ドーリア人
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ドーリア人(ドーリス人、ドリス人)は、アイオリス人、イオニア人と並ぶ古代ギリシアギリシア人を構成した主要な3大集団のひとつ。紀元前1100年頃ギリシャに侵入し、ペロポネソス半島に定住した。ギリシア語のドリス方言を話し、代表的な都市はスパルタである。
その名は、ギリシア神話によると、彼らの祖が主神ゼウスとレダの子ヘレネの息子ドロスが移住した、ドリス地方を故郷と考えていたことに由来する。
紀元前1100年頃のトロイア戦争などによってミケーネ(ミュケナイ)文明などが衰退すると、彼らは鉄の武器で先住民を征服しながらペロポネソス半島やエーゲ海の島々に侵入し、数世紀後にはさらにアナトリア半島沿岸部やシチリア、南イタリアなどの広範囲に植民した。
ギリシア語にはドリス方言があり、建築様式にはドーリア式がある。ドーリア式はそのシンプルで力強い様式が特徴。
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