入音楽はジャズの影響を受けたものが多い。
[編集] 各話タイトル
- トムとハックとブタ騒動
- ごきげんなペンキ塗り
- トム一目ぼれをする
- サムじいさんのおまじない
- 恋は異なもの味なもの
- ハックの家づくり
- ライバル登場
- あこがれの蒸気船
- ポリーおばさんの子供たち
- 村の嫌われ者
- 海賊の宝
- ベッキー・サッチャー怒る
- 海賊になるんだ
- 海賊には学校はない
- 冒険・冒険また冒険
- トム・ソーヤーの葬式
- 運の悪い日
- 痛い仲直り
- 蛙の戦い
- ドビンズ先生の秘密
- 夏休みの始まり
- 病気にならない薬
- ナマズ釣りの日
- ネクタイをしたハック
- 意地っぱり野郎
- 子役のリゼット
- お芝居の始まるまで
- リゼットを助けろ!
- 突然のさようなら
- ハックの父親
- 数を数えろ
- 黄金を見つけた!
- 自由に向かって逃げろ
- 天から降ってきた男
- 空を飛びたい
- 気球を直そう
- 空からの眺め
- おそろしい出来事
- 良心の痛み
- マフ・ポッターの裁判
- インジャン・ジョーの行方
- 楽しい船の旅
- 白い馬を見た
- 稲妻をつかまえろ
- さらば白馬よ
- 化物屋敷で
- マクドウガルの洞窟
- インジャン・ジョーの最後 洞窟の崖から落ちる場面が後、全てカットされている。
- 格好のわるい終りかた
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