オシャレ魔女 ラブandベリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | トレーディングカードゲーム |
対応機種 | アーケード |
発売元 | セガ |
稼働時期 | 2004年10月30日 |
対象年齢 | 小学校~大人(6歳~30歳) |
オシャレ魔女♥ラブandベリー(おしゃれまじょ ラブアンドベリー、英語表記:Fashionable Witches Love and Berry)は、セガが開発したトレーディングカードゲーム方式の女の子向けアーケードゲーム。2004年10月30日からアミューズメント施設に登場。『甲虫王者ムシキング』の女の子版として開発され、筐体も『甲虫王者ムシキング』と同じものを使用している。
子供たちの間では「ラブアンドベリー」または「ラブベリー」と略されて呼ばれているが、雑誌ラブベリーと混同する恐れがあるので、新聞やTV等では「ラブベリ」と略記している。
2006年11月22日にカードリーダー付きのニンテンドーDS用ソフト『オシャレ魔女♥ラブandベリー DSコレクション』が発売された。
目次 |
[編集] 概要
[編集] ゲーム内容
1回のプレイ料金は100円。コイン投入後、「オシャレまほうカード」(ブラインド方式)が1枚出てくる。 そして「ラブ」か「ベリー」のキャラクターを選択。続けて髪型・服・靴のカードをスキャンして着せ替えを行い、コーディネイトする。この際にTPO(ステージ)やキャラクター、トータルコーディネイトに合っているか等で「オシャレパワー(お洒落度)」を評価される。着せ替えは制限時間内なら何度でも可能。コーディネイトやラッキーカラーを駆使した組み合わせだと、オシャレパワーを上げる可能性が高い。
次いでのダンスゲームでCPUと対戦、歌のリズムに合わせてボタンを押しタイミングの的中度合いなどで採点(タイミングの的中度合いが悪ければ画面に「シッパイ」と表示)。最終的にオシャレパワーとダンスの総合ポイントが高い(目立った)方の勝ち。
ダンスステージは6種類。カードの種類は76種類(登場時)→88種類(2005年春・夏)→106種類(2005年秋・冬)→136種類(2006年春・夏)→167種類(2006年秋・冬)→189種類(2007年春・夏)と変化している。また、雑誌についてくる付録などの限定カードを含めると約200種類に上る。
なお、2006年秋・冬コレクションではDS版の発売に併せて期間限定で、ゲームをプレイせずにカードを購入できるようになっていた(2007年春・夏へのバージョンチェンジに伴い、順次終了)。
[編集] 評価と影響
ゲームシステムは基本的には「甲虫王者ムシキング」の女の子向け。ムシキングは虫というキャラクター自体の収集と対戦を肝とするのに対し、ラブandベリーは様々なファッションアイテムとそれをコーディネイトする要素を主軸に据えている。これにより、お洒落に対する女の子の憧れと興味、そしてその母親がかつて行っていた「人形遊び」の記憶を呼び起こし、幼児から小学生低学年の女児を中心に、母親をも巻き込んだ大ブームを巻き起こしている。母親の側からも、親子の共通話題になり、子供のファッションの教育にもなると、かなり好意的に受け止められている。
これらのためか、ムシキングブーム同様にラブandベリーブームも空前の規模となり、更に一過性のものに留まらず現在でも続く息の長いものとなっている。 デパートのアミューズメントコーナーやアミューズメントセンターでは、ラブandベリー大会(オシャレコンテスト)もよく開かれている。
このゲームの登場を機に「カードゲームは男の子向け」というイメージが払拭され、近年は女の子向けカードゲームも続々と登場している。女の子向けアーケードゲームとしてもプリクラと並ぶ大ヒット商品となっている。
服などのセンスもコレクションと興味の対象となるだけのクオリティを確保しており、遂にはこれを現実に製品化し販売するまでに至っている。これらのデザインにはファッション専門学校の学生からコンベンション方式で採用したものも多い。メーカー側にとっては時代に即した感覚と新鮮さが得られ、学生にとっても良い機会と経験になっているようである。
ビジネスモデル等は甲虫王者ムシキングと同様。 このため店舗側の初期投資は非常に少なく、ムシキング同様にラブandベリーが無いアミューズメントコーナーは皆無と言える程、広く普及している。
ラブとベリーのデザインはリカちゃんなどの着せ替え人形を思わせる物で、リアルな3次元コンピュータグラフィックスで作成されている。これは、いわゆる「大きいお友達」が寄り付かないように萌え絵を避けた結果であると言う。
[編集] ゲームモード
登場初期のゲームモードは2種類だったが、2005年秋・冬バージョンから6種類に増えた。
- ちょーかんたん
- 旧「かんたん」で初心者向け。遊ぶステージをプレイヤーが選択できる。
- おすすめかんたん
- 中級者向け。
- ちょっとむずかしい
- 旧むずかしい・旧ちょーむずかしい。上級者向けで、失敗するとオシャレパワーが0にリセットされる。クリアすると現れるシークレットコードを公式ホームページで入力すると、秘密情報が得られる。なお、シークレットコードはオシャレマスターの等級によって異なる。
- たいかいれんしゅう
- 公式オシャレコンテストと同じルールの練習モード。
- オシャレけんきゅう
- 個々のカードとステージとの相性チェック、コーディネートチェックが可能。ただしプレイは不可。
- ふたりでたいせん
- 1対1の対戦モード。
[編集] ステージ
2005年秋冬コレクションバージョンからステージの選択が「ちょーかんたん」に限り可能になった。
- ストリートコート
- 曲:ABCde大丈夫!、TOMODACHI、すすむキモチ
- ストリートダンス向きのステージ
- ファッションストリート
- 曲:まちでうわさの…、ふしぎなさんぽ、パパのバースディ
- 街中のおしゃれで若者が集まりそうなステージ
- ディスコ
- 曲:ミラーボール大作戦、ねぇみて!、トキメキときめく(2005年秋冬コレクションバージョンから登場)
- 昔風(90年代くらい)のディスコのようなステージ
- シーサイドステージ
- 曲:KIRAKIRAマーメイド、それが なつなの、なつのかけら
- 海をイメージした涼しげなステージ
- アイドルステージ
- 曲:またあしたね、はるはいいね、ゆきのサイン
- 女の子が喜びそうな可愛い感じのステージ
- 舞踏会(画面では「ぶとうかい」と表示)
- 曲:はるのこえ、はなのワルツ、美しきあおきドナウ
- お城のような華麗でゴージャスなステージ
- スペシャルステージ
- 曲:Re-Born なつeなつ 恋のまほう
- ちょっとむずかしい一級になると登場。3つのうちどれか選んでできる。
ゲーム中で使用される曲を歌っている歌手は、女性2人組グループのRabbi☆MIN(ラビミン)である。
[編集] サウンドトラックCD
- 『オシャレ魔女♥ラブandベリー 2005秋冬ソングコレクション』(2005年12月8日発売)
- 『オシャレ魔女♥ラブandベリー 2006春夏ソングコレクション』(2006年4月6日発売)
- 『オシャレ魔女♥ラブandベリー 2006秋冬ソングコレクション』(2006年9月29日発売)
- 『オシャレ魔女♥ラブandベリー 2007春夏ソングコレクション』(2007年3月15日発売)
[編集] キャラクター
表記は「キャラクター名:声の出演」。
- 2人は普段は仲良しだが、オシャレに関してはお互い競い合うライバルの関係へと変わる。目標は「ナンバーワンのオシャレ魔女になる」ことである。なお、彼女たちの年齢は「オシャレ魔女ねんれい」という設定の上での年齢である。
[編集] 主人公
[編集] サブキャラクター
- イザベラ(Izabera)
- オシャレ魔女年齢63歳、誕生日は不明。オシャレ魔法学園の園長。DSコレクション・映画版・漫画版に同名のキャラクターが登場するが、同一人物であるかどうかは不明(特に漫画版は、黒くとがった帽子に黒マント、尖った鼻、と、おとぎ話に登場する「魔女」のイメージで、他とは明らかにルックスが異なる)。
- 黒魔女ミーシャ(Miesha)
- ラキア(Laquia)
- ミーシャがいつも連れているペット。ミーシャとの間でのみ会話をすることができる。DSコレクションにのみ登場。
- コースケ(Kosuke)
- 年齢15歳、誕生日は9月19日。趣味はストリートダンス。DSコレクションにのみ登場。
- タクミ(Takumi)
- 年齢16歳、誕生日は11月30日。趣味はショッピング。DSコレクションにのみ登場。
[編集] データ
- 2006年1月末現在、ラブandベリーの筐体の設置台数は全国で6,800台。
- 2006年9月末現在、カードの累計出荷枚数は約2億700万枚。(セガ発表)
- CD『オシャレ魔女 ラブandベリー2006春夏ソングコレクション』はオリコン初登場13位。アーケードカードゲームのサウンドトラックとしては初のオリコンTOP20入りを記録した。
[編集] 漫画
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
[編集] 主な連載・記事掲載雑誌
- めばえ
- 幼稚園
- 学習幼稚園
- ぷっちぐみ
- ちゃお
- 小学館学年誌
- 小学一年生
- 小学二年生
- 小学三年生
- 小学四年生(記事掲載のみで漫画は無し)
- オシャレ魔女♥ラブandベリー オシャレファンブック(季刊ペースで発行)
[編集] オシャレ魔女♥ラブandベリー~DSコレクション~
対応機種 | ニンテンドーDS |
発売元 | セガ |
人数 | 1~2人(通信時) |
メディア | DSカード |
発売日 | 2006年11月22日 |
価格 | 通常版:6,090円(税込) スペシャルパック:23,730円(税込) |
対象年齢 | CERO: A(全年齢) |
デバイス | オシャレまほうカードリーダーが付属 |
売上本数 | 約93万本(2007年4月現在) |
2006年11月22日にニンテンドーDS用ソフト『オシャレ魔女♥ラブandベリー DSコレクション』が発売された。 ソフトにカードリーダーが付属し、アーケード版のオシャレまほうカードをそのまま使用できる。 カードが10枚付属するほか、ゲーム内で仮想のカードを自作可能。
オリジナル仕様のDS Lite本体(ノーブルピンク)と音楽CDが付属する限定版、スペシャルパックもあり。通常版ではカードリーダーの色は白だが、スペシャルパックでは付属のDS Liteと同じピンク色。
出荷本数は同年12月に100万本を突破。セガの国内向け家庭用ソフトとしては2本目のミリオンオーバータイトルになった。
[編集] 映画
2007年3月21日(水・祝)、「オシャレ魔女♥ラブandベリー しあわせのまほう」というタイトルでアニメーション映画化された。制作はセガ、トムス・エンタテインメント、配給元は松竹。通常のシーンは「アニメ調」、ダンスシーンはゲームと同様に3次元コンピュータグラフィックスになっている。
[編集] スタッフ
- 監督、絵コンテ、音響監督:望月智充
- 脚本:国井桂
- 音楽:MOKA☆
- 総作画監督:門之園恵美
- 制作:トムス・エンタテインメント
[編集] 声の出演
- ラブ:今野宏美
- ベリー:柳井久代
- ショウ:甲斐田ゆき
- ユミ:矢島晶子
- イザベラ先生:野沢雅子
- ベルル:子安武人
- ブラッド先生:郷田ほづみ
- 伝説のオシャレマスター:島本須美
- ラジオDJ:中村あゆみ
- マリア先生:虻川美穂子 (北陽)
- オシャレ魔法学園の生徒:伊藤さおり(北陽)
[編集] 関連商品・サービス
ゲームに登場したデザインの洋服や靴などを実際に販売するショップ、LB Style Squareがオープンし、ゲームメーカーとしては初のアパレル参入も話題になった。また、最近流行のこども写真館でも、期間限定でゲームに登場するドレスを愛娘に着せ、写真やポスターにするサービスが企画されている。
2006年夏に神奈川県藤沢市の東片瀬海岸にて、公式の海の家が開設された。
[編集] 関連項目
- ダンディ植村(本ゲームのプロデューサー・植村比呂志。甲虫王者ムシキングでは「ブラック博士」としてネブ博士と共に活躍)
- はねるのトびら(パロディ企画「オシャレ魔女 アブandチェンジ」を行った番組)
- 古代王者恐竜キング(ムシキング、ラブベリの流れを汲むカードゲーム)
- LOVE(テーマソング「LOVEのテーマ」を歌うウサギのキャラクター)
[編集] 外部リンク
- オシャレ魔女 ラブandベリー公式
- オシャレ魔女 ラブandベリー公式アパレル通販サイト
- 映画公式サイト(トップページ。ムシキングとラブベリの入り口がある)
- ニュース記事「女子版「ムシキング」!? ラブandベリー誕生秘話(Excite Bit コネタ)」
カテゴリ: トレーディングカードアーケードゲーム | ニンテンドーDS用ソフト | セガのゲームソフト | 漫画作品 お | ちゃお | 一般雑誌掲載漫画作品 | 女児向けアニメ