ニンテンドーDS Lite

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ニンテンドーDS Lite
メーカー	任天堂
種別	携帯型ゲーム機
世代	第5世代
発売日	2006年3月2日 2006年6月1日 2006年6月11日 2006年6月11日 2006年6月23日 2006年6月25日 2006年6月29日 2007年1月18日
CPU	ARM946-S 67MHz ARM7TDMI 33MHz
対応メディア	GBA用カセット ニンテンドーDSカード
対応ストレージ	バッテリーバックアップ (GBA用カセット) フラッシュメモリ (ニンテンドーDSカード)
外部接続	Wi-Fi
オンラインサービス	Nintendo Wi-Fi Connection
売上台数	全世界で1,733万台 （うち国内販売台数：789万台） [1]
互換ハードウェア	ニンテンドーDS
前世代ハードウェア	ゲームボーイアドバンス

DS（右）とDS lite（左）の液晶明るさ比較

ニンテンドーDS Lite（ニンテンドーディーエスライト）はニンテンドーDSの上位モデルに当たる携帯型ゲーム機。

[編集] 概要

基本性能をそのままに、より携帯性を高めて一回り小型軽量化がなされ、デザインも一新された。発売当初は「ニンテンドーDSの上位機種」として、従来のDSも並行して販売されるという告知がされていたが、同様の経緯で発売されたゲームボーイアドバンスとゲームボーイアドバンスSPと同様に、実質的には世代交代といって差し支えない状態となっている。メディアクリエイト発表の週間ゲームハード・セルスルーランキング（2006年12月18日～12月24日）によれば、DS Liteの販売数が485,584台だったのに対してDSは380台と、その世代交代は確実に進んでいる。

日本で2006年3月2日に、豪州では6月1日に、米国では6月11日に、欧州では6月23日に、中国ではiQue DS Liteという名称で6月29日に、韓国では2007年1月18日に発売された。

[編集] 仕様

• 画面：3インチ（対角）透過型バックライト付きTFTカラー液晶ディスプレイ 2枚、4段階の輝度調整可能
• 入力：十字キー+6ボタン（A/B/X/Y/L/R）+START/SELECTボタン+タッチスクリーン+マイク（音声入力用）
  • START/SELECTボタンの位置がA/B/X/Yボタンの下側に、マイクおよび電源ランプ・充電ランプはヒンジ部分に移動した。
• 電源：内蔵リチウムイオンバッテリー（3.7V/1000mAh）、付属ACアダプタ（ゲームボーイアドバンスSP・ニンテンドーDSのACアダプタ使用不可）、パワーマネジメント機能搭載（DS用ソフト使用時のみ）
• 重量：約218g

上記以外はニンテンドーDSと同様。

[編集] 変更された点

液晶

解像度・表示色数・画面サイズは従来型のDSと同じだが、ゲームボーイライトやニンテンドーDSで採用された半透過反射型カラーTFT液晶から、携帯電話などで主流の透過型カラーTFT液晶に変更された。

4段階の輝度調整機能を持ち、従来型よりも画面の輝度を明るくすることができる。より鮮明な画面でゲームを楽しめるようになった。

DS（上）とDS Lite（下）のタッチペン比較

タッチペン

従来型に比べて1cm長くなり、直径も1mm太くなった。本体への挿入口は右側面になった。

電源スイッチ

電源スイッチはタッチペン挿入口近くの右側面に移動し、ボタンからスライドタイプのスイッチに変更された。

SELECT/STARTボタン

A/B/X/Yボタンの下に移動した。

GBAカートリッジスロット

本体前面にある。ニンテンドーDSよりもスロット部が浅くなったために、通常のGBAソフトを挿入すると1cmほどはみ出る。

専用カバーが付属しており、ホコリ避けとして使用できる。

バッテリー

従来のDSに比べ充電時間が減り、最長使用時間が増えている。

スピーカー

ニンテンドーDSと比べ、若干音質が良くなっている。ただし、個体によっては音量が小さめになっている物もある。

電源オン･オフ時のポップノイズ（ポッ、プツッという音）が大幅に減らされた。

[編集] 本体カラーバリエーション

以下の記述は特記事項の無い限りは日本での発売日。なおアイスブルーとエナメルネイビーは当初はクリスタルホワイトと同時発売の予定であったが、製造上の問題により若干延期された。

[編集] オリジナルカラー

• クリスタルホワイト（2006å¹´3月2日～）
• アイスブルー（2006å¹´3月11日～）
• エナメルネイビー（2006å¹´3月11日～）
• ノーブルピンク（2006å¹´7月20日～）
• ジェットブラック（2006å¹´9月2日～）

[編集] 限定モデル

• クリスタルエディション（ファイナルファンタジーIII同梱・2006å¹´8月24日）
• ディアルガ・パルキアエディション（ポケモンセンターオリジナル・2006å¹´9月28日）
• ジェットブラック特別仕様（ワールドサッカーウイニングイレブンDS同梱・2006å¹´11月2日）
• ノーブルピンクオシャレ魔女バージョン（オシャレ魔女♥ラブandベリー ～DSコレクション～同梱・2006å¹´11月22日）

[編集] キャンペーン限定モデル

• ピカチュウだいすき!バージョン（ポケモンだいすきクラブオリジナル・プレゼント）
• オリジナルちゃおバージョン（小学館の少女漫画誌・単行本でのプレゼント）
• オリジナルちゅちゅバージョン（同上）

外装に透明なカバーが被さる本体仕様のため、限定版や少数生産のプレゼント品に対応しやすくなっている（透明カバー部分だけ別に用意すれば良い）。

[編集] 周辺機器

初代DSおよびゲームボーイアドバンスSP周辺機器プレイやんをDS Liteに接続した状態 ハードの特性上、通常のGBAカートリッジよりも大きくはみ出る

以下はDS Lite用として発売されている物。初代DS用の周辺機器も一部を除いて使用可能。

[編集] 問題点

[編集] 品不足問題

2006年3月2日にDS Lite（クリスタルホワイトカラー）販売された際に、品不足が以前から報告されていたのを察知したユーザーが大型家電量販店などで販売日が平日にも関わらず発売日前日よりDS Liteを求め行列を成した。

次に3月11日に販売されたDS Lite（アイスブルー、エナメルネイビーカラー）については発売日が土曜であった為に3月2日以上の行列が大型家電量販店に出来、販売時に大きな混乱となった。その為、任天堂では「3月期のDSLiteの出荷量を45万台とする」と発表、またDSソフトの『Touch! Generations』シリーズの一部を4月下旬まで延期し、需要の拡大による混乱を防ごうと対策を取った。販売後、すぐにインターネットオークションなどで大量に出品され、本体の倍程度の価格で転売する者が多く出てきた。

その後、大量に大型家電量販店などにDS Liteを出荷するものの、入荷して即完売ということが長く続いている。この品薄に「任天堂は意図的に出荷調整や品薄商法などを行っているのでは」と誤解されることがあるが、任天堂は毎週工場から出荷できる限りの数（週15万台前後ほど）のDS Lite本体を市場に出荷している。ただし、その出荷台数を持ってしても2007年4月現在、大型家電量販店などでは入荷しても当日に完売するなど未だ日本国内の需要に追いついておらず、品薄傾向が続いている。そのため、任天堂の社員は「DS Liteを買ってはいけない」と言われている。

メーカー希望定価は16,800円だが、インターネットオークションでは20,000円を軽く超えている。また、ネット上にはこれらの転売のほかにもDSソフトとの抱き合わせ商法やプレミア価格と称した定価越えの価格高騰が数多く見られる。スクウェア・エニックスがこの冬に『ドラゴンクエストIX』のプラットフォームをDSにしたことにより、この傾向にさらに拍車が掛かることが懸念される。

[編集] ヒンジ割れ問題

アメリカでニンテンドーDS Liteを購入した顧客から、DS Liteの液晶折りたたみのLボタンに近い部分のヒンジのパーツが割れる報告が多数寄せられた。アメリカにある任天堂はこの報告について7月23日に、「アメリカ出荷分で0.02パーセントの割合で同様の現象が起こるDS Liteがある」として無償修理を行うとした。日本ではこれについてコメントは何も出されていない。

[編集] ACアダプターの不具合

ニンテンドーDS・DS Lite用のACアダプターの一部に不具合があり、任天堂が無償交換に当たっている。 詳細はニンテンドーDS#ACアダプターの一部リコールに関してを参照。

[編集] 液晶画面の発色

DS Liteには、上画面と下画面の発色が異なるものがある。 起動画面の背景で、「黄色がかっている」「ピンクっぽい」といった例が、2ちゃんねるなど一部の掲示板で報告されている。 取扱説明書には、「上画面と下画面の液晶は仕様が異なるため、バックライトの明るさが若干異なる場合があります。 これらは故障ではありませんので、ご了承ください。」と記載されているが、あまりに酷い場合は、交換に応じることもあるという。

ちなみに、2ちゃんねるなどの掲示板で、DS Lite本体のシリアルナンバーと不具合との関連性が指摘されている。 今現在DS Liteには、UJF～、UJH～、UJM～の3種類のシリアルナンバーが存在し、そのうちUJH～のものに不具合が多いとされるが、詳細は不明。

[編集] 日本以外での発売日

• オーストラリア - 2006å¹´6月1æ—¥
• 北米およびカナダ - 2006å¹´6月11æ—¥
• ヨーロッパ - 2006å¹´6月23日、限定カラー「スリークブラック」あり
• 中国 - 2006å¹´6月29日、使用言語：中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語
• 韓国 - 2007å¹´1月18日、使用言語：韓国語、英語、日本語、ドイツ語、スペイン語、フランス語

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズに、ニンテンドーDS Liteに関連するマルチメディアがあります。

• 公式サイト

[編集] 脚注

1. ^ 任天堂株式会社 平成19年3月期 第3四半期財務、業績の概要（連結）、任天堂株式会社、2007年1月25日発表分。ニンテンドーDS Lite単体の出荷台数。